VTuberになるための定番ソフトといえばAnimaze(アニメイズ)です。
AnimazeはFaceRigというソフトの後継で、同ソフトからさまざまな点が変更されました。
そのひとつが、なんといっても基本料金が無料になった点でしょう。製品を購入しなくても楽しめるソフトになりました。
この記事を読めば使い方も簡単です。
目次
無料・有料の違い
無料プランの制限として、ライブ配信時にロゴ(透かし、ウォーターマーク)が入る点を覚えておいてください。
これは、Animazeの仮想カメラという機能(アバターを配信ソフトの画面に映す機能)を使う場合の仕様です。
ほかにも無料プランには細かい制限がありますが、事実上あってないようなものばかりです。通常は気にする必要はないでしょう。
下表は有料プランでできることです。
説明 | |
ロゴの非表示 | 仮想カメラ出力時、ロゴを非表示にできる |
60fps表示 | 仮想カメラ出力時、アバターを60fpsで表示できる |
専用のキャプチャーウィンドウ表示 | UIがないウィンドウ画面を表示できる |
動画撮影 | Animazeで画面を録画できる |
もし有料版を購入したい場合の値段は、年間契約で月額9.99ドル、月間契約だと月額1.99ドルかかります。サブスクリプション型なので注意してください。買い切り型ではありません。
▲「アカウント」→「サブスクリプションの管理」で、無料プランの制限を確認できます。
ダウンロード・インストール
AnimazeはSteamでダウンロードします。
必要な機材
PCを用意します。
Animazeが特別重いというわけではありませんが、ゲーム実況で使う場合はPCのスペックに注意しましょう。ある程度の余裕が必要です。
Webカメラも必要です。自分の頭の動き・表情をアバターに反映させるためです。C920を買っておけばまちがいありません。
iPhoneをWebカメラ代わりにすることもできますが、今回は割愛します。これも現在は無料で使える機能です。
参考 iPhoneをトラッカーとして使用する方法(外部サイト)
基本設定をしよう
最初に、左メニューで基本的な設定から行っていきましょう。
このメニューは、下部の矢印をクリックすることで横に広げることができます。アイコン横に文字が表示されて見やすくなるので、必要であれば広げてください。
カメラ
自分が使用するWebカメラを選択します。設定が不適切だとアバターが動きません。
もしウィンドウがない場合は、以下の手順で表示できます。
- 「設定」→「動画のグラフィック」の順にクリックする。
- 「ウェブカメラを表示」をONにする。
ただ、このウィンドウは必ずしも表示しなくてもかまいません。いまの設定画面の「ウェブカメラ」の部分でも設定できます。
マイク
声に反応して口パクをさせたい(リップシンク)場合は、マイク設定も行いましょう。
- 「設定」→「オーディオ」の順にクリックする。
- 使用するマイクを「入力」で選択する。
キャリブレーション
キャリブレーションを行うことで、自分の表情や頭の動きを的確にアバターに反映させられるようになります。
配信時の姿勢のまま無表情で顔をカメラに向け、「キャリブレーションする」をクリックしてください。ショートカットキーは、Ctrlキー + Cキーです。
つぎに、「キャリブレーションの開始」ボタンをクリックします。ショートカットキーを使った場合は、同ボタンをクリックする必要はありません。
アバターを選択して動かそう
無料モデルあり
「アバター」をクリックして好きなものを選びましょう。無料でいろいろなアバターを使えます。
もしオリジナルのモデルを作りたい場合は、有料になりますが「ココナラ」(PR)で外注する方法もあります。データを受け取ったあと、モデルをインポートしてください(後述)。
「アニメーション」にあるショートカットキーを押すことで特殊アクションをさせることもできます。
動きが不自然な場合は
アバターの動きに違和感を覚えるケースがあるかもしれません。もし上述したキャリブレーションでも直せない場合は、トラッキング設定を変えてみましょう。
参考 高度なトラッキング設定の使用方法(外部サイト)
たとえば、目線・視線の方向について設定を変更できます。
- 「設定」→「高度なトラッキング設定」→「オーバーライド」の順にクリックする。
- 「カメラ目線を有効にする」をONにした状態で、「範囲」を調整する。
- または、同設定をOFFにする。
- 「保存」をクリックする。
通常、自分の瞬きはアバターに反映されます。しかし、メガネを着用しているとアバターが瞬きしないことがあるかもしれません。自動瞬きにします。
- 「設定」→「高度なトラッキング設定」→「オーバーライド」の順にクリックする。
- 「自動瞬きを有効にする」をONにする。
- 「保存」をクリックする。
つねにアバターをカメラ正面に向けた状態にしておきたい場合は、以下のように設定します。
- 「設定」→「高度なトラッキング設定」→「オーバーライド」の順にクリックする。
- 「頭のカメラ目線を有効にする」をONにする。
- 「保存」をクリックする。
頭を傾ける方向
たとえば、初期設定では自分が頭を右に傾けたとき、アバターは頭を左に(自分から見て右)傾けます。これを直したい人もいるかもしれません。設定で直せます。
- 「設定」→「動画のグラフィック」の順にクリックする。
- 「ウェブカメラ動画入力のフリップ」を「水平方向にフリップ」にする。
位置移動、拡大・縮小、回転
この操作方法も覚えておきましょう。ライブ配信時に便利です。
- 位置を移動 : Ctrlキー + ドラッグ
- 拡大・縮小 : マウスホイール、またはShiftキー + 上下にドラッグ
- 回転(3Dモデル) : Ctrlキー + 右ボタンを押しながら左右にドラッグ
ショートカットキーの変更は、「設定」→「コントロール」でできます。
モデルをインポートしたい場合は
外注するなどモデルを自分で用意した場合は、Animazeでデータを読み込みましょう。これをインポートといいます。
以前はインポートは有料プランでないとできませんでした。しかし、現在は無料でできます。
Live2Dモデル
「Live2D Cubism Editor」(外部リンク)で制作したモデルデータをインポートするには、「アバター」をクリックします。
そして「+」をクリックし、「.model3.json」という表記のファイルを選んでください。
3Dモデル
「Vroid Studio」などで作ったVRM形式の3Dモデルをインポートする場合も、やはり「アバター」をクリックします。
そして、「+」から拡張子が「.vrm」のファイルを選びましょう。インポートには少し時間がかかります。
備考
今回は省きましたが、無料の「Animaze Editor」でパラメーターを編集し、変換したファイル(「.avatar」)をAnimazeでインポートする方法もあります。
OBSにアバターを映そう
OBS Studio(以下OBS)を使ってライブ配信・録画している人も多いでしょう。
この場合、AnimazeのアバターをOBSの画面に映す(出力する)必要があります。そこで重要になってくるのが、Animazeの仮想カメラ(バーチャルカメラ)です。
同機能を有効にした状態でOBS側の設定を行います。具体的には、ソースとして「映像キャプチャデバイス」を追加し、「デバイス」で「Animaze Virtual Camera」を選択してください。
詳細については、下記ページをご覧ください。アバターをOBSに映す方法や、画質の設定方法、アバターの背景を透明にする方法もまとめています。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。