ツイキャスでよくある配信トラブルのひとつが、PC配信すると切れる、切断・再接続が繰り返されるというものです。
以下のような状態ではないでしょうか。
- 配信開始後、すぐに切断される
- 頻繁に再接続される
- 意図せず配信が終わる
- 映像・音声が途切れる
このような場合、設定を見直してみましょう。
解説ではPCの使用を前提としています。
目次
上限ビットレートに注意
自動で切断される
まず、多いのがビットレートの設定が適切でないパターンです。
▲超高画質配信の場合の設定例。映像ビットレート + 音声ビットレートの合計が6,000kbps以下になるようにします。
ビットレートを高くすると高画質にできるので、つい高く設定してしまうのかもしれません。

しかし、ツイキャスでは設定できるビットレートに上限があります。
この上限を大きく超えた状態で配信を続けると、自動的に切断されます。配信開始後、20~30秒で切れると思ってください。
ビットレートが多少オーバーしたり、変動するのは問題ありませんが、可能なかぎりビットレートの上限は守らなくてはいけません。
「標準」 or 「超高画質」?
では、標準画質と超高画質、どちらになっているでしょうか。確認してみましょう。
ツイキャスにアクセスし、「配信する」から「ツール・ゲームズ配信」を選択します。
「ツールとの連携設定」をクリックし、「画質」の部分を見てください。「標準」「超高画質」のどちらが選択されているでしょうか。
「標準」なら800~1,000kbps、「超高画質」なら6,000kbpsが上限です。前者を選んだ状態で、配信ソフトの設定を6,000kbpsにしていないでしょうか。
「超高画質」にするなら再コピペ
ただし、もしそうだったとしても「超高画質」を選んで問題解決ではありません。
なぜなら、ツイキャスで「超高画質」を選んだからといって、超高画質配信に切り替わるわけではないからです。そのままでは標準画質配信です。
では、どうすればよいのでしょうか。再度ツイキャスの画面を開いてください。まず「超高画質」を選びます。
つぎに、同じくツイキャスの画面にある「サーバー (RTMP URL)」の部分に注目しましょう。
ここに掲載されているURLを配信ソフトにコピー&ペーストする必要があります。ややこしいのですが、「標準」を選んだときのURLと、「超高画質」を選んだときのURLは異なります。
標準 : rtmp://rtmp03.twitcasting.tv/live?key=xxxxxxxxxx&games=1
超高画質 : rtmp://rtmp03.twitcasting.tv/live?key=xxxxxxxxxx&games=1&super=1
そこで、配信ソフトにURLを再度コピー&ペーストしてください。以下は、OBS Studio(以下OBS)の場合の設定です。
- OBSで「設定」→「配信」を開く。
- ツイキャスに掲載されている「サーバー (RTMP URL)」をコピーする。
- コピーしたURLをOBSの「サーバー」にペーストする。
- 「OK」をクリックする。
▲「画質」を変更したらRTMP URLもコピペしなおしです。
超高画質配信のやり方については、下記ページもご覧ください。

再接続設定をやめる
切断 → 再接続のループ
上限ビットレートを守っていればそこまで重要ではないのですが、念のため配信ソフトの自動再接続機能をOFFにしましょう。
同機能がONになっていると、ツイキャスから配信が切断されたときに配信ソフトが自動で再接続を試みます。そうすると、場合によっては切断 → 再接続 → 切断を繰り返すことがあるかもしれません。
▲OBSでは「切断。再接続」 → 「再接続に成功」が表示されます。
現在、ツイキャスのヘルプページには以下のような記述があります。
自動再接続で再び配信をしようとして失敗してしまった場合は、配信ツールの接続をいったん切断し、少し時間をおいてから試してみてください。※太字筆者
以前は以下のような記述がありました。
頻繁に失敗する場合は自動再接続の機能をオフにしていただくことをおすすめします。
自動再接続をOFFに
OBSの場合、以下のようにして同機能をOFFにできます。
- 「設定」→「詳細設定」の順にクリックする。
- 「自動的に再接続」の「有効にする」のチェックを外す。
- 「OK」をクリックする。
Streamlabs OBS(以下SLOBS)にも同じ設定があります。
- 左下の歯車アイコンをクリックする。
- 「詳細」をクリックする。
- 「自動的に再接続」の「Enable」をOFFにする。
- 「完了」をクリックする。
ネットワークの最適化をONに
OBSの場合、以下のように設定することで切断が改善されるかもしれません。
- 「設定」→「詳細設定」の順にクリックする。
- 「ネットワークの最適化を有効にする」をONにする。
- 「OK」をクリックする。
SLOBSにも同様の設定があります。
- 左下の歯車アイコンをクリックする。
- 「詳細」をクリックする。
- 「Enable new networking code」をONにする。
- 「完了」をクリックする。
単純ミスの可能性
ツール配信は30分
配信ソフトを使ってツイキャスをやる場合、2種類の方法があります。どちらの方法で配信しているでしょうか。
- ツール配信
- ゲームズ配信
ツール配信だと原則30分で終了します(延長はコインで)。そのタイミングで配信が終了していないか確認してください。
なお、配信ソフトの自動再接続機能(上述)をONにしている場合、30分経過後すぐに配信が再開します。
ホットキーによる事故
配信ソフト側でホットキーを有効にしている場合にありがちです。配信中、配信停止を割り当てたキーを押していないでしょうか。

タイマーによる事故
OBSを使用していて、かつ一定時間経過後に配信が毎回終了する場合は、タイマーがONになっていないか確認してください。
- OBS「ツール」→「出力タイマー」の順にクリックする。
- 「毎回配信タイマーを有効にする」のチェックを外す。
- 「閉じる」をクリックする。
ネット速度が遅いかも
アップロード速度が重要
配信が切れるのとは違いますが、自宅のインターネット速度(アップロード速度)が遅いと配信がカクつき、途切れる状況になります。
たとえば、アップロード速度が800kbpsだったとしましょう。近年では遅い部類の速度です。
このとき、超高画質配信の上限ビットレートが6,000kbpsだからといってOBSの設定を6,000kbpsにすると、つねに映像・音声が途切れた状態になります。どんなにPCスペックが高くても意味がありません。
ビットレートを下げる
では、どうすればよいのでしょうか。ひとまずビットレートを下げましょう。たとえば、映像ビットレートを400kbpsに下げます。
併せて出力解像度も下げてください。たとえば、OBSであれば「設定」→「映像」→「出力 (スケーリング) 解像度」を640x360にします。
もちろん画質は落ちますが、それでかまいません。問題の切り分けのためです。400kbpsにしたらうまく配信できたということであれば、ビットレートの設定に問題があったとわかります。

それでも解決しないなら
問題が解決しない場合、最終的にツイキャスに問い合わせたほうがよいかもしれません。こちらのページから行います。
問い合わせ時は以下の情報が重要です。
- 具体的な状況
- エラーが表示された場合は、その正確な内容・文言
- 問題解決に向けてやったこと
- 回線・プロバイダー
- ルーター
- OS
- 配信ソフト
- セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)
まとめ
必ず見直さなくてはいけないポイントをまとめました。これだけで解決できるとは限りませんが、重要なものばかりです。
とくに、標準画質配信と超高画質配信の区別に注意してください。ビットレートは少しオーバーするくらいなら問題ありませんが、大幅に超えると配信が自動切断されます。
ほかにも、インターネット環境が原因で配信が切断される可能性があるかもしれません。このあたりは詳しい人に聞いてみてください。
ツイキャス、およびOBSについては下記ページにも情報をまとめています。

