ライブ配信(生放送)でネックになるのがキャプチャーボードの存在です。
安い製品でも1万円はしますから、「買わずに配信したい」というのが多くの人の本音でしょう。
では、キャプチャーボードなしで配信できるのでしょうか。結論は、PS5/PS4とSwitchで異なります。
- PS5/PS4 → なんとかなる
- Switch → キャプチャーボードを買うしかない
関連 Switch、PS4用に安いキャプチャーボードを買いたい人へ
目次
PS5/PS4の場合
シェア機能を使う
PS5/PS4には、シェア機能が搭載されています。この機能を使えば、YouTube(PS5/PS4)、Twitch(PS5/PS4)、ニコ生(PS4)のいずれかで配信できます。
PS5/PS4に組み込まれている機能なので、キャプチャーボードは必要ありません。PCすら不要です。
具体的なやり方ついては、下記ページをご覧ください。
リモートプレイを使う
筆者はシェア機能を推奨しますが、どうしてもPCから配信したい場合はPS5/PS4リモートプレイを使う方法があります。
リモートプレイを使うと、PCにPS5/PS4のゲーム画面が映り、かつPCからPS5/PS4のゲーム音が出る状態になります。また、コントローラーをPCとUSB接続することでゲームをプレイできます。
あとは、OBS Studioなどの配信ソフトを使って画面を取り込み、PCから配信するかたちになります。
Switchの場合
配信機能はない
Switchには配信機能がありません。キャプチャーボタンで録画ならできるのですが、残念ながらライブ配信はできないのです。
配信機能が実装されるとのアナウンスもないため、ライブ配信がしたいのであればキャプチャーボードを買いましょう。
各機器を下図のように接続します。
キャプチャーボードを買うしかない
もっとも、以下のような疑問を持つ人もいるかもしれません。
- モニターと直接、つなげればよいのでは?
- PCと直接、つなげればよいのでは?
一見、HDMIやUSBで各機器を接続すれば、キャプチャーボードがなくても配信できそうに思えます。
しかし、それではできないのです。詳細については、下記ページにまとめました。
また、SwitchとiPhone/iPadの接続についても同様に意味がありません。詳細は下記ページをご覧ください。
なお、Switch Liteには注意しましょう。仕様上、キャプチャーボードと接続できないからです。つまり、配信できません。
PCなしで配信できる機器もあるが、高い
じつはキャプチャーボードがなくても、ライブ配信対応の映像機器を使ってゲーム配信する方法もあります。
たとえば下記製品です。いずれもPCすら必要ありません。ゲーム機をHDMI接続して使います。
- ER330
- GV-LSBOX
- GV-LSMIXER/I
- Liveshell X
- VS-Rシリーズ
しかし、ER330はともかくとして、多くの製品がキャプチャーボードよりも高いというデメリットがあります。
つまり、「お金を節約したいからこの記事を読んでいる」という人にとっては意味がないでしょう。
直撮りは避けたい
直撮りは、ゲーム画面を直接カメラで映す方法です。
たとえば、PCのWebカメラ、またはスマホ内蔵のカメラを使って、直接Switchのゲーム画面を撮影するわけです。
ただ、この方法も回避したいという人が多いかもしれません。
- 画質・音質が悪い
- ゲーム画面以外の、よけいなものが映る
たとえば、ゲーム画面だけを映したいのに、モニター画面に反射した自分も映り込む可能性があります。
PCゲーム、スマホゲームに変更する
PCゲーム、またはスマホゲームをプレイする方法もあります。いずれもキャプチャーボードは必要ないからです。
たとえば、Switch版の『フォートナイト』や『Minecraft』をプレイしているのであれば、PC版にします。
ゲームによってはデータ移行(引き継ぎ、共有)できませんが、背に腹は変えられません。マルチタイトルかどうか確認しておきましょう。
ただ、PCゲームの場合、プレイしながら配信するとPCに大きな負荷がかかります。結果的に配信画面がカクカクするかもしれません。
スマホゲームであれば、スマホから直接配信できます。
まとめ
今回は、PS5/PS4とSwitchに対象を絞ってキャプチャーボードなしでゲーム配信できるか解説しました。
PS4の場合はシェア機能があるので、これをうまく使いましょう。
Switchの場合はキャプチャーボードが必要です。どうしても買いたくないのであれば、PCゲームなどに切り替えて対処してみてください。
もっとも、キャプチャーボードを使用するメリットも数多くあります。ライブ配信だけでなく、録画や動画編集でも活躍するので、1つ持っておくと便利です。
詳細は、下記ページにまとめました。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。