Streamlabs OBS(以下SLOBS)で、画面を視聴者に見せるにはどうしたらよいのでしょうか。
そこで重要なのが、ソースというものを理解することです。ソースを追加することで、あらゆる画面を視聴者に見せることができるようになります。
2021年11月18日、「Streamlabs OBS」の名称が「Streamlabs Desktop」に変更されました。現在、当サイトでは一部表記が「SLOBS」となっています。修正完了まで、いましばらくお待ちください。
目次
ソースを追加して画面を視聴者に見せよう
ソースとは
配信でいうところのソースとは、視聴者に見せる画面という程度に考えておきましょう。以下は一例です。
- ゲーム画面
- PCに保存してある画像・動画
- デスクトップ画面(例 : PCで絵を描いている作業風景)
- Webサイトの画面(例 : ブログ、YouTube)
- Webカメラの映像
- チャンネル登録の通知
- チャット・コメント
ソースの追加とは
たとえば、雑談配信でPCに保存してある静止画像を視聴者に見せたいとします。
この場合、SLOBSの「ソース」にある「+」をクリックして、「画像」から目的の画像ファルを選択します。すると、視聴者に画像を見せることができます。
ソースの追加というのは、視聴者に画面を見せるための設定のことだと思ってください。配信では必須です。
ソースを追加しよう
抽象的な話をしてもわかりづらいので、実際にやってみましょう。
- 「ソース」の「+」をクリックします。
- 今回は、練習として「画像」(静止画像のこと)をクリックしてください。簡単にできるので、練習材料として最適です。
- 「ソースを追加」をクリックします。
- 任意の名前を入力します。そのままでもかまいません。
- 「ソースを追加」をクリックします。
- 「参照」をクリックし、視聴者に見せたい画像を選択してください。
- 「完了」をクリックします。
- すると、その画像がSLOBSに映ります。
- もし画面が小さい場合や、画面端が欠ける(見切れている)場合は、画面上で右クリックし、「変換」から「画面に合わせる」を選択しましょう。
ソースのサイズ・位置を変更しよう
ソースを追加したら、つぎはソースのサイズ・位置を変えてみましょう。SLOBSの画面に映っているレイアウトで配信されます。
- 画面上にあるソースの辺・角をドラッグすると、ソースのサイズを変更できます。
- ソースの位置を変更するには、画面上のソースをドラッグします。
- ソースのサイズを一発で画面に合わせたい場合は、ソースを右クリックして「変換」から「画面に合わせる」を選択しましょう。
- もしソースを引き伸ばしたいのであれば、Shiftキーを押しながら辺をドラッグしてください。
- もう1個、別の画像を画面内に入れることもできます(PinP)。「+」→「画像」から「代わりに新しいソースを追加」をONにし、ソースを追加します。OFFのままだと、さきほど追加したのと同じ画像が再度追加されてしまいます。
- あとは、いま追加した画像のサイズ・位置を変更するだけです。
ソースの編集方法を理解しよう
順序・重なり順
複数のソースを追加した場合は、手前に表示したいソースが背後に隠れてしまうことがあるかもしれません。そのようなときは、ソースの順序(重なり順)を変更します。
▲女性の画像が海の画像よりも手前に表示されています。前者が後者よりも順序が上だからです。
ソースを上下にドラッグしてください。画面上では、上にあるソースが手前に表示されます。
非表示
ソースの表示・非表示は、目のアイコンで切り替えることができます。画面を見せたくない場合は、ソースを非表示にすれば視聴者には見えません。
▲海の画像を非表示にしました。
ロック
鍵のアイコンをクリックすると、ソースをロックします。ロックすることで、ソースをプレビュー画面上で移動したり、ソースのサイズを変更することができなくなります。
▲海の画像をロックしました。アクシデントでソースの位置・サイズが変わってしまうのを防止できます。
元に戻す、やり直す
ソースを編集していると、「さっきの状態の画面レイアウトのほうがよかったな」ということがあるかもしれません。
このようなときは、アンドゥ機能で編集作業を戻しましょう。アンドゥを取り消したい場合は、リドゥ機能もあります。
- アンドゥ(元に戻す) : Ctrlキー + Zキー
- リドゥ(やり直す) : Ctrlキー + Yキー
削除
不要なソースは削除してください。そのほうがPCの負担を軽減できます。
ソースを削除するには、ソースを選択して「-」をクリックするか、またはDeleteキーを押します。
CtrlキーやShiftキーで、まとめてソースを選択して削除することもできます。
画面のよけいな部分を削ろう
よけいな部分が画面に映っている場合は、クロップ機能を使いましょう。視聴者に見える範囲を狭くします。
具体的には、プレビュー画面のソース上で、Altキーを押しながら「辺」をドラッグします。「角」ではない点に注意してください。
クロップをやり直したい場合は、ソース上で右クリックして、「変換」から「変換をリセットします。」を選択します。もちろん、Ctrlキー + Zキーでもかまいません。
フィルターで画面を加工しよう
中・上級者向けの機能ですが、SLOBSにはフィルター機能というものがあります。
これを使うと、以下のようなことができます。
- 画面を明るくする
- 画面をシャープにする
- 背景を透明にする(クロマキー合成)
詳細については、下記ページをご覧ください。OBS Studioと同じやり方です。
シーン機能を使って画面を切り替えよう
シーン機能を使うと、現在表示している画面を別の画面に瞬時に切り替えることができます。
たとえば、ゲーム配信中に猫の画像にパッと画面を切り替えたいというとき、シーン機能を使いましょう。休憩時や、オープニング・エンディングでこの機能が役立ちます。
やり方は簡単です。シーンとよばれるものを作り、そのなかにソースを入れればよいのです。
- あらかじめソースを追加しておく。
- 「シーン」のところにある「+」をクリックする。
- シーンに適当な名前をつけ、「完了」をクリックする。
- いま作成したシーンにソースを追加する。
こうすることで複数のシーンが作られます。あとは、任意のシーンをクリックして切り替えることで、当該シーンに追加したソースを画面に表示できるというわけです。
シーンを切り替えたときのエフェクト(トランジション)を変更したい場合は、「シーン」の歯車アイコンをクリックし、ペンのアイコンから設定してください。
ソースの追加をより詳しく理解しよう
それでは、静止画像以外の画面を視聴者に見せるための設定をしていきましょう。
どのような画面を視聴者に見せたいのかということを考えて、「+」から任意の項目を選びます。
重点的に理解しておくべきなのは、以下の4種類です。
- ウィンドウキャプチャー
- ビデオキャプチャーデバイス
- ゲームキャプチャー
- ディスプレイキャプチャー
詳細は、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。