OBSで録画した動画を編集ソフトで読み込めない、投稿できないときの対処法

OBS Studio（以下OBS）には録画機能が搭載されており、ゲームを録画できるようになっています。

しかし、以下のようなケースに遭遇したことはないでしょうか。

原因は複数考えられます。

このページでは、録画フォーマット（コンテナフォーマット、ファイル形式）が原因である場合の対処法について見ていきます。

録画フォーマットの設定確認

まずは、OBSの「録画フォーマット」の設定を確認してみましょう。

「Matoroska Video (.mkv)」（マトリョーシカ）になっていないでしょうか。

MKVファイルのままだと動画編集ソフトによっては読み込めません。

Premiere Proなど、MKVファイルに対応していないという動画編集ソフトもあるからです。この場合、動画を編集できません。

また、MKVファイルはTwitterに投稿できません。動画をTwitterにドラッグ＆ドロップしても無反応です。

では、どうすればよいのでしょうか。

結論としては、MKVファイルをMP4ファイルに変換すれば解決します。MP4ファイルは汎用性が高く、定番のファイル形式です。

やり方も難しくありません。OBSだけでMP4ファイルにできるからです。具体的な方法を順に見ていきましょう。

すでにMKVファイルが手元にあって、MP4形式で録画しなおすのは避けたいという場合、手動でMP4ファイルに変換します。

まず、「ファイル」→「録画の再多重化」の順にクリックします。

するとウィンドウが表示されるので、「OBS 録画」の部分でMKVファイルを選択し、「再多重化」をクリックしてください。

このようにすることで、新たにMP4ファイルが生成されます。生成された動画を確認するには、「ファイル」→「録画を表示」です。

すでにあるMKVファイルについては、不要であれば削除してもかまいません。

毎回、手動でMP4に変換するのは手間です。じつは自動変換する方法があります。

これもMKV形式で録画するのですが、録画停止後に自動でMP4形式に変換してくれます。

結果的にMKVファイルとMP4ファイル、2個の動画が生成されます。前者については、不要であれば削除してください。

そもそも動画変換するさいの待ち時間が惜しいという場合は、MP4形式で録画する方法もあります。

設定方法は以下のとおりです。

▲「Fragmented MP4 (.mp4)」は、OBSのバージョン29.0.2で初登場しました。

このやり方であればMKVファイルは生成されず、MP4ファイルに変換する必要はありません。

また、録画中になんらかの異常が発生して動画が破損した場合であっても、再生できなくなる心配もありません。

「録画フォーマット」では「MPEG-4 (.mp4)」も選べますが、こちらは「Fragmented MP4 (.mp4)」とは異なり、録画中にOBSがクラッシュすると動画を再生できなくなります。

MKVファイルは多少扱いづらい場合がありますが、MP4ファイルに変換する方法を理解していれば問題ないでしょう。

OBSでの録画方法について詳細を知りたい場合は、下記ページをご覧ください。

YouTubeやTwitterに動画を投稿する方法については、下記ページに情報をまとめました。