AviUtlで動画を保存する方法。エンコードで画質・ファイルサイズ・出力範囲が決まる

AviUtlで編集が終わったら、最後に保存しましょう。PCに動画を残します。

動画の保存は、ほかにも

  • エンコード(エンコ)
  • 出力
  • 書き出し
  • 圧縮

と表現することがありますが、すべて同じ意味です。難しく考える必要はありません。

このページの情報は古くなっています。読まないようにお願いします。

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動画を保存する理由

そもそも、なぜ動画を保存するのでしょうか。3つの理由があります。

  • ファイルサイズを小さくするため
  • 動画をYouTubeなどに投稿するため
  • 編集を反映させて、いつもどおり動画を見られるようにするため

動画をエンコードすれば、ファイルサイズを数百MBまで小さくできます。巨大なファイルサイズの動画であっても、なにも心配いりません。

x264guiExを導入しよう

x264guiExとは

動画をエンコードするために必要になるのが、AviUtlの拡張プラグインであるx264guiExです。同プラグインをインストールすることで、MP4形式の動画を作ることができます。

x264guiEx

MP4という用語は、聞き慣れない人もいるかもしれません。ここでは説明を省きますが、現在広く普及している動画形式と思ってください。MP4は、いろいろなところで使われています。

MP4(H.264 + AAC)形式の動画は、PCやスマホでの再生に適しています。YouTubeに動画を投稿するときも、この形式にします。

なお、x264guiExがなくても「ファイル」→「AVI出力」でエンコードすることはできます。しかし、用途は限られます。

導入方法

x264guiExをまだ導入していない場合は、AviUtlの導入は5分でできる。本体と各種プラグインのダウンロード・設定方法をご覧ください。すぐにできます。

AviUtl導入は10分でできる。本体・プラグインのダウンロード・設定方法
AviUtlで本格的に動画編集するためには、以下のものが必要です。 AviUtl本体 拡張編集プラグイン そ...

出力範囲を設定しよう

どこからどこまでエンコードするか

動画のどこからどこまでをエンコードするのか、出力範囲を決めましょう。すなわち、

  • 最初から最後までエンコードするのか
  • 途中部分だけエンコードするのか

設定するということです。

2番めの例としては、30分の動画があるとして、これを2分割し、1個15分の動画にしたうえで2回に分けて投稿したいという場面が考えられます。

出力範囲をきちんと設定すれば、カット編集しなくても動画を短くできます。

選択範囲を設定する

まず前提として、出力範囲は「選択範囲」によって決まります。メインウィンドウを見てください。青色になっている部分が選択範囲です。この青色の範囲がエンコードされるわけです。

エンコードされる範囲

では、青色の範囲はどのようにして設定するのかというと、矢印のアイコンを使います。ただし、拡張編集プラグインで編集している場合、この矢印アイコンは基本的に使いません

矢印アイコンでエンコード範囲を決める

なぜなら、通常は後述する「最終フレーム」を使って出力範囲を設定するからです。まちがえて出力範囲を設定してしまった場合は、Ctrlキー + Aキーを押してください。動画の全範囲が選択されます。

青色がない状態でエンコードすると、0秒の静止画動画になってしまいます。エンコードするときは、必ず選択範囲を確認するようにしましょう。

最終フレームを設定する

拡張編集プラグインでは、出力範囲の設定は「最終フレーム」を使って行うことができます。

  1. タイムラインオブジェクトのないところで右クリックする。
  2. 「範囲設定」から、「最後のオブジェクト位置を最終フレーム」または「現在位置を最終フレーム」を選ぶ。

最終フレームの設定

最後のオブジェクト位置を最終フレーム」は、動画の最初から最後までをエンコードする設定です。

最後のオブジェクトを最終フレームに

これに対し、「現在位置を最終フレーム」は、赤色の縦線がある位置までをエンコードする設定です。たとえ10分の動画でも、赤い縦線が3分のところにあるなら3分の動画になります。

現在位置を最終フレームに

選択範囲が指定されている場合、そちらが優先されます。最終フレームの設定は無視される点に注意してください。
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動画をエンコードしよう

ここまでできたら、いよいよ動画をエンコードしましょう。

  1. 「ファイル」→「プラグイン出力」で「拡張 x264出力(GUI) Ex」を選択します。
  2. 「拡張 x264出力(GUI) Ex」を選択

  1. 「ビデオ圧縮」をクリックします。動画を読み込んでいない場合は、このボタンをクリックできません。
  2. 「ビデオ圧縮」をクリック

  3. シングルパス - 品質基準VBR(可変レート)」を選択します。
  4. 「シングルパス - 品質基準VBR(可変レート)」を選択

  5. 「OK」をクリックします。
  6. 「OK」をクリック

  7. 適当なファイル名を入力し、動画の保存場所を決めて「保存」をクリックします。
  8. 「保存」をクリック

  9. 時間がかかるので、しばらく待ちましょう。待ち時間は、動画の長さ、解像度・フレームレート、編集内容、x264guiExの設定、PCのスペックによって違ってきます。
  10. 指定した場所に、MP4(H.264 + AAC)形式の動画ができあがります。

目的別に設定を変更しよう

エンコードの真骨頂は、画質・ファイルサイズをコントロールすることにあります。目的別にx264guiExの設定を変更しましょう。

高画質にするための設定

画質を重視する場合は、以下のように設定します。

  1. 「シングルパス - 品質基準VBR(可変レート)」を選択する。
  2. 「品質(Quality)」の数字を低く設定する(例 : 20)。
  3. 「OK」をクリックする。

画質重視の設定

数字を高く設定するわけではないので、その点は注意してください。低い数字ほど高画質になります。

後述する「ファイルサイズを抑える設定」よりも、ファイルサイズは膨らみます

x264のプリセットを変更する方法もあります。

  1. 「プリセットのロード」の「速度」で、「slow」「slower」などを選ぶ(下にいくほど高画質)。
  2. 「GUIにロード」をクリックする。
  3. 必要に応じて「シングルパス - 品質基準VBR(可変レート)」の設定を変更する。
  4. 「OK」をクリックする。

x264のプリセット

ファイルサイズを抑える設定

ファイルサイズを抑えたいなら、以下のように設定します。画質を犠牲にします。

  1. 「シングルパス - 品質基準VBR(可変レート)」を選択する。
  2. 「品質(Quality)」の数字を高く設定する(例 : 25)。
  3. 「OK」をクリックする。

ファイルサイズ重視の設定

画質の低下に注意しましょう。場合によっては、ブロックノイズといってモザイクのような四角いノイズが発生します。

上で述べた「高画質にするための設定」よりも画質は悪くなります
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