OBS Studio(以下OBS)で画面が映らない場合、どうすればよいのでしょうか。
このページでは、「映像キャプチャデバイス」でゲーム画面を取り込めない場合について見ていきます。
「ウィンドウキャプチャ」については、下記ページをご覧ください。
関連 【OBS】ウィンドウキャプチャで画面が映らない、真っ暗なときの対処法
目次
キャプチャーボードの準備をする
まず基本的なことですが、キャプチャーボードを購入していきなりOBSに画面を映すことはできません。準備が必要です。

各機器を接続する
各機器を正しく接続しましょう。ゲーム機はキャプチャーボードと接続します。
キャプチャーボードによっては、HDMI端子が「IN」と「OUT」の2種類あります。ゲーム機は「IN」のほうにつなげてください。「OUT」は、パススルー出力用です。
Switchの場合は、ACアダプターの接続を忘れないようにしましょう。そうしないとTVモードにならず、画面がOBSに映りません。
ドライバーを入れる
通常、ドライバーをPCに入れないと製品が認識されません(使えない)。
そこで、キャプチャーボードのドライバーをインストールしましょう。製品を販売しているメーカーの公式サイトでダウンロードできます。
付属のキャプチャーソフトを入れる
通常、キャプチャーボードには専用のキャプチャーソフト(以下、付属ソフト)が付属されています。公式サイトでダウンロードし、インストールしておいてください。
なお、付属ソフトがないキャプチャーボードの場合は、このまま記事を読み進めてください。
【重要】問題の切り分けを行う
まずはOBSを終了させます(重要)。
そのうえで付属ソフトを起動してみましょう。付属ソフトに画面が映るかどうかで、問題を切り分けます。
映った場合
もし付属ソフトに画面が映った場合は、OBSの「映像キャプチャデバイス」の設定がまちがっている可能性があります。
または、付属ソフトを起動したまま終了せずに、OBSの「映像キャプチャデバイス」で画面を映そうとしていないでしょうか。
この2つの具体的な内容については後述します。
映らなかった場合
付属ソフトでも画面が映らなかった場合は、さまざまな原因が考えられます。
- ゲーム機側のHDCPが有効になっている(例 : PS5/PS4/PS3)
- ゲーム機の電源ケーブルを接続していない(例 : SwitchのACアダプター)
- HDMIケーブルの接続が甘い、または同ケーブルが故障している
- ほかのアプリで製品が使用されている(例 : Discord)
- ゲーム機側の映像出力設定が不適切
- 付属ソフトの設定が不適切
- 製品が周辺機器としてPCに認識されていない
原因を突き止めて対処しないかぎり、OBSのほうでも画面が映らない可能性が高いでしょう。
そこで、まずは以下のページを参考にして付属ソフトに画面が映る状態をめざします。おおよそパターンは決まっているので、必ず解決できます。


「ない」場合
近年の安いキャプチャーボードのなかには、付属ソフトがない製品もあります。

このタイプの場合は、最初に下記ページの参考になりそうな部分だけ読んでみてください。重要なことをまとめたので、読んでもムダにはなりません。

付属ソフトは閉じる
とても重要なことですが、OBS使用時は付属ソフトを閉じてください。
なぜなら、付属ソフトのほうで画面が映っていると、OBSの「映像キャプチャデバイス」で画面を映せないからです。
2個のソフトで1個のキャプチャーボードを取り合う関係になり、最初に起動した付属ソフトにキャプチャーボードを取られてしまうわけです。
そこで以下のようにしましょう。
- 付属ソフトを終了する。
- OBSを終了する。
- OBSを起動する。
「映像キャプチャデバイス」を削除し、OBSを再起動する
OBSの設定を変更するまえに、念のためソースを削除してOBSを再起動しておきます。
- 追加した「映像キャプチャデバイス」をいったん削除する。
- OBSを終了する。
- 再度、「映像キャプチャデバイス」を追加する。
そして、「映像キャプチャデバイス」をダブルクリックして設定画面を開いてください。
「映像キャプチャデバイス」の設定を変更する
「デバイス」の設定
「デバイス」の設定を確認します。ここでは、使用中のキャプチャーボードを選択しましょう。似たような名称が複数ある場合は、どちらも試します。
ここにキャプチャーボード名が表示されない場合は、以下の3つの原因が考えられます。
- キャプチャーボードを接続できていない
- ドライバーをインストールできていない(例 : GC550 PLUS)
- カメラへのアクセスを許可できていない(後述)
注意が必要なのは、MonsterX U3.0Rです。初期ドライバーでは画面を映せません。最新ドライバーを入れてください。
▲最新ドライバーであれば「MonsterX U3.0R Capture 0」と表示され、画面が映ります(上)。しかし、古いドライバーでは「Othello Capture 0」と表示され、画面が映りません(下)。
AVT-C875を使用している場合は、Stream Engineというソフトをインストールし、「LGP Stream Engine」を選択します。
参考 AVT-C875の使い方
「解像度/FPS タイプ」の設定
キャプチャーボードによっては、さらに「解像度/FPS タイプ」の設定が必要です。
- 「解像度/FPS タイプ」を「カスタム」にする。
- 「解像度」を設定する(例 : 「1920x 1080」)
- 「FPS」を「出力FPSにあわせる」にする。
「解像度」については、ゲーム機側の出力解像度に合わせましょう。
たとえば、SwitchやPS4の場合は、通常は出力解像度が1920x1080になっているはずです。したがって、OBSのほうも入力解像度を「1920x 1080」にします。
有効・無効の設定
「デバイス」のすぐ下にあるボタンは、「無効化」のままいじらないようにしてください。ここが「有効化」になっている場合は、ボタンをクリックして「無効化」にします。
- 「無効化」と表示されている場合 → デバイスが有効な状態(正常)
- 「有効化」と表示されている場合 → デバイスが無効な状態
カメラのへのアクセスを許可する
Windowsの設定を変更し、OBSがキャプチャーボードへアクセスできるようにしましょう。
Windows 11
- 「スタート」ボタン上で右クリックし、「設定」を選択する。
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択する。
- 画面を下にスクロールし、「カメラ」を選択する。
- 「カメラへのアクセス」、および「アプリにカメラへのアクセスを許可する」をONにする。
- 画面を下にスクロールし、「デスクトップ アプリにカメラへのアクセスを許可する」がONになっていることを確認する。
Windows 10
- 「スタート」ボタン上で右クリックし、「設定」を選択する。
- 「プライバシー」を選択する。
- 左メニューから「カメラ」を選択する。
- 「アプリがカメラにアクセスできるようにする」をONにする。
HDCPを無効にする
HDCPが原因でOBSに画面が映らないケースがあります。具体的には、PS4やPS3をキャプチャーボードとHDMI接続している場合です。
対処法は複数ありますが、根本的な解決方法はHDCPを無効にすることです。詳細については、下記ページをご覧ください。

まとめ
「映像キャプチャデバイス」で画面が映らないパターンの多くは、ほとんどが以下の2点が原因です。
- 付属ソフトを閉じていない
- 「映像キャプチャデバイス」の設定をまちがえている
ゲーム音が入らない場合は、下記ページをご覧ください。ゲーム音が聞こえず、途方に暮れる人も多いので、その対処法をまとめました。
