Bandicamを使ってゲーム実況をやる場合、どのように設定すれば自分の声を録音できるのでしょうか。
今回は、おもに4種類のケースを想定しています。
- 通常の方法でマイク音を入れる
- ゲーム音・マイク音を分けて入れる(設定注意)
- マイク音を入れない
- Discordの通話相手の声を入れない
設定自体は難しくありません。ただ、適当に設定してしまうと思ったとおりの動画にならないため、注意しましょう。
目次
設定画面の開き方
Bandicam
設定画面を開くには、マイクのアイコンをクリックします。
「音声をキャプチャーする」がONになっていることを確認してください。ここがOFFだと、ゲーム音・マイク音を録音できません。
Windows
Windows側の設定画面を開く方法も覚えておきましょう。「設定」をクリックすれば開けます。
マイクを録音する方法
2種類ある声の入れ方
ゲーム実況をやりたいとき、マイク音を録音する方法は2種類あります。
- まとめ撮り : 初心者向き
- 別撮り : 中・上級者向き
どちらもでもかまいません。ただ、ゲーム実況が初めての場合は、まとめ撮りがおすすめです。こちらのほうが簡単にできます。
まとめ撮り
まとめ撮りのやり方から見ていきましょう。ゲーム音・マイク音を分けずに録音する方法です。
使用するマイクを「マイク」で選択します。
あとは録画を開始するだけです。
マイクのノイズを除去する方法
バージョン4.6.5へのアップデートに伴い、マイクのノイズを除去する機能がBandicamに搭載されました。
もしノイズが気になる場合は、使ってみてください。
- マイクのアイコンをクリックする。
- 「音声」タブの「フィルター」をクリックする。
- 「ノイズ除去」から任意のものを選択する。
- 「OK」をクリックする。
なお、「マイク」で「使用しない」を選択しているときは、「フィルター」は表示されません。
ゲーム音・マイク音を分けて録音する方法
別撮り
では、ゲーム音・マイク音を分けて録音したい場合、どのように設定すればよいのでしょうか。いわゆる別撮りです。
まず、「基本オーディオデバイス」の「マイク」は「使用しない」にしましょう。
つぎに、使用するマイクを「追加オーディオデバイス」で選択します。注意したいのですが、「基本オーディオデバイス」の「マイク」で設定するわけではありません。
そして、「2つのオーディオデバイスの音声をひとつのトラックにミックスする」をOFFにしてください。
「2つの~」の意味
「2つのオーディオデバイスの音声をひとつのトラックにミックスする」は、いまいち理解しづらい部分かもしれません。
トラックは、家でいうところの部屋だと思ってください。
部屋(トラック)は家(動画)のなかに存在し、それぞれ独立しています。これを2部屋のまま分離しておくのか、それとも1部屋に合体するのかという設定です。
「2つの~」をOFFにして録画すると、トラックは2つ作られます。そして、トラック1にゲーム音が入り、トラック2にマイク音が入ることになります。
各トラックは分かれて独立しており、ゲーム音・マイク音はミックスされていません。したがって、動画編集ソフトでゲーム音・マイク音を別々に編集できるわけです。これをマルチトラックといいます。
では、「2つの~」をONにするとどうなるのかというと、音声トラックは1個しか作られません。1個のトラックのなかに、ゲーム音・マイク音がミックスされて入っています。
ゲーム音・マイク音のどちらかが聞こえない
よくあるトラブルのひとつですが、別撮りの場合、動画を再生したときにどちらかの音が聞こえないということがあるかもしれません。
これは、動画の再生・編集に使っているソフトがマルチトラックオーディオの読み込みに対応していないことが原因です。
対応ソフトを使えば、きちんとゲーム音・マイク音の両方が再生されます。
▲動画編集ソフトのVegas Pro。音声は「ストリーム 1」「ストリーム 2」というように表示されます。
詳細については、下記ページをご覧ください。
マイク音を入れない方法
マイク音を録音したくない場合は、「基本オーディオデバイス」の「マイク」を「使用しない」にします。また、「追加オーディオデバイス」も同様に「使用しない」にします。
この状態で録画すれば、動画に自分の声は入りません。ゲーム画面 + ゲーム音の動画になります。
Discordの通話相手の声を入れない方法
Bandicamで録画しながらDiscordで通話すると、通話相手の声も録音されます。
たとえば、PCゲームを録画しながらDiscordで通話している場合、自分が聞いているすべての音が動画に入ります。
通話相手の声を録音したくないのであれば、Discord側で設定を変更しましょう。
- Discordの左下にある歯車アイコンをクリックする。
- 「音声・ビデオ」をクリックする。
- 「出力デバイス」を違うものに変更する。
この設定は、PC環境によってはうまくいきません。スピーカーやヘッドセットなどの出力デバイスが複数ある場合に可能な設定です。
ほかにも仮想オーディオデバイスと呼ばれるソフトを使った方法もありますが、設定が難しいかもしれません。
「キャプチャー中に~」の意味
「キャプチャー中にオーディオトラックをWAVファイルに保存する」をONにして録画すると、動画ファイル + 音声ファイル(.wav)が生成されます。
たとえば、まとめ撮りをしたとしましょう。この場合は、2つのファイルが生成されます。
- 動画ファイル
- 音声ファイル(ゲーム音 + マイク音)
また、別撮りをした場合は、3つのファイルが生成されます。
- 動画ファイル
- 音声ファイル1(ゲーム音)
- 音声ファイル2(マイク音)
どちらの場合も、動画には通常どおり音声が入っています。したがって、基本的に「キャプチャー中に~」はOFFにしておいてください。
ただ、別撮りであえてONにして録画してもかまいません。たとえば、動画編集ソフトで動画を読み込み、オリジナルの音声を消したうえで、2個の音声ファイルを読み込むというような使い方も可能です。
まとめ
いちばん重要な設定は、「2つのオーディオデバイスの音声をひとつのトラックにミックスする」です。ONにするのか、それともOFFにするのか、違いを意識しましょう。
- まとめ撮り → ONに
- 別撮り → OFFに
もしOFFにした場合は、マイク音が聞こえないなどのトラブルに注意しましょう。マイク音が録音されているにもかかわらず、録音されていないと誤解するケースが多々あります。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。