マイク(ヘッドセット含む)をPCで使うなら、Windows 11のサウンド設定を必ず行いましょう。
これを行わないと、トラブルが起きることがあるかもしれません。
- マイクが使えない、認識しない、反応しない
- マイクがまったく声を拾わない
Bluetoothヘッドセットは解説対象ではない点に注意してください。
目次
マイクを接続する
マイクをPCにつなげないとマイクの設定ができません。そこで、まずはマイクを用意しましょう。
そのうえでマイクをPCに接続するわけですが、つなぎ方は購入したマイクの種類によって異なります。大きく2種類です。
一見、単純そうに見えるのですが、接続方法が不適切だと声が入らないことがあります。詳細については、下記ページにまとめました。
オーディオインターフェイスなどを導入している場合は(例 : AG03)、PCではなくそちらにマイクを接続してください。
サウンドの設定画面を開こう
マイクをPCにつなげたら、いよいよ設定を行っていきます。最初にWindowsのサウンドの設定画面を開いてみましょう。
- 画面右下のスピーカーアイコンを右クリックする。
- 「サウンドの設定」をクリックする。
すると、設定画面が開きました。この画面を起点にしてサウンド設定をしていきます。開き方を覚えておいてください。
マイクを有効化しよう
無効だと使えない
サウンドの設定画面を開いたら、「入力」の部分に自分が使用する予定のマイクが表示されていることを確認しておきましょう(マイクを接続していることが前提)。
環境によって表示される項目が異なりますが、たとえば「マイク Realtek Audio」などと表示されます。USBヘッドセットを接続しているなら、その名称が表示されます。
また、複数のマイク(入力デバイス)がある環境の場合は、ラジオボタン(丸い穴のこと)が表示され、どれかひとつのマイクを選択できます。
使用するマイクが表示されていればよいのですが、もし表示されていない場合はそのままだとマイクが使えません。なぜなら、マイクがWindows上で無効になっているからです。
このような場合は、マイクを有効化する必要があります。
「入力デバイスが見つかりません」と表示されている場合も同様の対処が必要です。
有効にする方法
やり方ですが、まず設定画面を下にスクロールして「すべてのサウンド デバイス」をクリックしてください。
画面が切り替わったら「入力デバイス」の部分を見ます。この部分には、無効化されているマイクも含めPCに接続されているすべてのデバイスが表示されます。
自分が使用する予定のマイクをクリックしましょう。すると画面が切り替わり、「許可」ボタンが出てきます。このボタンをクリックしてください。
「許可」ボタンをクリックすると、「許可しない」ボタンに切り替わります。この状態こそがマイクが有効になった状態です。
ボタン表示が少しわかりづらいので、まちがえないようにしましょう。
- マイク有効時:「許可しない」ボタンが表示される
- マイク無効時:「許可する」ボタンが表示される
マイクを有効化できました。さきほどのサウンドの設定画面に戻ってください。今度は「入力」の部分にマイクが表示されます。
マイクへのアクセスを許可しよう
ここも重要です。
マイクを有効化できたら、各アプリがマイクへアクセスできるようにWindows側で許可しておきましょう。
アプリというのは、ふだん私たちが使うアプリのことです。たとえば、ライブ配信であればOBS Studio(以下OBS)などのことをさしています。
もし各アプリがマイクへアクセスできない状態の場合、マイクが反応しません。つまり、声を入れることができず、マイクを使えないわけです。
▲アプリがマイクへアクセスできないないため、マイク音を入れることができません。
そこで、アプリがマイクにアクセスできるように、Windowsで許可する必要があります。まず、サウンドの設定画面を開いてください(上述)。
つぎに、(1)左端の「プライバシーとセキュリティ」をクリックし、(2)画面を下にスクロールしたところにある「マイク」をクリックします。
そして、「マイクへのアクセス」、および「アプリにマイクへのアクセスを許可する」をONにしましょう。
▲ここがOFFになっていると、いくらマイクが有効な状態であっても声が入りません。
マイクミュートを解除しよう
まだ油断できません。マイクがミュート(消音状態)になっていないか確認しておきます。2か所チェックしましょう。
まず、さきほどのサウンドの設定画面を開き、「入力」の「ボリューム」の部分を見ます。
もしマイクアイコンに斜線が入っている場合、それはマイクがミュートになっている状態です。クリックして解除してください。
念のため、もう1か所確認します。
- 画面を下にスクロールし、「サウンドの詳細設定」をクリックする。
- ウィンドウが新たに開くので「録音」タブを開く。
- 使用するマイクをダブルクリックする。
- 「レベル」タブを開く。
- ミュートになっている場合は解除する。
マイクテストしよう
万全を期すならマイクテストを行いましょう。
Windowsには「ボイスレコーダー」というアプリが標準で搭載されており、これを使って自分の声を簡単に録音できるようになっています。
詳細については、下記ページをご覧ください。
Windows以外の部分も確認しよう
アプリ側で「も」設定する
マイクの音をライブ配信・録音するためには、一般的にWindows側の設定だけでは意味がありません。アプリ側も設定が必要です。
アプリというのは、たとえば以下のようなものです。
- ライブ配信用のソフト
- 録画用のソフト
- 音声チャット用のソフト(例 : Discord、Zoom)
こういったアプリにはマイク関連の設定があります。各アプリで設定しないとマイクを使えません。
たとえば、OBSであれば以下のようにします。
- 「設定」→「音声」の順にクリックする。
- 使用するマイクを「マイク音声」の部分で選択する。
- 「OK」をクリックする。
また、Discordであれば以下のように設定します。
- 下部にある歯車アイコンをクリックする。
- 「音声・ビデオ」をクリックする。
- 使用するマイクを「入力デバイス」で選択する。
ハードウェア側で「も」操作する
マイク自体にマイクミュート機能がある場合は、忘れずに解除しておきましょう。やり方は製品によって異なりますが、たとえばボタン式であればボタンを押すことでマイクミュートを解除できます。
また、オーディオインターフェイスなどを使用している場合は、そちらのほうの操作も注意が必要です。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。