2019年8月、配信サイトのTwitchから専用の配信ソフトがリリースされました。それがTwitch Studioです。
端的に書くと、初心者でもゲーム配信が簡単にできるという触れ込みのソフトです。OBS Studioなどの配信ソフトが難しすぎるという人に向いているでしょう。
今回は、このTwitch Studioの使い方について、ポイントだけ見ていきます。
関連 配信ソフト「Twitch Studio」は使うべきか?こんなことができます
2024年5月30日をもってTwitch Studioのサポートは終了しました(詳細は公式サイト参照のこと)。
以下、当時の記事をそのまま残しておきます。
ダウンロードしよう
ダウンロード方法は、以下のとおりです。
- こちらのページにアクセスする。
- 「今すぐダウンロード」をクリックする。
- ダウンロードしたEXEファイルを実行し、画面を進めていく。
なお、Mac版については、2020年6月17日にベータ版がリリースされました。
セットアップしよう
ガイドに従うだけ
Twitch Studioを起動すると、セットアップを行うように促されます。「始める」をクリックしてください。
これは、初心者用に設定をサポートしてくれる機能です。セットアップをスキップしてもよいのですが、ガイドに従ったほうが簡単に設定できます。
もしセットアップをスキップしてしまった場合は、右下の歯車アイコンから「全般」を開き、「アプリをリセット」をクリックしましょう。
マイクを選択
配信で使うマイクが選択されていることを確認します。別のマイクに変えたい場合は、「マイクを変更」から適切なものを選んでください。
「カスタマイズ」ボタンからは、もう少し細かい設定ができます。基本的に初期設定のままでかまいません。
▲ノイズを低減する機能(ノイズサプレッサー)が初期設定でONになっています。有用なので、そのままにしておいてください。
Webカメラを選択
顔出し配信する場合は、配信で使用するWebカメラを選択します。ここで適切に設定することで、ゲーム画面の隅に自分の顔を入れることができます。
Webカメラを使わないのであれば、「ウェブカメラなし」を選択してください。
レイアウトを編集
この部分は、ちょっとわかりづらいかもしれません。簡単に言うと、「配信画面のデザインをおおよそ決めましょう」ということです。
どれを選んでも大きな影響はありません。右側のほうに「色」「壁紙」「パターン」といった設定項目がありますが、どれにするかは好みの問題です。
画質を設定
配信者のPC環境をもとに、自動的に画質が設定されています。
「アプリに進む」をクリックしてください。セットアップが終了します。
配信してみよう
セットアップをすませたので、あとはゲーム画面を映して配信を開始するだけです。
ゲーム画面を映す
あらかじめゲームを起動しておき、「ゲームを選択」をクリックします。
すると、「メイン画面共有」という設定画面が表示されました。視聴者に見せたい画面を一覧から選択しましょう。
うまくいくと、右側のほうに画面が小さく映ります。
配信を開始する
「次へ」をクリックしてください。
すると、「配信情報」という設定画面が表示されます。必要な情報を入力して「完了」をクリックしましょう。ゲームタイトルは、「カテゴリー」の部分で選択できます。
「今すぐ配信開始」をクリックすれば配信が始まります。
実際の配信画面を確認したい場合は、以下のようにしてください。
- 右上のアカウントのアイコンをクリックする。
- 「チャンネルページ」をクリックする。
画面の見方
配信中、さまざまな情報がTwitch Studioに表示されます。画面構成を確認しておきましょう。
マイクやゲームの音量については、左下の部分で調整できます。マイクのアイコンをクリックするとミュートになります。
また、画質の変更は右下の歯車アイコンをクリックし、「配信」タブで行います。画面がカクつく場合は、「解像度」「FPS」「ビットレート」を落としてみてください。
画面を編集しよう
レイヤーについて
Twitch Studioに映っている画面は、その位置・サイズを変えることができます。
試しに「メインチーム」をダブルクリックしてください。または、下部の「シーンを編集する」をクリックする方法でもかまいません。画面が切り替わります。
左側にいろいろな項目が表示されました。この項目のことをレイヤーといいます。
位置・サイズを変更
たとえば、アラート(例 : フォローされたときの通知)の位置・サイズを変えたい場合は、「Alerts」をクリックします。すると、アラートが水色の境界線で表示されます。
そして、位置を変更したいなら、境界線内にカーソルを合わせてドラッグしてください。サイズの変更は境界線をドラッグです。
あとは、右側の「フォロー」の三角形アイコンをクリックしましょう。アラートのテストができるので、おおよそのイメージをつかめます。
必ず「保存」をクリック
最後に「保存」ボタンをクリックします。そうしないと、編集が反映されません。さらには、配信開始ボタンも表示されないので注意が必要です。
備考
今回は説明を省きましたが、「レイヤー」の右横にある「+」からさまざまなレイヤーを追加できます。
▲たとえば、PCに保存してある静止画像を視聴者に見せたいなら、「画像」を選びます。このように、「なにかの画面を見せたいな」と思ったらレイヤーを追加してください。
不要なレイヤーは、Deleteキーで削除しましょう。
まとめ
Twitch Studioは、3ステップですぐに配信を開始できます。
- セットアップを行う。
- ゲーム画面をTwitch Studioに映す。
- 「今すぐ配信開始」をクリックする。
Twitch専用ということで、チャンネルがフォローされたときのアラートが標準搭載されているのもうれしい点です。難しい設定は必要ありません。
注意点としては、レイアウト(レイヤー)の編集後、「保存」ボタンのクリックを忘れやすいという点があります。
Twitch Studio以外の配信ソフトについては、下記ページにまとめました。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。