AviUtlで本格的に動画編集するためには、以下のものが必要です。
- AviUtl本体
- 拡張編集プラグイン
- その他、各種プラグイン
これらをダウンロード・インストールしたうえで、初期設定を変更していきましょう。
難しい部分はありません。ただ、AviUtl本体だけではきちんとした動画編集ができません。どうしても機能を拡張するプラグインが必要です。
なお、「Aviutl Package Manager」を使って必要なものを導入する方法もあります。
目次
AviUtl本体
基本となるAviUtl本体を入手します。
- AviUtlのお部屋にアクセスする。
- 「aviutl110.zip」をダウンロードする。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
- 解凍してできた「aviutl110」フォルダーを、Cドライブ直下など任意の位置に移動する。
- フォルダーを開き、「aviutl.exe」または「aviutl」があることを確認する。
Windowsで拡張子を表示する設定にしておくと、「aviutl.exe」と表示されます。このほうがファイルの種類を判別しやすいので、拡張子を表示しておくことを推奨します。
- 適当にフォルダーを開く(なんでもよい)。
- 「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」にチェックを入れる。
- 「aviutl」が「aviutl.exe」と表示される。
拡張編集プラグイン
「拡張編集プラグイン」は、AviUtlで本格的な動画編集をするためには不可欠です。
以下のようにしてダウンロードします。
- AviUtlのお部屋にアクセスする。
- 「exedit92.zip」をダウンロードする。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
- 解凍してできた「exedit92」フォルダーを開く。
インストールは簡単です。「exedit92」フォルダー内にあるファイルをすべて、「aviutl.exe」が入っているフォルダーにコピー&ペーストしましょう。
「plugins」フォルダーの作成
拡張編集プラグインのインストールが完了したら、つぎはAviUtlのフォルダー内に「plugins」フォルダーを作りましょう。
- 「aviutl110」フォルダーを開く。
- 適当な空白箇所で右クリックし、「新規作成」から「フォルダー」をクリックする。
- フォルダー名を「plugins」にする。
このフォルダー内に、プラグイン(ファイル)を適宜入れていくかたちになります。
ただ、すべてのプラグインを同フォルダー内に入れるというわけではありません。AviUtlと同じフォルダーに入れたほうがよい場合もあります。このあたりは逐一言及していきます。
L-SMASH Works
まずは「L-SMASH Works」です。これをインストールしておけば、いろいろな種類の動画をAviUtlで読み込めるようになります。
逆にこのプラグインを導入していないと、動画編集しようとしても「ファイルの読み込みに失敗しました。」というエラーが出ることが多いでしょう。重要なプラグインです。
以下のようにしてL-SMASH Worksをダウンロード・インストールします。
- GitHubにアクセスする。
- 最新版の「Assets」から「L-SMASH-Works_rXXXX_Mr-Ojii_vimeo.zip」をダウンロードする。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
- 解凍したフォルダーを開き、5つのファイルを「plugins」フォルダーにコピー&ペーストする。
▲「plugins」フォルダー内に「lwcolor.auc」「lwdumper.auf」「lwinput.aui」「lwinput64.aui」「lwmuxer.auf」をコピー&ペーストしました。
x264guiEx
「x264guiEx」は、一般的な動画形式であるH.264にするためのプラグインです。
動画編集では、編集が終わったら動画をPCに保存する(書き出す)わけですが、そのさいにx264guiExを使います。やはり必須のプラグインといってよいでしょう。
ダウンロード方法は以下のとおりです。
- GitHubにアクセスする。
- 最新版の「Assets」から「x264guiEx_X.XX.zip」をダウンロードする。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
- 解凍したフォルダーを開き、中身をAviUtlと同じフォルダーにコピー&ペーストする。
▲「aviutl.exe」があるフォルダー内に「exe_files」「plugins」「lwinput.aui」「x264guiEx_readme.txt」をコピー&ペーストします。
このあと「aviutl.exe」をダブルクリックすると、初回起動時にx264guiExの使用準備についてメッセージが表示されるかもしれません。
画面の指示に従ってください。インストールが完了したらAviUtlを閉じます。
patch.aul
「patch.aul」は、AviUtlのバグを修正したり、軽量化・高速化してくれるプラグインです。「やり直す」機能(リドゥ)も追加されます。
- GitHubにアクセスする。
- 最新版の「Assets」から「patch.aul_rXX_ss_XX.zip」をダウンロードする。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
- 解凍したフォルダーを開き、「patch.aul」をAviUtlと同じフォルダーにコピー&ペーストする。
ここまできたら「aviutl.exe」をダブルクリックしてください。「その他」に「patch.aul」が表示されていれば導入成功です。
もし表示されていない場合は、2015-2022の「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をインストール(外部サイト)してください。
InputPipePlugin
「InputPipePlugin」(インプットパイププラグイン)は、L-SMASH Works(上述)を導入している環境下でメモリ使用量を減らしてくれます。
- GitHubにアクセスする。
- 最新版の「Assets」から「InputPipePlugin_X.X.zip」をダウンロードする。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
- 解凍したフォルダーを開き、中身を「plugins」フォルダーにコピー&ペーストする。
▲「plugins」フォルダーに「InputPipeMain.exe」「InputPipeMain64.exe」「InputPipePlugin.aui」をコピー&ペーストします。
Lanczos 3-lobed 拡大縮小
必須というわけではありませんが、あると便利なのが「Lanczos 3-lobed 拡大縮小」です。「Lanczos」は、ランチョスと読みます。
このプラグインが必要になる場面は、解像度を変更するさいです。たとえば、解像度が1920x1080の動画を1280x720に縮小するときに使いましょう。もちろん、逆に解像度が1280x720の動画を1920x1080に拡大することもできます。
ダウンロード・インストール方法は、以下のとおりです。
- まるも製作所にアクセスする。
- 「lanczos3-0.5.7.lzh」をダウンロードする。
- ダウンロードしたLZH形式のファイルを解凍する(Lhasaで解凍可能)。
- 「lanczos3-0.5.7」フォルダー内にある「lanczos3.auf」をAviUtlと同じフォルダーにコピー&ペーストする。
初期設定の変更
最後に初期設定を変更しましょう。
システムの設定
AviUtl本体の設定画面を開きます。
- 「ファイル」→「環境設定」で「システムの設定」を開く。
- 「システムの設定」画面が開く。
下記画像のように設定し、AviUtlを再起動してください。ほとんどの人にとって無難な設定です。
「キャッシュサイズ」は、PCが搭載しているメモリーの50~75%にするとよいようです。たとえば、16GBの場合は8000にします。
参考/AviUtl
「編集のレジューム機能を有効」をONにすると、自動的に編集状態が保存され、次回AviUtlを起動したときに保存した編集状態が自動的に読み込まれます。
入力プラグインの優先度
入力プラグインとは、動画を読み込むさいに使用されるプラグインのことです。さきほど導入したL-SMASH Worksがその代表例だと思ってください。
- 「ファイル」→「環境設定」で「入力プラグイン優先度の設定」を開く。
- 「入力プラグイン優先度の設定」画面が開く。
設定画面の上にある入力プラグインから優先的に適用されることになります。ここもあまり難しく考える必要はありません。
ただ、順番が不適切だと動画を読み込めなかったり、読み込めてもAviUtlの動作が不安定になる、映像・音声が正常に出ないということがあります。
下記画像を参考に設定してください。必要に応じて入力プラグインの順位を入れ替えることもあります。
▲任意の項目を選択し、「上に移動」や「下に移動」をクリックすることで優先度を変更できます。
フィルタ順序
フィルタは、画面を加工するための機能です。
- 「設定」→「フィルタ順序の設定」で「ビデオフィルタ順序の設定」を開く。
- 「フィルタの順序」の画面が開く。
ここでいうフィルタの意味は幅が広く、イメージしづらいかもしれません。拡張編集プラグインもフィルタの一種です。上にあるものから順に適用されます。
もしフィルタの順序が不適切だと、自分が思ったとおりの画面にならないことがあるでしょう。
フィルタ順序に正解はありませんが、基本的に「拡張編集」はいちばん上がおすすめです。参考までに下記画像は筆者の設定です。必要に応じてフィルタの順序を入れ替えることはあります。
このあとは
AviUtlの導入ができたら、いよいよ動画を編集してみましょう。
そのためには、まず動画を拡張編集プラグインで読み込む(開く)必要があります。
- 「設定」→「拡張編集」の順にクリックする。
- 拡張編集の画面が表示される。
- 動画を拡張編集の画面にドラッグ&ドロップする。
詳細については、下記ページをご覧ください。
参考にしたサイト
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
RePOPn氏のL-Smash Worksは、長い間更新されておらず、バグも多いですので、
Mr-Ojii氏のバージョンを使用することをおすすめします。
https://github.com/Mr-Ojii/L-SMASH-Works-Auto-Builds/releases
また、AviUtlのシステム設定では、幅1920、高さ1080にしていますが、この設定だと画面外にはみ出るエフェクト等で不具合が発生するため、実際に作る予定の動画サイズの1.5倍程度にするとよいです。
管理人様、時間があるときでよいので、記事の更新をお願いできますでしょうか。
全ての手順が終わったとはどのようにすればいいでしょうか?編集アプリはどこから開くのでしょうか?
AviUtilの使い方を検索していて辿り着きました。
まったく使ったことがなかったので丁寧な説明がすごい役に立ちました。
とりあえず設定が終わったので使用方法なども記事を参考させて頂きます。
情報ありがとうございます。
lanczos3.aufはPluginsフォルダに入れてはいけないのですか?
入れても問題ないです。
私はPluginsフォルダに入れています。
(「.zip」があるから一応区別はつきますが)
>最新版の日付が新しい「x264guiEx_2.xx.zip」をダウンロードする
「x264guiEx_2.xx.zip」ではなく「x264guiEx_X.XXvX」という形式の名前のファイル、の間違いではないでしょうか
ありがとうございます。