AnimazeのアバターをOBS Studio(以下OBS)に映すための設定方法について見ていきましょう。
設定方法の大きな流れは、
- Animazeで仮想カメラ機能を有効にする。
- OBSでAnimazeの仮想カメラ映像を取り込む設定を行う。
- OBSでAnimazeの背景を消す。
という3ステップになります。手順を踏めば難しくありません。
Animazeの基本設定、およびトラッキング設定については、下記ページにまとめました。
関連 【VTuber】もう安心。Animazeを完全無料で、サクッと使うための設定方法
目次
Animazeの設定をしよう
カメラを選択する
まず、自分が使用するWebカメラを選択します。設定が不適切だとトラッキングできないため、アバターが動きません。
もし右上にウィンドウが表示されていない場合は、下記ページをご覧ください。
背景を緑色にする
あとで背景を透過させたいので、グリーンバックにしましょう。「背景」をクリックし、「Green Screen」を選択します。
緑色の部分は、あとでOBS側の設定をすることで透明にできます。
ロゴについて
無料プランの場合は、このあとの設定でOBS上にロゴ(ウォーターマーク、透かし)が入ります。Animaze側の設定ではロゴを消せません。
他方、有料プランに加入している場合は、サブスクライブ後、自動的にロゴが非表示設定になります。
▲「設定」→「全般」→「Animazeのウォーターマークを非表示にする」がONになっていることを確認してください(有料プラン限定)。
OBSの設定をしよう
仮想カメラを有効にする
AnimazeのアバターをOBSに映すさいに重要なのが仮想カメラの設定です。「バーチャルカメラを有効にする」ボタンを必ずクリックしましょう。
また、仮想カメラを使用中はAnimazeを閉じてはいけません。仮想カメラが停止し、アバターが動かなくなるからです。
「映像キャプチャデバイス」を追加する
つぎに、OBS側で「映像キャプチャデバイス」を追加しましょう。
- 「ソース」の「+」をクリックする。
- 「映像キャプチャデバイス」をクリックする。
- 「新規作成」を選択していることを確認し、任意の名前を入力する(例 : 「アバター」など)
- 「OK」をクリックする。
「ウィンドウキャプチャ」でもアバターを映せますが、顔バレのリスクがあります。おすすめはしません。
「デバイス」を仮想カメラにする
「デバイス」の部分で「Animaze Virtual Camera」を選択してください。Animazeの仮想カメラを選ぶわけです。
▲きちんと仮想カメラを選択しないとアバターが映りません。Animazeで出力している映像をOBSで入力するための設定です。
以上の設定をすることで、アバターがOBSに映り、かつ自分の頭の動き・表情がアバターに反映されているはずです。
色、画質がおかしい?
色が違う
OBSの設定を変にいじったわけではないのに、AnimazeとOBSでアバターの色が違うことがあるかもしれません。
▲Animaze上ではくちばしが黄色なのに、OBS上ではオレンジ色になっています。また、背景色である緑も色合いが異なっています。
このような場合は、以下のように設定しましょう。
- 「解像度/FPSタイプ」を「カスタム」にする。
- 「解像度」を適切に設定する(例 : 1280x720)。
- 「映像フォーマット」を「XRGB」にする。
- 「OK」をクリックする。
▲「映像フォーマット」の設定が重要です。これを変更するためには、前提として「解像度/FPSタイプ」を「カスタム」にする必要があります。「解像度」の設定も忘れないようにしてください。
ボヤケて画質が悪い
通常は初期設定のままでかまいませんが、アバターの画質を上げたいのであればAnimaze側のレンダースケールを変更します。
- 「設定」→「動画のグラフィック」の順にクリックする。
- 「レンダースケール」のスライダーを右に移動する。
- Live 2Dモデルの場合、さらに「2Dアバターのレンダースケール」のスライダーを右に移動する。
▲レンダースケール
また、仮想カメラ出力の解像度を1920x1080に変更してもかまいません。
- 「設定」→「動画のグラフィック」の順にクリックする。
- 「バーチャルカメラの出力サイズ」を「1920 x 1080」にする。
注意点ですが、OBSの「解像度/FPSタイプ」を「カスタム」にしている場合(上述)は、OBS側でもAnimazeの仮想カメラの解像度に合わせる必要があります。そうしないとOBSの設定が変わりません。
たとえば、Animazeで「バーチャルカメラの出力サイズ」を1920x1080にしたのであれば、OBSのほうも1920x1080に手動で設定しましょう。解像度を同じにします。
他方、OBSの「解像度/FPSタイプ」を「デバイスの既定値」にしている場合は、Animazeの設定が自動的にOBSにも反映されます。
なお、CPU負荷に注意してください。画質を上げることでカクつくかもしれません。
背景を消そう(クロマキー)
フィルターを追加する
下記画像のように緑色の背景部分を透過させましょう。クロマキー合成の出番です。
このクロマキー合成を使うと、アバターの背景をゲーム画面など別のものに置き換えることができます。
やり方ですが、「ソース」の「映像キャプチャデバイス」上で右クリックし、「フィルタ」をクリックしてください。
そして「エフェクトフィルタ」の「+」をクリックし、「クロマキー」→「OK」の順にクリックします。
すると、クロマキーの設定画面が表示されました。初期設定で「色キーの種類」が「緑」になっているので、緑色の部分が透明になりました。完成です。
色が抜け落ちたら
アバターの色が一部抜けていないか確認してください。アバターの色によっては、部分的に透明になってしまうことがあります。
この場合、「類似性」を下げてみましょう。スライダーを少しずつ左に移動して調整します。必要に応じて「滑らかさ」や「キーカーラー流出低減」も調整します。
ゲーム画面を映す
OBSにゲーム画面を映してください。静止画像でテストしてもかまいません。「ソース」の「+」からソースを追加します。
ソースの順序に注意が必要です。アバターが上、ゲーム画面が下になるようにしましょう。ソースを上下にドラッグして順序を変更します。
この順番が逆だと、アバターがゲーム画面の後ろに隠れてしまいます。アバターは手前、ゲーム画面は奥にします。
見える範囲を調整しよう
アバターのサイズ・位置を調整する方法は、2種類あります。
- Animazeで調整
- OBSで調整
Animazeでの操作方法は以下のとおりです。とくにアバターを拡大・縮小する方法を覚えておいてください。
- 位置を移動 : Ctrlキー + ドラッグ
- 拡大・縮小 : マウスホイール、またはShiftキー + 上下にドラッグ
OBSについては、いつもどおり画面上でソースをドラッグし、サイズ・位置を調整します。
また、OBS上でクロップ機能を使うことで、アバターの周りのよけいな部分を削除することもできます。
まとめ
Animaze、OBS、それぞれで設定を行いましょう。
- Animazeで仮想カメラ機能を有効にする
- OBSで「映像キャプチャデバイス」を追加し、Animazeの仮想カメラを選択する。
- OBSで「フィルタ」を追加し、「クロマキー」を適用する。
OBSを使ったライブ配信・録画のやり方については、下記ページでもまとめています。参考にしてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
抜け道探しみたいで答えにくいとは思うのですが、OBS上でのクロップ機能を使えばAnimazeのFree表示を消すことが可能になるのでしょうか
Animazeのロゴは画面の四隅を一定間隔で移動しながら
表示されるだけなので、OBSでクロップしようと思えば
できちゃいますね。