PCゲーム配信をするには、どうしたらよいのでしょうか。PCゲームとは、たとえばPC版フォートナイトや、PUBGなどのことです。
ここでは、
- PCスペックの注意点
- 必要な機材・ソフト
- 大まかな配信方法、生放送のやり方
についてご紹介します。
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目次
PCスペックに注意しよう
PCゲーム + 配信は高負荷になりがち
PCゲーム配信で注意すべきはPCスペックです。
というのも、PCスペック・設定によってはPCの動作が重くなり、映像が滑らかに動かなくなる場合があるからです。
いわゆるカクカクする、カクつくという状態です。PCが重いとゲームをプレイしづらいでしょう。また、視聴者としてもカクカクした映像は見づらいはずです。
PCが重くなる理由
では、なぜPCが重くなるのでしょうか。それは、以下のふたつの作業を同時に行っているからです。
- PCゲームのプレイ
- 配信(エンコード)
どちらもPCに負荷がかかる作業です。それを1台のPCで同時に行っているため、どうしても重くなりがちなのです。PCのスペックが低ければなおさらです。
重いゲームの場合は、画質を妥協しよう
配信時にPCを軽くするためには、画質関係の設定を下げるのが基本となります。つまり、配信のときだけゲームの画質を落として、負荷を軽くするわけです。
▲出典 : 『フォートナイト』(Epic Games)より
一例ですが、PCゲームのオプション設定を変更します。
- グラフィック設定・品質を下げる
- 解像度を下げる
- 最大フレームレートを下げる
もし画質は妥協したくないということであれば、以下のような選択肢があります。
- グラフィックボードなど、PCのパーツを買い換える
- 性能のよい、新しいPCに買い換える
1番めは、ノートPCでは基本的にできません。デスクトップPC用です。
2番めについては、コスパが優秀なPCにしましょう。
配信ソフトを用意しよう
配信ソフトとは
ライブ配信をするために必要なのが配信ソフトです。ひじょうに重要です。
配信ソフトには、以下のような機能があります。
- ゲーム画面を視聴者に見せる機能
- ゲーム音、PCから出ている音を視聴者に流す機能
- マイク音を流す機能
- 配信の開始・終了機能
配信でPCゲームの画面を視聴者に見せたいなら、配信ソフトを起動して設定しましょう(後述)。たったこれだけです。あとは上で述べたとおり、PCの負荷を意識します。
OBSなどが定番
さまざまな配信ソフトがありますが、3種類覚えておきましょう。もし完全無料で定番の配信ソフトがよいなら、OBS Studioです。
- OBS Studio(以下OBS) - 無料
- XSplit - 有料だが、無料でも使える
- Streamlabs Desktop - 無料
機材・ソフトを用意しよう
マイク
自分の声を配信で流したい場合にかぎり、マイクが必要です。ヘッドセットとスタンドタイプがありますが、どちらでもかまいません。
PCゲーマーだとヘッドセット、とくにゲーミングヘッドセットとよばれるものを使う人がよくいます。これは、ゲームを快適にできるような作りになっており、ゲーム内の足音や爆発音を聞き取りやすくなる効果があります。
コメビュ・棒読みちゃん
もし必要であれば、コメントビューアー(以下コメビュ)と棒読みちゃんを用意しましょう。必須ではありません。
▲コメビュと棒読みちゃんを連携させると、棒読みちゃんがコメントを読み上げます。
コメントの確認方法については、下記ページをご覧ください。フルスクリーンでゲームをプレイする場合に悩む人がいます。
もう1台のモニター
モニターを2台用意してマルチモニターにしたほうがよいのか聞かれることがあります。
結論としては、「モニター1台でもできるが、2台あったほうが快適ではある」と思ってください。
ただ、必須ではありません。いきなりモニターを複数用意するのはハードルが高いでしょう。最初はモニター1台でかまいません。
キャプチャーボードは必要?
必要ないが、2PC配信で使う人もいる
SwitchやPS5/PS4などのTVゲームの場合、ゲーム画面を自分のPCに映すためにキャプチャーボードという周辺機器を使います。
しかし、PCゲームの場合、キャプチャーボードは必要ありません。なぜなら、これがなくともゲーム画面をPCに映せるからです。
2PC配信のメリット・デメリット
もっとも、2PC配信をやるためにキャプチャーボードを使う人なら存在します。
2PC配信という用語は聞き慣れない人が多いかもしれません。これは、ゲーム用PCと配信用PC、計2台のPCを使って配信する方法です。
▲PC1の画面と音は、キャプチャーボードを通ってPC2に出力されます。PC1の画面を見ながらゲームをプレイし、PC2のほうで配信します。
なぜ2PC配信かというと、PCの負荷を分散させて軽くするためです。ゲームと配信を別々のPCで行う2PC配信のほうが軽いのかは明らかでしょう。
ただ、2PC配信はコストがかかります。PCが2台、キャプチャーボードが1台必要になるからです。
さらにいえば、「DistroAV(旧NDIプラグイン)」(外部リンク)というものを導入すればキャプチャーボードなしで2PC配信できます。
やはりキャプチャーボードは必須ではありません。
配信のやり方を理解しよう
ゲーム画面を視聴者に見せる設定
「配信方法が検討もつかない」という人もいるかもしれません。
やり方としては、配信ソフトのほうで設定をすることになります。そうすると、PCゲームの画面を視聴者に見せることができます。
OBSであれば、以下のように設定しましょう。大まかなやり方です。
- PCゲームを起動する。
- 「+」をクリックする。
- 「ゲームキャプチャ」を選択する。
具体的な配信方法
あとは、各配信サイトの仕様・特徴を理解し、それに合わせて設定していきましょう。
下記ページでは、配信サイトごとのゲーム配信のやり方について解説しています。いろいろ難しい部分があったと思いますが、下記ページで情報を整理してください。
必要なもの(確認用)
最後に、必要なものをまとめておきます。
- PC
- マイク
- 配信ソフト
ひとまずこれだけ用意しましょう。必要最小限の準備でかまいません。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
NDIプラグインはOBSの場合、VER28以降だと使えません。なので、VER27までにしておく必要があります。