Twitchのクリップを使うと、ライブ配信の盛り上がった部分を最大60秒まで切り抜くことができます。
同機能は、
- 配信者が自分の配信を宣伝したい
- 視聴者が切り抜き動画を作って拡散したい
- YouTubeやTikTokに動画を投稿したい
- 動画を保存したい
といったときにピッタリです。
今回は、クリップの作り方・見方について見ていきましょう。
配信者・視聴者の双方を対象にした解説です。
PCでの操作を前提とした解説です。
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目次
クリップの設定を行う(配信者向け)
配信者が事前にしておくべき設定です。
クリップを有効化
まず、視聴者がクリップを作ることを許可する設定になっていることを確認します。
- ダッシュボードにアクセスする。
- 左メニューの「設定」→「配信」を開く。
- 「クリップを有効化」がONになっていることを確認する。
ここがOFFになっていると視聴者はクリップを作成できません。なお、配信者自身はON/OFF関係なくクリップを作成できます。
勝手に作られるのはイヤ?
もし視聴者にクリップを勝手に作られるのを避けたいという場合は、上述の「クリップを有効化」をOFFにしてください。
または、クリップの作成は有効にしつつ、以下のように設定してクリップを作成できる視聴者を限定する方法もあります。
- ダッシュボードにアクセスする。
- 左メニューの「設定」→「配信」を開く。
- 「フォロワーのみ」を「全てのフォロワー」などにする。
- 「サブスクライバーのみ」をONにする。
視聴者に動画投稿を許可
視聴者にYouTubeやTikTokへの動画の投稿を許可する場合は、以下のように設定します。
- ダッシュボードにアクセスする。
- 左メニューの「設定」→「配信」を開く。
- 「視聴者にクリップのソーシャルへのアップロードを許可する」をONにする。
これをONにすると、視聴者は配信のクリップをショート動画(縦動画)としてTwitchから他サイトへ直接投稿できるようになります。
従来は、自分の配信のクリップをTwitchからYouTubeへ直接投稿できるのは配信者だけでした。
▲配信者はビデオプロデューサーの「エクスポート」から動画をYouTubeへ出力できます。
しかし、上記設定をONにすることで視聴者も同様にYouTubeへ動画の直接投稿が可能になります。
ただ、設定をONにするデメリットとして、YouTubeなどに投稿された動画は配信者側で削除できない点に注意してください。
クリップの作り方
クリップアイコンから
クリップを作るには、最初にいつもどおり配信を視聴しましょう。再生画面を開きます。
- 現在リアルタイムで視聴中の配信から
- アーカイブ(過去の配信)から
つぎに、カーソルを再生画面に重ねてクリップアイコンをクリックします。
▲クリップアイコン
もしクリップを作成できない、クリップアイコンが表示されないという場合は、以下のような理由が考えられます。
- 配信者がクリップの作成を無効にしている
- 配信者がクリップを作成できるユーザーを限定している
クリップエディターで編集
クリップアイコンをクリックすると、クリップエディターが開きました。両端の紫色をドラッグして切り出す範囲を設定します(最大60秒)。
「縦画面バージョン」下にある「レイアウトを編集」をクリックすると、縦画面用の設定ができます。これは、横画面のどの部分を縦動画として使うのかというスマホ視聴向けの設定です。
通常は「縦画面バージョン」で「満員」(フル)を選んだ状態で、「横画面バージョン」の四角形を左右にドラッグしてください。
YouTubeショートにおける注意点
YouTubeに投稿するショート動画を作成したい場合は、縦動画にする必要があります。横動画だとショート動画になりません。
注意したいのは、「縦画面バージョン」に表示されているアイコンです。
▲アイコンは「満員」を選んでいるときのみ表示されます。「積み重ね」選択時は表示されません。
もしアイコンをクリックすると下記画像のような状態になり、(縦動画と見せかけて)横動画になります。そのため、YouTube用のショート動画になりません。
保存・投稿
以上の設定できたら「申し込み」(適用)をクリックします。
「クリップのタイトル」に任意のタイトルを入れ、「クリップを保存」をクリックしてください。
しばらく待つと画面が切り替わります。YouTubeなどに動画を投稿したいのであれば、この画面から投稿できます。
▲動画サイトのアイコンが表示されていない場合は、配信者がYouTubeなどへの動画投稿を許可していません。
また、動画をダウンロードして保存することもできます。
備考
作成したクリップを非公開にする方法はありません。自分だけ見られるようにする設定もありません。
クリップを作成した場合、ユーザー名は公開されます(バレる)。
YouTubeショートに60fpsの動画を投稿すると30fpsに落とされます。
クリップを見る方法
自分関連のクリップの見方
自分が作ったクリップ、または自分のチャンネルのクリップを見る場合、最初はクリップがどこにあるのか迷うかもしれません。
クリップマネージャーから見られます。
- ダッシュボードにアクセスする。
- 左メニューの「コンテンツ」→「クリップ」を開く。
クリップは2種類に分類されています。
説明 | |
自分のチャンネルのクリップ | 自分の配信で、自分および他人が作ったクリップ |
あなたが作成したクリップ | 自分および他人の配信で、自分が作ったクリップ |
もし「1回も配信したことがない、見る専門でクリップを作った」という場合は、「あなたが作成したクリップ」を開きましょう。
まだあるクリップの見方
配信者でもないし、クリップを作ったわけでもないという場合は、以下の方法でクリップを視聴できます。
- 任意の配信者のチャンネルにアクセスする。
- 「ビデオ」を開く。
- 「フィルタ」を「クリップ」にする。
保存期間・保存方法について
クリップに有効期限なく、半永久的に残ります。この点はダイジェストと同じです。
また、クリップはシェアボタン、またはダウンロードボタンから保存できます。
クリップを削除する方法
不要なクリップは削除しましょう。
- クリップマネージャーを開く。
- 「自分のチャンネルのクリップ」または「あなたが作成したクリップ」をクリックする(上述)。
- 縦の3点リーダーから「クリップを削除」をクリックする。
- 「削除」をクリックする。
他人の配信から自分が作ったクリップも同様に削除できます。ただし、以下の場合は削除できなくなります。
- 配信者がそのクリップを編集した
- 配信者がそのクリップを「このクリップを注目に指定」にした
- 配信者がそのクリップをエクスポートした
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。