Twitchのアラート機能を使うと、配信画面にアラートを表示できるようになります。
たとえば、Twitch配信でフォロー通知が画面に表示されているのを見かけたことはないでしょうか。
より具体的には、「◯◯さんがフォローしました!」などのアニメーション表示です。
このような表示は2023年に実装されたTwitchのアラート機能を使えば簡単にできます。使い方・設定方法を見ていきましょう。
PCでの利用を前提としています。スマホ版のTwitchアプリからライブ配信する場合、Twitch上のアラートは利用できません。
目次
こんなにあるアラートの種類
アラートの種類はフォロー通知だけではありません。ほかにもさまざまな種類があります。
- フォロー
- サブスク
- サブスクギフト
- Cheering
- Raid
- チャリティー
- ハイプトレイン
- クリエイターゴール
- チャンネルポイント
これらのアラートは、すべて配信画面上に表示できます。
もし意味のわからない用語があった場合は、公式サイト「Twitch上のアラートのタイプ」をご覧ください。詳しい説明が掲載されています。
大きな流れ
流れとしては2ステップです。
- Twitchでアラートボックスを作成・編集する。
- 配信ソフトに「ブラウザ」ソースを追加する。
設定自体は2分もあれば終わります。難しくありません。
別途必要なのは、いつも使っている配信ソフトです。今回はOBSを使います。
アラートボックスを作成・編集しよう
作成
まずはアラートボックスを作成しましょう。
アラートボックスとは、アラート機能の総称・単位のことです。これを作ることで上述した各種アラートを使えるようになります。
同ボックスの作り方は以下のとおりです。
- 「クリエイターダッシュボード」を開く。
- 左メニューの「アラート」をクリックする。
- 右側の「アラートボックスを作成」ボタンをクリックする。
これでアラートボックスを作成できました。下記画像のような画面になります。
画面の見方
左側に全アラートが縦に並んでいます。各種アラートは標準でONになっています。設定変更の必要はありません。
画面右側では、左側部分でクリックしたアラートの詳細設定・編集を行います。たとえば、フォローされたときの文言・画像・効果音、読み上げ、表示時間などの設定ができます(一部後述)。
設定を変更した場合、画面中央の「アラートをプレビュー」をクリックすることで、Twitch上でアラートを確認できます。
▲「アラートをプレビュー」をクリックします。いまの段階で右側の「テストアラートを送信」をクリックしても反応はありません。
設定変更後は、右上の「変更を保存」を忘れずにクリックします。これをしないと配信ソフト側に設定が反映されません。
OBSに「ブラウザ」ソースを追加しよう
ソースの追加
つぎに、OBS側の設定を行いましょう。具体的には「ブラウザ」ソースを追加します。
- OBSの「ソース」にある「+」をクリックする。
- 「ブラウザ」をクリックする。
- 「新規作成」が選ばれていることを確認する。
- 適当な名前をつける(例 : 「アラート」)。
- 「OK」をクリックする。
URLをコピペ
そして、再度Twitchのアラートの編集画面を開きます。画面右下の「ブラウザソースのURL」の「コピー」をクリックしてください。
いまコピーしたURLをOBSの「URL」の部分にペーストします。
- 「ローカルファイル」のチェックが外れていることを確認する(OFFに)。
- 「URL」の部分を削除する。
- 「URL」の部分でCtrlキー + Vキーを押す(URLがペーストされる)。
- 「OK」をクリックする。
この設定は、通常は1回行うだけです。Twitch側でアラート設定を変更したとしても、OBS側で設定しなおす必要はありません。
ただし、OBSで「ブラウザ」ソースを削除したり、新しいアラートボックスを作成して使う場合は、再度URLをコピペする必要があります。
画面に出るかテストしよう
最後に、実際に機能しているかテストしてみましょう。
Twitchのアラート画面を再度開いて、画面中央上部の「テストアラートを送信」をクリックします。
すると、OBS側にアラートが表示されました。
アラートの位置・サイズを変更したい場合は、OBSの画面上でドラッグして調整できます。必要に応じてTwitch側の「テキスト&スピーチ」や「ビジュアル&サウンド」も調整しましょう。
もしアラートがOBSに表示されない(出ない)場合、いくつか原因が考えられます。
- URLを正確にコピペできていない
- Twitch上でアラートがOFFになっている
- 「アラートをプレビュー」のほうをクリックしている
1番めの例としては、アラートボックスを新しく作ってURLが変わっているのに、新しいURLをコピペしなおしていないというパターンがあります。
2番めについては、画面左側上部の「アラートのホームに戻る」をクリックしてください。そして、アラートボックスのトグルスイッチをONにします。
3番めについては、「アラートをプレビュー」ではなく、「テストアラートを送信」をクリックします。
▲「テストアラートを送信」の左にある「アラートをプレビュー」をクリックしてもOBSにアラートは表示されません。
以下のように覚えておいてください。
- アラートをプレビュー : ブラウザー上で(Twitch上で)確認するためのもの
- テストアラートを送信 : 配信ソフト上での確認用
カスタマイズしよう
あくまでも一部ですが、アラートのカスタマイズについて少し見ておきましょう。いずれもTwitch側で行う設定です。
画像・サウンド
画像・サウンドは別のものに変更できます。
やり方は、(1)画面左側で任意のアラート(例 : 「新規フォロー」)をクリックして紫色にし、(2)画面右側の「ビジュアル&サウンド」で設定してください。
画像・サウンドは、それぞれ「画像ライブラリー」「サウンドライブラリー」から任意のものを選択して使用できます。
自分で用意した画像・サウンドを使いたい場合は、「ファイルをアップロード」から選択します。
音量については、「アラートのサウンド」の「音量」で調整できます。
セレブレーション
セレブレーションは、スタンプアイコンが派手に飛び散る(吹き出す)演出です。
やり方は、(1)画面左側で任意のアラートをクリックして紫色にし、そのあと(2)画面右側の「セレブレーション」で設定してください。
なお、この設定は配信ソフト上では反映されません。自分のチャンネルページ上で見ることができます。
アラート条件
アラートが発動する条件(アラート条件、バリエーション)なども細かくカスタマイズできます。
詳細については、公式サイト「Twitch上のアラートの設定」をご覧ください。
補足 : チャット欄の表示について
チャット欄(コメント欄)を配信画面に表示したい場合、Twitchアラートではできません。
OBSを使用しているのであれば、StreamlabsやStream elementsなどの外部サービスを使いましょう。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。