VTube Studioの使い方。重要なとこだけ設定してVTuberになる

VTube Studio(以下VTS)は、2Dイラスト系のモデルを使ってVTuberになれるソフトです。

VTube Studio

具体的には、「Live2D Cubism Editor」(外部リンク)というソフトで作ったモデル(Live2Dモデル)を、自分の頭の動き・表情に合わせて動かせます。

もし「初めてLive2Dの存在を知った」という人でも心配ありません。

VTSには、無料で使えるモデルが最初から用意されています。VTS以外のソフトをインストールする必要もありません。

この記事の解説は、Windowsを対象としています。

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ダウンロード・インストール

VTSは、Steamでダウンロードします。

Steam

必要な機材

PCを用意しましょう。

PC

VTuberになってゲーム配信する場合、PCのスペックに注意してください。とくにPCゲームとの組み合わせだと重くなる可能性があるため、ある程度の余裕が必要です。

【2025年】おすすめPCの選び方。ゲーム実況、ゲーム配信用に、このスペックでOK
PC選びは難しいものです。とくに、ゲーム実況、ゲーム配信用に新しくPCを買うとなると、なおさらでしょう。 「どのPCを買えばよ...

Webカメラも必要です。自分の頭の動き・表情をアバターに反映させるためです。C920を買っておけばまちがいありません。

スマホ(iOS、Android)をWebカメラ代わりにすることもできますが、今回は割愛します。

無料版の制限について

VTSは無料で使えます。

ただ、無料版の制限としてトラッキング時にアバターの左下をミニキャラ(ウォーターマーク、透かし)が飛び回る仕様になっています。

ウォーターマーク

もしミニキャラを非表示にしたい場合は、「VTube Studio - Remove Watermark」を購入しましょう。1,520円です。

Steam

余談ですが、スマホをWebカメラ代わりに使いたい場合は、スマホアプリの「VTube Studio」を入れたうえで課金する必要があります。

アバターを選択しよう

VTSをインストールできたら、起動して設定していきます。まずは、自分の分身であるアバターを選択します。

無料モデル

画面にメニューが表示されているか確認してください。もしメニュー表示されていない場合は、画面をダブルクリックすれば表示されます。

メニュー
▲画面ダブルクリックでメニューが表示されます。左メニューの「×」をクリックすると非表示になります。

メニューを表示できたら、いちばん上にある人型のアイコンをクリックしましょう。

人形アイコン

すると、無料で使えるモデル(サンプル)が画面下部に表示されます。任意のものを選んでください。

無料モデル

自分で用意したモデル

ココナラ」(PR)などで外注したモデルや、自作モデルを使いたい(入れたい)場合は、以下のようにします。

  1. メニューにある人型アイコンをクリックする。
  2. 自分のモデルをインポート」をクリックする。
  3. フォルダを開く」をクリックする。
  4. このフォルダーに、Live2Dで書き出したファイルをすべて入れる。
  5. VTSを再起動する。
  6. No Icon」をクリックする。

自分のモデルをインポート
▲「自分のモデルをインポート」をクリックします。

VTSの再起動を忘れないようにしてください。ソフトを再起動して初めて、自分で用意したモデルを選べるようになります。

No Icon
▲「No Icon」と表示されいるものが自分で用意したモデルです。

「No Icon」をクリックすると、自動セットアップするかどうか聞かれます。

自動セットアップとは、Live2Dのパラメーターに合わせてVTSのパラメーター設定を自動で行う機能です。

自動セットアップ」→「OK」の順にクリックしましょう。

自動セットアップ

なお、自動セットアップはあとでもできます。上部の人型アイコン→「自動セットアップ」です。

自動セットアップ
▲無料配布されているLive2Dのミアラ

アバターを動かそう

カメラを選択する

アバターを選んだら、使用するWebカメラを選択しましょう。Webカメラによるトラッキングを行うための大前提となる部分です。

まず、歯車アイコンをクリックします。アイコンがない場合は、画面をダブルクリックします。

歯車アイコン

つぎに、カメラアイコンをクリックします。

カメラアイコン

そして、以下のように設定してください。

  1. カメラを選択する」をクリックする(ボタンをクリックできない場合は、「カメラ OFF」をクリックしてから)。
  2. 使用するWebカメラの名称をクリックし、「OK」をクリックする。
  3. 1280 x 720」をクリックし、「OK」をクリックする。
  4. 30」をクリックし、「OK」をクリックする。
  5. MJPEG」をクリックし、「OK」をクリックする。

カメラを選択する
▲Webカメラの選択 → 解像度 → フレームレート → フォーマットの順に設定が進んでいきます。

カメラをONにする

ここまでできたら、忘れずに「カメラ ON」をクリックしましょう。

カメラON

すると、Webカメラが動作するようになり、トラッキングが開始します。頭を動かしてみてください。アバターが連動して動きます。

トラッキング開始
▲無料版の場合、トラッキング開始と同時にミニキャラがアバターの周りを飛び始めます。

アバターが動くことを確認したら、無表情で「校正 (キャリブレーション)」をクリックします。

キャリブレーション
▲キャリブレーション後は、画面中央のウィンドウは閉じてもかまいません。

無表情のままカメラを見ながら行いましょう。笑顔だとその状態が基準となり、正確にトラッキングできなくなります。

次回以降の使用を考えて、「自動スタート」をONにしておきましょう。そうすれば、毎回「カメラ ON」をクリックする手間を省けます

自動スタート

基本操作

  • 位置を移動 : ドラッグ
  • 拡大・縮小 : マウスホイール
  • 回転 : Ctrlキー + マウスホイール

もし操作できない場合は、錠前のアイコンをクリックしてロックを解除します。

ロックを解除

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細かい調整をしよう

トラッキングを始めると、不自然な動きに感じることがあるかもしれません。

  • アバターがフワフワ動く
  • 片目だけ閉じてしまう
  • 半目になる
  • 口が半開きになる

これらは設定で直る可能性があります。

アバターがフワフワ動く

アバターがフワフワ・フラフラと動く(画面がグワングワンする)のを直したい場合は、左メニューの歯車アイコンをクリックします。

歯車アイコン

そのうえで、上部にある人型アイコンをクリックしてください。

人型アイコン

そこにある「移動の設定 (ガチ恋距離)」をOFFにします。

移動の設定 (ガチ恋距離)

あるいは、ONのまま「X」「Y」「Z」をそれぞれ調整するのもよいでしょう。たとえば、「Z」は前後の距離を調整できます。

目・口の動きがおかしい(1)

意図せずアバターが片目を閉じてしまう場合は、以下のように設定します。

  1. 左メニューの歯車アイコンをクリックする。
  2. 上部のカメラアイコンをクリックする。
  3. 「まばたきの両目同時化」を「常に両目同時にする」にする。
  4. 直らない場合は、自動セットアップを行う(後述)。

常にリンクする
▲「常にリンクする」を選択すると、両目の開閉が連動するようになります。ウィンクはできなくなりますが、とくに支障はないでしょう。

目が半開き(半目で開かない)、あるいは口が半開きになっている場合は、最初に上述のキャリブレーションを行ってください。目を開きすぎず、かつ無表情のまま行うのがポイントです。

それでも直らなければ感度を調整します。

  1. 左メニューの歯車アイコンをクリックする。
  2. 上部のカメラアイコンをクリックする。
  3. 「目を開ける感度」と「口を開ける感度」を調整する。

感度

目・口の動きがおかしい(2)

まだ不自然である場合は、パラメーターを見直しましょう。人型アイコンの部分で設定変更できます。

人型アイコン

ただ、この設定はきわめて難しいので注意してください。さらに悪化する可能性もあります。

もしどうしようもなくなったら、「自動セットアップ」をクリックします。そうすればパラメーターが初期設定に戻ります

自動セットアップ

多くの設定項目が存在しますが、とりわけ重要なものを下表にまとめました。

内容
Eye Open Right 右目の開閉
Eye Open Left 左目の開閉
Mouth Open 口の開閉
Mouth Smile 笑ったときの口の形

流れとしては、(1)自分で設定項目を探し出し、それから(2)設定していくかたちになります。

設定項目を見つけづらい場合は、「フィルター」に「Eye Open Right」などと入力すれば瞬時に表示されます。

フィルター

設定のポイントは4点です。

  • 赤ポッチ横の数値は、表情によってリアルタイムで変化する
  • 「IN」「OUT」に任意の数値を入れて調整
  • 「IN」の下欄は、目・口を閉じたときの数値を入力する
  • 「IN」の上欄は、目・口を開けたときの数値を入力する

パラメーター

具体的な設定方法については、下記動画を参考にしてください。

【VtubeStudio】トラッキングパラメータの設定【Live2D】前編

リップシンクを使おう

マイクをPCに接続している場合、自分の発声に合わせてアバターの口を動かすこともできます。

やり方が難しいのですが、まずは以下のように設定します。

  1. 左メニューの歯車アイコンをクリックする。
  2. 上部の歯車アイコンをクリックする。
  3. 画面を下にスクロールし、「リップシンク設定 (マイク)」の「マイク使う」をONにする。
  4. 「マイク」をクリックし、使用するマイクを選ぶ。

リップシンク

ここまで設定できたら、パラメーターを以下のように設定します。

  1. 上部の人型アイコンをクリックする
  2. Mouth Open」を探す。
  3. 「IN」をクリックし、「VoiceVolumePlusMouthOpen」にする。
  4. Mouth Smile」を探す。
  5. 「IN」をクリックし、「VoiceFrequencyPlusMouthSmile」にする。

口パラメーター
▲繰り返しになりますが、設定項目を見つけづらい場合は画面下部中央の「フィルター」を使うと便利です。

「IN」をクリックしたあとに選ぶ項目は、必ずしも上に書いたものでなくてもかまいません。目的に応じて選びましょう。

声のみに反応して口パク 声・表情に反応して口パク
VoiceVolume
VoiceVolumePlusMouthOpen
VoiceFrequency
VoiceFrequencyPlusMouthSmile

キーバインドを使おう

キーバインドを設定しておくと、キーボードのボタンに任意の処理(アクション)を割り当てることができます。

  • 特定のアニメーションを行う
  • 表情を切り替える
  • モデルを特定の位置に移動する

キーバインド

たとえば、アバターに手を振る動作をさせたいときは、あらかじめ設定しておいたキーボードのボタンを押しましょう。ショートカットキー(ホットキー)と同じです。

やり方は以下のとおりです。

  1. 「キーバインドを使う」をONにする。
  2. 「アクションタイプ」をクリックする(ない場合は、画面の最下部までスクロールして「+」をクリック)
  3. 任意のアクションを選択する。
  4. すぐ下にあるボタンをクリックし、同様に変更する。
  5. 「キー 1」横にある「REC」をクリックする。
  6. 任意のボタンを押す。

キーバインドの設定

もしマウス操作でもアクションを実行したい場合は、「スクリーンボタンを使う」をONにしてください。

スクリーンボタンを使う

すると、画面上に円形のボタンが表示されます。これをクリックすればアクションを実行できます。

スクリーンボタン

OBSにアバターを映そう

OBS Studio(以下OBS)を使ってライブ配信・録画している人も多いでしょう。

【図解】やさしいOBSの使い方。ゲーム配信者のための設定ガイド
OBS Studio(以下OBS)は、各種配信サイトに対応している無料のライブ配信用ソフトです。詳しい使い方を見ていきましょう。 ...

そのためには、VTSの画面をOBSに映す必要があります。そのうえで、背景など不要な部分を消す(背景透過)という流れになります。

詳細については、下記ページをご覧ください。とても簡単にできます。

VTube Studio + OBSの設定ガイド。アバターを映して一瞬で背景透過できます
VTube Studio(以下VTS)のアバターをOBS Studio(以下OBS)に映すための設定方法について見ていきましょう。 ...
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