PS4のシェア機能を使ってゲーム配信(生放送)するには、どうしたらよいのでしょうか。
このページでは、
- 配信機能の実践的な使い方
- 配信禁止区間などの注意点
- 高画質な配信にするためのポイント
をまとめています。
また、「配信」とは以下のことをさしています。
- ライブ配信
- 生配信
- ブロードキャスト(ブロキャス)
動画投稿については、下記ページにまとめました。
関連 【ゲーム実況】【PS4】シェア機能でゲームを録画・実況する方法。YouTubeに投稿しよう
目次
YouTube、Twitch、ニコ生に対応
シェア機能で配信できるサイトは以下の3つです。
- YouTube Live
- Twitch
- ニコニコ生放送(ニコ生)
これ以外のサイトではPS4から配信できません。したがって、たとえばツイキャスやOPENRECなどで配信することはできません。
もしシェア機能が対応していないサイトの場合は、PCを使って配信しましょう。不自由なく配信ができます。
配信禁止区間について理解しよう
配信できないゲームがある
PS4のシェア機能を使えば、著作権を侵害せず配信できます。しかし、配信禁止区間が設定されているゲームソフトもある、という点は覚えておきましょう。
▲配信中に禁止区間に入ると、「禁止区間に入ったため、ブロードキャストを一時停止しました。」と表示されて配信が中断します。
この禁止区間は、メーカー側がネタバレ防止や、著作権(例 : BGM)に配慮し、ゲームソフトごとに設定しているものです。場合によっては、全面的に配信が禁止されていることもあるでしょう。
▲禁止区間では、視聴者に待ち受け画像が表示されます。なお、配信中における設定画面やホーム画面での操作時にも、待ち受け画像が表示されます。
どう対策するのか
ゲームソフトが発売されるまで、ゲームのどの部分に禁止区間が設定されているのか知る術はありません。また、ユーザー側で禁止区間を解除することもできません。
ただ、PCから配信すれば対策は可能です。キャプチャーボードというPC周辺機器を使うのです。そうすれば、シェア機能で配信するわけではないので、禁止区間の影響は受けません。
しかし、制限を回避する以上、メーカーの意向を無視することになります。新作ゲームだと、配信サイトからペナルティーを受ける可能性はあるでしょう。
マイクを用意しよう
PS4にはヘッドセットが付属されている
シェア機能で配信するさいに必要な機材は、マイクだけです。これ以外の機材は必要ありません。
しかも、知らない人も多いのですが、PS4にはモノラルヘッドセットが付属されています。いわゆるイヤホンマイクが同梱されており、0円で配信できるのです。
▲PS4付属のヘッドセットは、PS4のコントローラー(DUALSHOCK 4)に接続します。奥までしっかりと差し込むようにしてください。浅くなりがちです。
別のマイクを使いたい場合
とはいえ、付属のヘッドセットを紛失してしまったという人もいるでしょう。また、イヤホン部・マイク部ともに音質的に満足できないという人もいるはずです。
そこで、PS4用ヘッドセットを購入する手もあります。PC用のUSB接続のマイクでもかまいません。たいていはPS4でも使えます。
マイクを購入するさい、以下のような選択肢があります。
- ヘッドセットか、スタンドマイクか
- 3.5mmステレオミニプラグ(4極)か、USBか
- バーチャルサウンド対応かどうか(必須ではない)
- ワイヤレスかどうか(必須ではない)
ヘッドセットは、装着感の合う合わないが大きい周辺機器です。この点は注意してください。
SHAREボタンを押して、実際に配信を始めてみよう
さっそく配信してみましょう。PS Plusへの加入は必要ありません。
- ゲームをプレイ中に、コントローラーのSHAREボタンを短く押します。
- 「ゲームプレイをブロードキャストする」を選択します。
- 任意のサイトを選びましょう。どこがよいか迷ったら、Twitchにします。無料で高画質な配信がすぐにできるからです。
- もしアカウントの連携画面が表示されたら、そのまま画面を進めてください。SENアカウント(PS4のアカウントのこと)と、配信サイトのアカウントがリンクされます。
- YouTubeの場合、ライブストリーミングを有効にするためはアカウントの確認が必要であり、最大24時間かかります。これに対し、Twitchであればすぐに配信を開始できます。
- マイクの音(自分の声)を入れたい場合のみ、「ブロードキャストにマイク音声を含める」にチェックを入れます。
- 「観戦者へのメッセージと観戦者のコメントを表示する」は、ゲーム画面・配信画面に視聴者のコメントを表示するかどうかという設定です。詳細は後述します。
- 配信タイトルなどを入力し、準備が整ったら「ブロードキャストを始める」を選択します。
- すると、配信が始まります。画面右上に「ON AIR」と表示されたことを確認してください。
- 視聴者が配信映像を見られるようになるまでには、3~10秒かかります。この時間のことを遅延(タイムラグ)といいます。不具合ではありません。
- 配信を終えたい場合は、SHAREボタンを短く押します。そして、「ブロードキャスト設定」から「ブロードキャストを終了する」を選びます。
SHAREボタンからの設定項目を理解しよう
コメント表示とフルスクリーン表示
コメントを画面に表示したい場合は、SHAREボタンから「観戦者へのメッセージと観戦者のコメントを表示する」にチェックを入れてください。
▲配信開始まえの画面で設定できます。もし配信中に設定を変えたい場合は、SHAREボタンから「ブロードキャスト設定」→「詳細設定」を開きます。
すると、配信中はゲーム画面が小さくなり、右横にコメントが表示されます。コメントを拾いやすくなるでしょう。視聴者側も同じ画面構成で表示されます。
▲コメントを表示した状態。「画面が小さい」という感想を持つ人もいるかもしれません。
かりに、フルスクリーンでゲームをプレイしたいという場合は、「観戦者への~」のチェックを外しましょう。そして、以下のどちらかの方法でコメントを確認します。
- 別途、スマホまたはタブレットを用意する
- コメント読み上げ機能を使う
スマホ、またはタブレットを使用する場合は、たとえばPS4 Second Screenでコメントを確認できます。
非公開・限定公開(YouTube用)
YouTube Liveで配信する場合、「プライバシー」という項目があります。しかし、PS4の画面上では「公開」のまま変更できないようになっています。
ここを「非公開」または「限定公開」にできないのでしょうか。じつは、スマホやPCから設定できます。
iPhoneの場合は、以下のようにします。
- YouTubeアプリを起動してログインする。
- 右下の「ライブラリ」→「自分の動画」の順にタップする。
- 「ライブ」と表示されたサムネイル横にある、縦の3点リーダーをタップする。
- 「編集」→「プライバシー」で、「限定公開」または「非公開」をタップする。
- 「保存」をタップする。
より詳しく知りたい場合は、下記ページをご覧ください。PCでの設定変更の方法も併せて掲載しています。
画質を変更しよう
高画質にするための設定
高画質にしたい場合は、「品質」を変更しましょう。
- 配信中の場合は、配信をいったん終了させる。
- SHAREボタンから「ゲームプレイをブロードキャストする」を選ぶ。
- 配信先に、YouTube LiveまたはTwitchを選ぶ。
- 「品質」で大きな数字を選ぶ。
最高画質は、「1080p - 高 (60fps)」となります。ただし、この1080pを選択できるのはPS4 Proだけです。ノーマルPS4では、「720p - 高 (60fps)」が最高です。
カクカクするときは画質を下げる
もし映像が止まったり、一時的に途切れたりする場合は、画質を下げましょう。アップロード速度が不足しています。
- 配信中の場合は、配信をいったん終了させる。
- SHAREボタンから「ゲームプレイをブロードキャストする」を選ぶ。
- 任意の配信サイトを選ぶ。
- 「品質」で「360p - 標準」などの小さな数字を選ぶ。
なお、画質を下げると音質も自動的に下がります。
音量の設定をしよう
マイク音量
おそらく、初期設定ではマイク音量が小さいはずです。設定を変更すれば、マイク音量を上げることができます。
- マイクを接続する。
- 「設定」→「周辺機器」→「オーディオ機器」→「マイクレベルを調整する」を選択する。
- アナログスティックを右に倒して、スライダーを右に移動する。
このときレベルメーターがまったく反応しない(声が入らない)場合は、マイクがミュートになっていないか確認してください。
- コントローラーのPSボタンを長押しする(クイックメニューを開く)。
- 「サウンドと周辺機器」を選択する。
- 「すべてのマイクを消音する」のチェックを外す。
ほかにも、マイクのミュートスイッチがONになっていたり、マイクがうまく接続できていない可能性も考えられます。
ゲーム音量
マイク音がゲーム音にかき消されて、視聴者にはこちらの声が聞こえづらいことがあるかもしれません。
そのような場合、マイク音量を上げるのも重要ですが、ゲーム音量を少し下げたほうがよいでしょう。
ゲーム音量を調整するには、ゲームソフト側のオプションからサウンド設定を開きます。そして、BGMを下げます。
コメントの読み上げ機能の使い方
コメントの読み上げ機能は、簡単な設定をするだけで使えます。
- SHAREボタンを短く押し、任意の配信サイトを選ぶ。
- 配信中でない場合は、1のあとOPTIONSボタンを押す。
- 配信中の場合は、1のあと「ブロードキャスト設定」→「詳細設定」の順に選択する。
- 「観戦者へのメッセージと観戦者のコメントを表示する」のチェックを外す。
- その下の「コメント読み上げ」を選択する。
- 「コメント読み上げを有効にする」にチェックを入れる。
- 必要であれば、速さ・音程・音量を変更する。
「観戦者へのメッセージと~」のチェックを外すのは、そうしないとコメント読み上げ機能を使用できないからです。
棒読みちゃんとは異なり、視聴者がコマンドを使用して遊ぶことはできません。棒読みちゃんはPC用のソフトです。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
サブモニターにOBS・ディスコ・Youtubeコメント メインモニターにゲーム画面を写したいんですけどどっちとも反応しちゃいます
あくまでもPS4のゲームしか配信出来ないってことですかね?
PS4でiPhoneのゲームを配信することは可能ですかね??
PS4のシェア機能ですとiPhoneのゲーム配信はできないです。
iPhoneのゲーム配信については、
PCでやるか、iPhoneでやるかという選択肢になります。
簡単さでいえばiPhoneでやるほうに軍配が上がります。
・iPhoneでやる方法
https://vip-jikkyo.net/live-stream-from-a-smartphone
・PCでやる方法
https://vip-jikkyo.net/mirror-iphone-to-pc