ニコニコ生放送(以下ニコ生)では、2019年8月28日から一般会員でもPCから配信できるようになりました。
これまでは、有料のプレミアム会員でないと配信できない仕様でした。無料でも配信できるようになったため、大きな改善と言えるでしょう。
ただ、一般会員の状態で配信するのはデメリットもあります。あくまでもお試しであり、プレミアム会員と完全に同じというわけではありません。
注意点を簡単に見ていきましょう。
目次
無料配信のメリット
一般会員のまま配信するメリットとして、月額550円を節約できる、無料で配信できるという点があります。
今回の変更は、以下のような人たちにとって朗報です。
- たまにしかニコ生で配信しない人
- 「月額550円払ってまで配信したくない。でも無料なら…」と考えていた人
- 配信のためだけにプレミアム会員になっていた人
無料配信のデメリット
たしかに、一般会員でも配信はできます。しかし、実際のところはドワンゴによるプレミアム会員への誘導が目的だと思ってください。
無料配信の位置づけとしては、お試し機能、あるいは制限版といったところです。
「お試し」という表現は、ニコニコインフォにも登場しています。つまり、プレミアム会員獲得への導線として、制限をかけているわけです。
一般会員の方もPCからユーザー生放送をお試しで配信できるようになりました。
制限緩和について(2023年3月1日から)
その制限の中身ですが、2023年3月1日から仕様が変わりました。
以前までは、一般会員は
- プレミアム会員よりも低画質な配信しかできない
- 1枠30分で配信が終了し、延長できない
などの制限がありました。
しかし、現在では上記制限は緩和され、ユーザーレベルに応じて配信者向けのプレミアム会員特典を利用できるようになっています。
参考 一般会員のユーザーレベル特典に「延長」機能などの放送者向けプレミアム会員特典を追加します(外部サイト)
このため、一般会員が配信する場合の基本的な設定方法はプレミアム会員と同じです。詳細については、下記ページをご覧ください。


「ルーキータイム」を活用しよう
また、2023年3月1日からは「ルーキータイム」が導入されました。
これは、一般会員であっても一定期間内であればプレミアム会員と同等の配信者向け機能を利用できるというものです。
具体的には、初めての配信から30日間がルーキータイムとなります。同期間内であれば、一般会員であっても制限はありません。
たとえば、一般会員は最低レベル18以上でないと配信時間を延長できませんが、ルーキータイムなら話は別です。レベル1であっても延長できます。
(2023年2月28日以前)OBSの設定方法
ここに書いた設定は2023年2月28日以前の旧仕様のものです。念のため記述を残しておきます。
映像ビットレート
映像ビットレートを904kbpsにします。
- 「設定」→「出力」の順にクリックする。
- 「出力モード」を「詳細」にする。
- その下の「配信」タブを開く。
- 「エンコーダ」を「x264」にする(低ビットレート配信ではこれが無難)。
- 「レート制御」が「CBR」になっていることを確認する。
- 「ビットレート」を904kbpsにする。
音声ビットレート
いま映像ビットレートを904kbpsに設定したので、音声ビットレートを96kbpsにします。これでビットレートの合計が1Mbpsになります。
- 「音声」タブを開く。
- 「音声ビットレート」で「96」を選択する。
解像度
解像度を800x450に設定します。
- 「設定」→「映像」の順にクリックする。
- 「出力 (スケーリング) 解像度」で「800x450」と入力する。
- 「縮小フィルター」で「ランチョス」を選択する。
- 「OK」をクリックする。
配信方法や、OBSの設定で不明な点がある場合は、下記ページをご覧ください。


(2023年2月28日以前)N Airの設定方法
ここに書いた設定は2023年2月28日以前の旧仕様のものです。念のため記述を残しておきます。
N Airの場合、自分で設定しなくても配信は可能です。自動で画質を設定してくれる機能が搭載されており、それを使えばよいからです。
たとえば、番組作成時に「最高配信画質」を「1Mbps/450p」にして配信を開始すると、以下のような一般会員用の設定になります(自動)。
- 映像ビットレート : 904kbps
- 音声ビットレート : 96kbps
- 解像度 : 800x450
▲番組を作成する画面で「1Mbps/450p」を選ぶだけです。
したがって、用語の意味がよくわからないのであれば、そのままの設定で配信してもかまいません。一般的な環境であれば、問題なく配信できます。
詳しいN Airの設定については、下記ページをご覧ください。


まとめ
他サイトでは、ずっと以前から「配信は無料」が一般的でした。ニコ生も無料で配信できるようになり、時代遅れだった部分が改善されています。
ただ、一般会員はあくまでもお試しという点に注意しましょう。
他サイトでの配信方法については、下記ページをご覧ください。
