PS4の場合、PCからライブ配信(生配信、生放送)するにはどうしたらよいのでしょうか。
ここでは、
- 必要な機材・ソフト
- 大まかな配信方法、生放送のやり方
- PS4向けの注意点、ミスしやすい箇所
の3点についてご紹介します。
実況動画については、別ページで解説しています。
関連 【PS4用】ゲーム実況のやり方をナビします。PS4の実況動画をPCで作る方法
目次
PS4のシェア機能について
PS4にはシェア機能が搭載されています。
この機能を使ってライブ配信すれば、PCは必要ありません。特別な機材も不要です。簡単に配信でき、しかも無料です。
しかし、シェア機能には以下のようなデメリットもあります。
- シェア機能に対応していないサイトがある(例 : ツイキャス、OPENREC)
- PS4のゲーム配信しかできない
- 配信画面を自由にカスタマイズできない
- 複数の配信サイトに向けて同時配信できない
- ノーマルPS4では、1080p/60fpsで配信できない(Proは可能)
参考 PS4のゲーム実況では、シェア機能とキャプチャーボードどちらを使うべきか
では、シェア機能を使わずPCを使ってPS4のゲーム配信をするには、どうしたらよいのでしょうか。
それなりのPCスペックが必要
まず、PCのスペックについて気になる人が多いかもしれません。
最低ラインを明言することは難しいですが、相応のスペックがあれば配信できます。極端に高いスペックは必要ありません。
もしPCの動作が重いようであれば、配信ソフト(後述)の画質設定を変更して対処しましょう。自由に設定を変えられるのが、PCを使うメリットでもあります。
機材を用意しよう
キャプチャーボード
ゲーム配信というからには、ゲーム画面をPCに映さなくてはいけません。そこで必要になるのが、キャプチャーボードです。
キャプチャーボードがあれば、PS4のゲーム画面がPCに映り、かつPCからPS4のゲーム音が出るようになります。PCがTV画面の代わりになると思ってください。
キャプチャーボードについては、このあとまた解説します。いちおうキャプチャーボードを使わずに、PS4の画面をPCに映す方法もあります(後述)。
▲キャプチャーボードを使って、PS4のゲーム画面をPCに表示したところ
マイク
自分の声を配信で流したい場合にかぎり、マイクが必要です。ヘッドセットとスタンドタイプがありますが、どちらでもかまいません。
マイクはPCに接続します。フレンドとボイスチャット、パーティーをしたいという場合は、PC用(配信用)とPS4用(VC用)で2本のマイクが必要になるので注意してください。
マイクの接続方法については、下記ページに詳しく情報をまとめました。
ライブ配信用にソフトを用意しよう
PS4のゲーム画面をPCに映したあと、どのようにすればその画面を視聴者に見せられるのでしょうか。そこで必要になるのが配信ソフトです。
配信ソフトは、ライブ配信において中心的な役割を果たします。たとえば、以下のようなことができます。
- PCに映っているPS4の画面を視聴者に見せる
- PCから出ているPS4のゲーム音を視聴者に聞かせる
- マイク音(自分の声)を視聴者に聞かせる
- ライブ配信の開始・終了
さまざまな配信ソフトがありますが、3種類覚えておきましょう。もし完全無料で定番の配信ソフトがよいなら、OBS Studioです。
- OBS Studio(以下OBS) - 無料
- XSplit - 有料だが、無料でも使える
- Streamlabs Desktop - 無料
キャプチャーボードを買おう
さて、どれを買えばいいんだろう
PS4のゲーム配信をするには、どのようなキャプチャーボードを購入すればよいのでしょうか。
まず、いちばん重要な点ですが、HDMI端子を搭載したキャプチャーボードを購入します。なぜなら、PS4とキャプチャーボードをHDMIでつなぐためです。
筆者が推しているキャプチャーボードは、GC551G2、およびGame Capture HD60 Xです。どちらもゲーム配信のために開発された製品といっても過言ではありません。
キャプチャーボードの購入は、いろいろと不安がつきものです。下記ページをよく読んで、賢く買い物してください。
PS4 Proと、4K対応キャプチャーボード
PS4 Proを所有している人のなかには、4K解像度対応のキャプチャーボードに興味があるという人もいるかもしれません。
そういった製品もあるにはあるのですが、少なくとも4K解像度(2160p)での配信は現実的ではありません。以下のような理由があるからです。
- ほとんどの配信サイトで4Kに対応していない
- PCスペックがたりない可能性がある
- 高速で安定した速度が必要になる
出力解像度として無難なのは720pです。高画質をめざすとしても1080pまでと考えておいてください。
4K対応の製品としては、たとえばGC553があります。この製品は4K/30fpsや1080p/60fpsに対応しており、4Kキャプチャー入門用として使えます。
リモートプレイでもゲーム画面を映せる
ひょっとしたら、キャプチャーボードが高くて買えないという人もいるかもしれません。
じつは、PS4のリモートプレイという機能でゲーム画面をPCに映すことができます。
正攻法ではありませんが、以下のような手順になります。
- リモートプレイで、PS4の画面をPCに映す(音も出る)。
- コントローラーをPCにUSB接続する。
- 配信ソフトで配信する。
ただ、以下のようなデメリットがあります。
- 画質があまりよくない
- Windows 7に対応していない
- ゲームによっては、リモートプレイに対応していない
詳細については、以下のページをご覧ください。キャプチャーボードを使用する方法が一般的です。
参考 PS4リモートプレイの使い方。キャプチャーボードなしで録画・ライブ配信
PS4側の設定・準備をしよう
PS4とキャプチャーボードを接続するまえに、本体側の設定でHDCPを無効にする必要があります。そうしないと、PS4の画面をPCに映せません。
- PS4とモニター(またはTV)を直接、HDMIで接続する。
- 「設定」→「システム」で、「HDCPを有効にする」のチェックを外す。
- PS4をモニターから取り外し、キャプチャーボードと接続する。
また、PS4でヘッドホン・ヘッドセットを使用している場合は、PS4本体またはコントローラーから外してください。これらの機器をPS4につなげたままだと、ゲーム音がPCから出ないからです。
「ボイチャ(パーティー)しながら配信したい」という人もいると思いますが、最初のうちはやめておきましょう。難度が上がります。
より深く配信方法を理解しよう
まとめると、ゲーム配信の大まかな流れは3ステップです。
- キャプチャーボードを使い、PS4の画面をPCに映す。
- 配信ソフトで各種設定を行う。
- 配信ソフトでライブ配信を開始する。
あとは、具体的な配信方法を配信サイトごとに理解していきましょう。
というのも、どの配信サイトを利用するのかによって、配信ソフトの設定を変えなくてはいけないからです。詳細は、下記ページをご覧ください。
OBSに画面を映す設定がわからない人へ
PS4の画面をOBSに映す設定方法を知りたい、画面が映らないという場合は、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。