iPhoneの画面をPCに映すためには、ミラーリングソフトが必要です。
たとえば、iPhoneの画面をPCに映して、PCでライブ配信(ゲーム配信)するとしましょう。
まずは、ミラーリングソフトをインストールすることから始めます。そして、簡単な設定をすれば、
- iPhoneのゲーム画面がPCに映る
- iPhoneのゲーム音もPCから出る
という状態になります。
iPadの場合もやり方は同じです。
参考【ゲーム実況】iPhoneの画面をキャプチャーボードを使ってPCに出力する方法(有線)
目次
iPhoneの画面をPCに映しているときのイメージ
iPhoneの操作はiPhoneで
誤解しやすいところですが、PCでゲームの操作を行うわけではありません。手元のiPhoneの画面を見ながら、iPhoneを操作します。
iPhoneの画面がPCに映るので、ついついPCのマウス・キーボードでゲームの操作を行うものと思いがちです。しかし、そうではありません。
ゲーム音はPCから出る
ゲーム音は、PCから出ているものを聞きます。
なぜなら、ミラーリングを開始すると、iPhoneのスピーカーからはゲーム音が出なくなるからです。iPhoneにイヤホンを接続しても音は聞こえません。
PCから出ているゲーム音は遅延する
PC側に映っているiPhoneの画面、およびPCから出ているiPhoneの音声は、少しだけ遅れて再生されます。この遅れのことを遅延といいます。
iPhoneの画面と比較して音が少し遅れて聞こえてくるので、音ゲー(リズムゲーム)をプレイしづらいことがあるかもしれません。
どんなミラーリングソフトがある?
有料が基本
ミラーリングソフトは、ほとんどが有料です。制限なく完全無料で使えるものは多くありません。
価格 | 試用版 | 解説ページ | |
AirServer | 2,300円 | ○ | |
AnyMirror | 5,038円/年 2,618円/3か月 |
○ | |
ApowerMirror | 真の価格がわかりづらいので公式サイト参照のこと | ○ | |
LetsView | 無料 | - | こちら |
LonelyScreen | 14.95ドル/年 | ○ | こちら |
Reflector 4 | 3,462円(2024年4月現在) | ○ | こちら |
制限付きで無料試用もできる
ミラーリングソフトを購入するまえに、必ず試用しましょう。自分の環境で正常に動作するか、チェックできます。
ただ、無料試用する場合は制限があります。以下の「いずれか」の制限です。
- 一定時間(例 : 15分間)しか連続で使えない
- 一定期間(例 : 7日間)しか使えない
- 無料試用だとロゴ(透かし)が表示される
- 無料試用だと宣伝・広告が表示される
制限を解除するためには、ライセンスを購入しなくてはいけません。つまり、お金を払う必要があるということです。
おすすめは?
筆者がずっと使って信頼しているのは、安定して使える「Reflector」です。定番で価格も安く、おすすめです。
「LonelyScreen」は、使用しているユーザーが多い印象はあります。かつて完全無料だったのが影響しているのかもしれません。画質が悪いのがネックです。
これらのソフトの簡単な使い方については後述します。
無線LANルーターを用意しよう
無線LANルーターを用意しましょう。iPhoneとPCをWi-Fi接続、つまりワイヤレスで接続するために必要です。
もし無線LANルーターがない場合は購入します。安い製品だと数千円からあります。
iPhoneとPCは、同じネットワーク上になくてはいけません。不安に思うかもしれませんが、たいていの場合は心配ありません。
画面をPCに映して配信する方法
おやすみモードに
ミラーリングでは、iPhoneに映っているものがすべてPCに映ります。したがって、個人情報の漏洩に注意しましょう。
そこで、ミラーリングを始めるまえに「おやすみモード」に設定しておいてください。
Reflector 4
Reflectorの使い方は、以下のとおりです。
- Reflectorを起動しておく(重要)。
- iPhoneでコントロールセンターを表示する。
- 「画面ミラーリング」をタップする。
- ReflectorをインストールしたPCの名前をタップする。
ライブ配信におけるReflectorの使い方については、下記ページをご覧ください。
LetsView
LetsViewの使い方は、以下のとおりです。
- LonelyScreenを起動しておく(重要)。
- iPhoneでコントロールセンターを表示する。
- 「画面ミラーリング」をタップする。
- 「LetsView」をタップする。
ライブ配信におけるLonelyScreenの使い方については、下記ページをご覧ください。
LonelyScreen
LonelyScreenの使い方は、以下のとおりです。
- LonelyScreenを起動しておく(重要)。
- iPhoneでコントロールセンターを表示する。
- 「画面ミラーリング」をタップする。
- 「LonelyScreen」をタップする。
ライブ配信におけるLonelyScreenの使い方については、下記ページをご覧ください。
ライブ配信してみよう
定番の配信ソフトであるOBS Studio(以下OBS)を使いましょう。
大まかな手順としては以下のとおりです。
- ミラーリングソフトにiPhoneの画面を映す。
- OBSをPCにインストールする。
- OBSを起動し、OBSにミラーリングソフトの画面を映す。
- 配信を開始する。
このようにOBSを入れて、あとはOBS側で設定していくかたちになります。
備考 : TikTokだと専用配信ソフトで可能
「TikTok LIVE Studio」(無料)という配信ソフトを使う場合、ミラーリングソフトは必要ありません。
というのも、この配信ソフトはミラーリング機能を標準搭載しているからです。iOS/Androidに対応しており、筆者が試したかぎりiPadOSにも対応していました。
同機能を使うには、LIVE Studioで「キャスト」という項目を選びます。
LIVE StudioはTikTok専用です。ほかの配信サイトでは使えません。しかし、録画機能も搭載しているので、実況動画は作れます。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
非常に参考にさせていただきました。
お聞きしたいのですが、Reflecter4を用いてアプリの録画を行ってみたところ、画面が二十秒に一度ほどのペースで一瞬だけ真っ黒になってしまいます。
ちらつき、というやつでしょうか。
編集で全てその瞬間だけカットすることも考えましたが、手間が多く、非現実的です。
やはり、回線を強化するしかないのでしょうか。もし、ちらつきを無くす術を知っておられたら知恵を授けていただければ幸いです。