Twitchで、OBS Studio(以下OBS)を使って生放送をする場合、どのように設定すればよいのでしょうか。
このページでは、
- OBSの設定方法
- Twitchの設定方法
の2点について見ていきましょう。
目次
機材・ソフトを用意しよう
まず前提として、下記ページを読んでおいてください。キャプチャーボードやマイクなど、配信で必要なものを掲載しています。

たとえば、キャプチャーボードはゲーム機の画面をPCに映すために必要です。具体的には、Switchのゲーム配信をやりたいなら用意しましょう。
関連 失敗してわかった。おすすめキャプチャーボードを8個紹介します
GC550 PLUS | Game Capture HD60 S | GV-USB3/HD | |
製品画像 | |||
接続方式 | USB 3.0 | USB 3.0 | USB 3.0 |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード |
対応ゲーム機 | Switch PS4 |
Switch PS4 |
Switch PS4 |
パススルー出力 | ○(4K対応) | ○ | ○ |
解説・レビュー | こちら | こちら | こちら |
備考 | 編集ソフト付属 | 低遅延 | 編集ソフト付属 |
今回は、配信ソフトとしてOBSを使用します。OBSをインストールしていない場合は、下記ページをご覧ください。

ストリームキーの設定をしよう
まず、OBSでTwitchに接続するための設定をしましょう。OBSのバージョンが23.0以降であることを前提にしています。
- もし「自動構成ウィザード」が表示されている場合は、「キャンセル」で閉じてください。
- 「設定」をクリックします。
- 「配信」をクリックし、「サービス」を「Twitch」にします。
- 「アカウント接続 (推奨)」をクリックします。
- Twitchのアカウントにログインしましょう。
- ストリームキーが自動で設定されました。次回以降、この設定は不要です。
- 「サーバー」が「自動 (推奨)」になっていることを確認してください。「Asia: Tokyo, Japan」でもかまいません。より確実なのは後者です。
画質の設定をしよう
ビットレート
画質の設定でもっとも重要なのは、ビットレートです。映像ビットレートともいいます。
- 「設定」→「出力」の順にクリックする。
- 「出力モード」を「詳細」にする。
- その下の「配信」タブを開く。
- 「エンコーダ」を「x264」以外にする(例 : 「NVIDIA NVENC H.264」)。
- 「レート制御」が「CBR」になっていることを確認する。
- 「ビットレート」に「3000」と入力する。
数字が大きいほうが高画質になりますが、Twitchで配信する場合は6,000kbps以下になるようにしてください。同サイトの仕様に沿った設定です。
解像度
解像度も画質に関係する設定です。
- 「設定」→「映像」の順にクリックする。
- 「出力 (スケーリング) 解像度」で「1280x720」と入力する。
- 「縮小フィルター」で「ランチョス」を選択する。
高画質設定のポイント
画質を考えるうえで決定的に重要なのは、映像ビットレートと出力解像度の設定です。さらなる高画質をめざす場合は、以下のように設定してもかまいません。
- 映像ビットレート : 6,000kbps(上限)
- 出力解像度 : 1920x1080
ただ、配信者の上りの速度や、PCのスペックによっては、設定を妥協しなくてはいけない場面もあります。配信者全員が高画質な設定にできるわけではありません。
詳細は、「OBS Studioで高画質・高音質な配信をする方法」をご覧ください。

ビットレートと速度については、下記ページに書いておきました。

BGM・マイク音の設定をしよう
BGM、およびマイク音を流すための設定です。
- PCにマイクを接続する。
- 「設定」→「音声」の順にクリックする。
- 「デスクトップ音声」が「既定」になっていることを確認する。
- 使用するマイクを「マイク音声」で選択する。
▲「デスクトップ音声」の「既定」は、Windowsの「既定のデバイス」をさしています。また、ここに表示されるマイクの名称は、PC環境によって異なります。
BGMやマイクのことでわからないことがある場合は、下記ページをご覧ください。

OBSに画面を映そう
ソースを追加する
視聴者に見せる画面を設定しましょう。たとえば、ゲーム配信ならゲーム画面、雑談配信ならWebカメラの映像・静止画像などです。
OBSの場合は、「ソース」と書いてある部分の「+」をクリックし、任意の項目を選択します。これをソースの追加といいます。
具体的な設定方法については、下記ページをご覧ください。適切に設定すればOBSに画面が映ります。


画面が映らない場合の対処法
もし画面が真っ暗で、なにも映らないという場合は、以下のページを参考にしてください。



Twitchのダッシュボードで設定しよう
ダッシュボードの開き方
あとはOBSで配信を開始するだけですが、そのまえにTwitchのダッシュボードを開いて設定しておきましょう。
- Twitchの画面右上のアイコンをクリックする。
- 「クリエイターダッシュボード」を選択する。
- 左上のハンバーガーアイコン(3つの横線)をクリックする。
- 「配信マネージャー」をクリックする。
- 右側の「配信情報の編集」をクリックする。
配信タイトル、ゲームタイトル、カテゴリ
配信タイトル、およびゲームタイトルは、人を集めるうえで重要です。
- 配信タイトルを「タイトル」に入力する。
- ゲーム名を「カテゴリー」に入力する。
- ゲームタイトルの一覧が画像で表示されるので、任意のものを選択する。
- 「完了」をクリックする。
ゲーム配信以外の配信をする場合は、「カテゴリ」に適切なカテゴリを入力しましょう。
- 雑談配信 → 「Just Chatting」と入力
- 料理配信 →「Food & Drink」と入力
- 物を作る配信 → 「Makers & Crafting」と入力
OBSからもアクセスできる
OBSのバージョンが23.0以降の場合、OBSからもダッシュボードを開けます。
OBSの「設定」→「配信」からTwitchにログインしておき(上述)、「表示」→「ドック」→「配信情報」にチェックを入れてください。
すると、「配信情報」パネルが表示されます。このパネルは、ドラッグすることでOBSとドッキングできます。
ライブ配信を開始しよう
開始する
準備は整いましたか?問題がないなら、OBSの「配信開始」ボタンをクリックしましょう。
Twitchの場合、OBSの操作だけで、すぐに配信を開始できます。ブラウザ側で操作する必要はありません。
自分の配信を見る
OBSで配信を開始したら、実際に自分の配信を確認してみましょう。
- Twitchの画面右上のアイコンをクリックする。
- 「チャンネル」を選択する。
- チャンネルの放送画面にOBSの映像が映る。
Twitchの画面は、OBSに映っている画面よりも遅れて表示されます(遅延)。もし遅延が気になる場合は、低遅延モードにしてください。
ハウリング(エコー)を防止するため、放送画面にあるスピーカーはミュートにしておきましょう。
配信画面がカクつく、PCの動作が重いという場合は、以下の記事をご覧ください。設定を変更する必要があります。

終了する
配信を終了する場合は、OBSの「配信終了」ボタンをクリックしましょう。これだけです。
たまに「どうすれば配信を切れるの?OBSだけでいいの?」という人がいますが、難しく考える必要はありません。シンプルにOBSの操作だけで配信が切れます。
コメント・チャットを確認しよう
コメントは、自分のチャンネルページで確認できます。
デュアルモニター環境下でチャット欄だけを表示したい場合は、歯車アイコンから「ポップアウト」を選んでください。
もちろん、Twitch対応のコメントビューアーを使ってもかまいません。棒読みちゃんとの連携も可能です。

また、OBSのバージョンが23.0以降の場合、OBSからもコメントを見ることができます。
OBSの「設定」→「配信」からTwitchにログインしておき(上述)、「表示」→「ドック」→「チャット」にチェックを入れてください。
すると、画面横に「チャット」パネルが表示されます。
このパネルは、ドラッグしてOBSのウィンドウ内で場所を変更できます。また、OBSのウィンドウの外に移動することもできます。もとに戻したい場合は、「表示」→「ドック」→「UIをリセット」です。
コメントの確認方法について不明な点がある場合は、下記ページも併せてご覧ください。
