Streamlabs OBS(以下SLOBS)で、画面を視聴者に見せるための設定を実際に行ってみましょう。
「ソース」のところにある「+」をクリックしてください。
すると、さまざまなソースが下図のように表示されます。このなかのいずれかを選ぶことで、あらゆる画面を視聴者に見せることができます。具体的に見ていきましょう。
なお、ソース全般の基本的な操作方法については、下記ページをご覧ください。
関連 Streamlabs OBSでソースを追加・編集して、画面を映す方法
2021年11月18日、「Streamlabs OBS」の名称が「Streamlabs Desktop」に変更されました。現在、当サイトでは一部表記が「SLOBS」となっています。修正完了まで、いましばらくお待ちください。
目次
画面を見せるために、4つの方法を理解しよう
では、どのソースを選べばよいのでしょうか。
視聴者に画面を見せる方法は、さまざまです。しかし、すべてのやり方を覚える必要はありません。下表をご覧ください。
説明 | |
ウィンドウのキャプチャー | ウィンドウ画面を見せたいときに使う |
ビデオキャプチャーデバイス | キャプチャーボードを使いたいときに選ぶWebカメラを使いたいときに選ぶ |
ゲームのキャプチャー | PCゲームの画面を見せたいときに使う |
ディスプレイのキャプチャー | デスクトップ画面を見せたいときに使う |
メインで使うのはこの4種類です。ゲーム配信、雑談配信、歌配信、お絵描き配信、どのような配信であっても同じです。
▲とくに重要なのが青色でマーキングしたソースです。「キャプチャーを表示します。」は不自然な日本語になっていますが、「Display Capture」が誤訳されたものです。
SLOBSでログインしていると「ウィジェット」も表示されますが、今回は扱いません。下記ページで解説しています。
目的・状況に応じてキャプチャー方法を使い分けよう
どのキャプチャー方法がよい、というわけではありません。どれかひとつのキャプチャー方法に拘らず、柔軟に使い分けましょう。
たとえば今後、SLOBSを使用していると画面が映らない、真っ暗ということがあるはずです。どうしようもないときは、別の方法でキャプチャーすればよいのです。
具体的には、ウィンドウキャプチャーを選んで画面を見せようとしたのに真っ暗だったというとき、ディスプレイキャプチャーを選びます。
そうすれば、画面が映らないという最悪の事態を避けることができます。
ウィンドウキャプチャーの使い方
ウィンドウキャプチャーを使うと、ウィンドウ画面を視聴者に見せることができます。「ウィンドウ画面」というところが重要です。
まずは以下のようにします。
- 「ウィンドウのキャプチャー」を選択する。
- 「ソースを追加」をクリックする。
- 適当な名前をつけて、「ソースを追加」をクリックする。
- 視聴者に見せたいウィンドウ画面を「Window」から選ぶ。
もし画面が映らなかった場合は、下記ページをご覧ください。対処法はOBS Studio(以下OBS)と同じです。
ビデオキャプチャーデバイスの使い方
基本的な設定方法
ビデオキャプチャーデバイスというのは、基本的に以下の周辺機器をさしています。
- キャプチャーボード
- Webカメラ
たとえば、ゲーム配信でSwitchのゲーム画面をSLOBSに映したい、視聴者に見せたいというときは「ビデオキャプチャーデバイス」を選択します。
近年の一般的なキャプチャーボードであれば、SLOBSに画面を映すことができます。
GC550 PLUS | Game Capture HD60 S | GV-USB3/HD | |
製品画像 | |||
接続方式 | USB 3.0 | USB 3.0 | USB 3.0 |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード |
対応ゲーム機 | Switch PS4/PS5 |
Switch PS4/PS5 |
Switch PS4/PS5 |
パススルー出力 | ○(4K対応) | ○ | ○ |
OBS対応 | ○ | ○ | ○ |
解説・レビュー | こちら | こちら | こちら |
備考 | 編集ソフト付属 | 低遅延 | 編集ソフト付属 |
ただ、設定は初心者泣かせの部分があるので、注意しましょう。画面が映らない、音が出ないという人が続出します。
- あらかじめキャプチャーソフトは終了させておく(重要)。
- 「ビデオキャプチャー デバイス」を選択する。
- 「ソースを追加」をクリックする。
- 適当な名前をつけて、「ソースを追加」をクリックする。
- 「Device」で機器を選択し、各種設定をする(重要)。
注意点
注意点は4つあります。
まず、キャプチャーソフトは必ず終了させてください。そうしないとSLOBSに画面が映りません。
また、「Resolution/FPS Type」の部分は、場合によっては「Custom」にしたうえで、「Resolution」で任意の解像度を選ぶ必要があります。やはりこの部分も設定をまちがえると画面が映りません。
▲画面が映らない場合は、「Resolution/FPS Type」を「Device Default」から「Custom」に変更します。
キャプチャーボードによっては、ゲーム音を出すために「Use custom audio device」にチェックを入れます。そうすると「Audio Device」が表示されるので、適切なものを選びます。
▲設定画面を下にスクロールし、ここにチェックを入れることで「Audio Device」が表示されます。
さらにややこしいことに、設定がたとえ適切でも初期設定では自分にはゲーム音が聞こえません。もしゲーム音を自分でも確認したい場合は、「Audio Output Mode」を「Output desktop audio (WaveOut)」にします。
▲この設定にしなくとも、ゲーム音は視聴者には聞こえています。自分でもゲーム音を聞きたい場合に「Output desktop audio (WaveOut)」を選択します。
より詳しく知りたい場合は
詳しい情報については、下記ページをご覧ください。OBSについての解説ですが、トラブルが起きたときの対処法や注意点は基本的に同じです。
もし設定が難しいのであれば、いつもどおりキャプチャーソフトにゲーム画面を映し、それを上述のウィンドウキャプチャーで取り込む方法も検討しましょう。
ゲームキャプチャーの使い方
ゲームキャプチャーは、おもにPCゲームの画面を視聴者に見せたいときに使う方法です。
まず、PCゲームを起動しておきましょう。フルスクリーンモードで起動した場合は、Altキー + TabキーでSLOBSの画面に戻ってこれます。
つぎに、以下のように設定します。
- 「ゲームのキャプチャー」を選択する。
- 「ソースを追加」をクリックする。
- 適当な名前をつけて、「ソースを追加」をクリックする。
- 各種設定をする(重要)。
画面が映らない場合、「Mode」を「Capture specific window」に変更しましょう。そして、「window」でゲームを選択します。ゲームのほうはフルスクリーンモードのままでかまいません。
また、ゲームによってはSLOBSを管理者権限で起動することで画面が映ることもあります。
- SLOBSを終了させる。
- SLOBSのアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択する。
- 「互換性」タブを開き、「管理者としてこのプラグラムを実行する」にチェックを入れる。
- 「OK」をクリックする。
- 再度、SLOBSでゲームキャプチャーを行う。
それでも画面が映らない場合は、下記ページをご覧ください。OBSと対処法は同じです。ゲームの仕様上、ゲームキャプチャーでは画面を取り込めない場合もあります。
ディスプレイキャプチャーの使い方
ディスプレイキャプチャーは、デスクトップ画面を視聴者に見せたいときに使います。
以下のように設定します。デスクトップ画面全体が視聴者に見えるので注意してください。
- SLOBSを最大化している場合は、もとに戻す(重要)。
- 「キャプチャーを表示します。」(「Display Capture」の誤訳)を選択する。
- 「ソースを追加」をクリックする。
- 適当な名前をつけて、「ソースを追加」をクリックする。
- 「Display」の設定が正しいことを確認する。
ディスプレイキャプチャーでは画面が合わせ鏡のようになります。不具合ではありません。解決方法は、マルチモニターにすることです。
注意したいのですが、全画面を取り込むかたちになります。一発で任意の範囲を取り込むことはできません。クロップ機能で画面端を削って対処しましょう。
このあたりについてはOBSと同様です。早めに慣れるしかありません。
まとめ
ソースの追加は、配信を行ううえで必ずマスターしなくてはいけない基本的な部分です。
しかし、真っ暗、真っ黒などのトラブルが起こりやすいところでもあります。対処法も併せて確認しておいてください。
また、そもそもソースの編集方法でつまずいでいるという人もいます。サイズ・位置、重なり順の変更方法も覚えておきましょう。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。