AviUtlに拡張編集プラグインを導入すると、編集画面が大きく変わります。詳しく見ていきましょう。
前提として、拡張編集プラグインで動画を読み込んでいる状態を想定しています。
動画の開き方については、AviUtlで動画を正しく読み込む方法。読み込めないときの対処法もをご覧ください。
目次
タイムラインとは
タイムラインは、拡張編集でメインとなる作業スペースです。
たとえば、
- 不要なシーンをカットする
- BGM・効果音を入れる
- テロップ(文字、字幕)を入れる
というようなことは、すべてタイムラインで行います。作業場そのものと思ってください。
タイムラインを表示するには、「設定」→「拡張編集」の順にクリックします。もし表示できない場合は、拡張編集の設定画面が表示されないをご覧ください。
スクロールバーの役割
拡張編集プラグインで動画を読み込んで、目盛の部分をクリックしてみましょう。すると、赤色の縦線が表示されます。この縦線のことをスクロールバー、またはカーソルといいます。
目盛をクリックしたとき、AviUtlのメインウィンドウに映っている画面が変わったことに気づいたでしょうか。目盛をクリックすることで、現在位置を変更できます。
たとえば、動画の1分経過した位置を編集したいというときは、目盛の「00:01:00.00」の部分をクリックします。すると、1分経過地点の映像が表示されるわけです。
あるいは、帯のない部分をドラッグしてもかまいません。やはり赤色の縦線の位置が変わり、その地点の映像が表示されます。音は出ませんが、細かく移動できます。
ほかにも以下の操作方法を覚えておきましょう。
- ←キーで1フレームずつ戻り、→キーで1フレームずつ進む
- メインウィンドウ上でマウスホイールをスクロールすると、前後に移動する
タイムラインの拡大・縮小・移動
もし目盛が小さいなと感じた場合は、Ctrlキーを押しながらマウスホイールを上にスクロールしましょう。細かい作業をするときに便利です。
逆にタイムライン全体を見渡したいときは、Ctrlキーを押しながらマウスホイールを下にスクロールします。
タイムライン上でマウスホイールをスクロールすると、横に移動できます。この操作をメインウィンドウ上で行った場合は、1フレームずつの移動となります(上述)。
動画の再生
Spaceキーによる操作
今度はSpaceキーを押してみてください。すると、動画が再生されます。音も再生されました。
と同時に、タイムラインでは赤色の縦線から緑色の縦線が出てきて、右に移動していくのがわかるでしょう。動画を再生しているときは、緑色の縦線が表示されます(初期設定)。
それでは、Spaceキーを押して動画を再生したあと、再度同キーを押してください。動画の再生が停止します。
そして、もう一回同キーを押すと、赤色の縦線がある位置から再び動画が始まる仕様になっています。
設定変更
今後もし、動画を再生中にSpaceキーを押したときの仕様が気に食わないと思うことがあったら、以下のように設定を変更してもかまいません。
- 帯のない位置で右クリックし、「環境設定」をクリックする。
- 「再生ウィンドウで再生した時にカーソルを連動」にチェックを入れる。
- 「OK」をクリックする。
この設定の場合、緑色の縦線は表示されません。Spaceキーを押して動画を再生したら、そのまま赤色の縦線が右に移動します。そして、動画再生中に再度同キーを押すと、一時停止になります。最初の位置には戻りません。
再生ウィンドウ・メインウィンドウ
ふたつのウィンドウ画面
初期設定では、Spaceキーを押したとき再生ウィンドウで動画が再生されます。同ウィンドウは、「表示」→「再生ウィンドウ」で表示・非表示を切り替えられます。
では、なぜ再生ウィンドウが存在するのでしょうか。
それは、モニター用(再生ウィンドウ)と編集用(メインウィンドウ)で画面を分けられるというメリットがあるからです。
たとえば、再生ウィンドウで動画を再生したとしましょう。そして、動画再生中に同ウィンドウ上で右クリックし、「再生フレームへ移動」をクリックします(またはEnterキー)。すると、メインウィンドウのほうも同じ画面になるわけです。
メインウィンドウでの動画再生
ただ、2画面だと最初のうちは混乱するかもしれません。そこで、メインウィンドウだけで動画を再生する設定に変更してもよいでしょう。
- 「ファイル」→「環境設定」で「システムの設定」を開く。
- 「再生ウィンドウの動画再生をメインウィンドウに表示する」にチェックを入れる。
- 「OK」をクリックする。
- AviUtlを再起動する。
- 設定変更後は、再生ウィンドウは閉じてもよい。
ウィンドウ画面のサイズ
メインウィンドウの画面サイズは、「表示」→「拡大表示」で変更できます。再生ウィンドウの画面サイズは、「表示」→「再生サイズ」です。
注意したいのですが、どちらの設定も動画には影響しません。つまり、ここで画面サイズを変更しても編集には反映されないということです。
編集に反映させたいなら、Lanczos 3-lobed 拡大縮小などのリサイズ用のプラグインを導入しましょう。
レイヤー・オブジェクト
レイヤーは、素材を配置する場所です。素材というのは、たとえば動画、テロップ、画像、BGM・効果音、エフェクトなどのことです。
そして、これらの素材のことを、AviUtlではオブジェクトといいます。レイヤーとオブジェクトは、レイヤー上にオブジェクトが配置されるという関係にあります。
たとえば、動画をタイムラインにドラッグ&ドロップして読み込んだとしましょう。
すると、青色の帯が「Layer 1」に、赤色の帯が「Layer 2」にそれぞれ表示されます。この動画はオブジェクトです。
重要なのは、オブジェクトは直接の編集対象ということです。オブジェクトを追加したり、移動したり、分割したり、こういった作業をすることで最終的に動画が完成します。
レイヤー・オブジェクトの操作方法
レイヤー、およびオブジェクトの基本的な操作方法をマスターすれば、なにも見なくても自分である程度編集できるようになります。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
字幕を入れたのですが
一度 mp4 で保存したのを
再編集 オブジェクトをバラす事は出しますか?
一度、動画出力してしまうと、その動画から
編集時のオブジェクトを復元することはできません。
ただ、もしプロジェクトを保存しているのであれば、
そのプロジェクトと元動画を開いてオブジェクトを復元し、
再編集することはできます。
AviUtlには自動バックアップ機能があるので、
もし手動でプロジェクトを保存していない場合でも
再編集できる可能性はあります。
https://aviutl.info/backup/
https://aketama.work/aviutl_auto_backup