ゲーム配信(生放送)といえば、OBS Studio(以下OBS)でしょう。しかし、最初のうちは、どうしても設定の難しさ・煩わしさに圧倒されてしまうものです。
以下のようなトラブルに遭遇したことはないでしょうか。
- ゲーム音が聞こえない
- ゲーム画面が映らない
- カクカクする、カクつく
いずれも多くの人がOBSで必ず経験するトラブルです。問題解決は容易ではありません。
もしOBSでの配信にこだわらないのであれば、より簡単にゲーム配信する方法があります。OBSは使わず、代替となるアプリを使います。
OBSは必須ではない
まず前提として、OBSがなくてもゲーム配信はできます。
それでもゲーム配信でOBSを使う人が多いのは、3つの理由が考えられます。
- OBSが優秀で便利だから
- みんなが使っているから
- OBSを勧められたから
しかし、解説サイト・動画のとおりにやってもうまくいかない、というケースもあるでしょう。
「ろくな解説がない」「ふざけるな!」「時間を返せ!」と腹を立てている人もいるかもしれません。
OBSがストレスの元凶になっているなら、いっそのことOBSなしでゲーム配信してみる、というのはどうでしょうか。
PS4/PS5のシェア機能
PS4/PS5にはシェア機能が搭載されおり、ゲーム配信ができるようになっています。
▲「ブロキャス」(ブロードキャストの略)と呼ばれることもあります。
この方法であれば、OBSどころかPCすら必要ありません。 PS4/PS5のコントローラーのボタンを押すだけでゲーム配信できるからです。
すでにTV(またはモニター)にゲーム画面が映っているわけですから、画面が映らないなどというトラブルは起きません。設定も驚くほど簡単です。
なお、Switchにはゲーム配信機能はありません。
ShadowPlay
PCゲームの場合は、ShadowPlayという機能を使ってみましょう。
ShadowPlayというのは、PC用の無料ソフトであるGeForce Experienceに搭載されている機能です。
ShadowPlayを使える環境は多少限られてくるのですが、もし「Geforce」「NVIDIA」という用語を聞いてピンと来る人なら試す価値はあります。
AVerMediaのソフト
もしキャプチャーボードを持っているなら、それに付属されているキャプチャーソフトにゲーム配信機能がないか確認してみましょう。
たとえば、AVerMediaの製品の場合、キャプチャーソフトだけでゲーム配信ができるようになっています。録画機能に加えて配信機能もあるわけです。
この方法は、SwitchやPS5/PS4のゲーム配信をPCで手軽に行いたい場合に向いているでしょう。PCゲーム配信については、基本的に非対応と思ってください(できないわけではない)。
XSplit
XSplitは、OBSのライバルとも言える有料の配信ソフトです。
筆者としては、XSplitのほうがOBSよりも操作性が優れていると思うのですが、現状は無料で使えるOBSに押されています。
とはいえ、いちおう無料でも使うことはできます(制限あり)。機能的にもOBSを凌駕しており、日本語サポートにも対応しています。OBSに不満を感じているのであれば、ぜひ使ってみてください。
ミラティブ、ツイキャスのスマホアプリ
スマホゲームの場合は、スマホだけでゲーム配信する方法があります。
PCは使いません。この方法は、あくまでもスマホから配信することになります。必要なのは、(1)スマホと(2)配信アプリです。
配信アプリとしては、ミラティブとツイキャスの2種類を覚えておきましょう。スマホ用のゲーム配信ではこの2つが定番です。
繰り返しますが、あくまでもスマホゲームをプレイしたい場合の話です。
まとめ
ゲーム配信のやり方は、複数あります。したがって、必ずしもOBSにこだわる必要はありません。
ほかの方法も試してみて、自分に合ったものを選んでください。
ただ、いずれの方法もデメリットがあります。そのため、OBSのすばらしさに気づいてOBSに出戻りすることもあるでしょう。
もしOBSを再度使う気になったら、じっくりと下記ページを読んでみてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。