【ゲーム実況】顔出し配信の方法と、「映える」自分を作るためのヒント5個

ゲーム実況で顔出し配信(ライブ配信)するには、どうしたらよいのでしょうか。

顔出しゲーム配信

顔出し配信というと、ついカメラにだけ意識が行きがちです。

しかし、照明背景についても同時に考えておきましょう。とくに、照明は安上がりなのに効果絶大です。

このページの解説は、PCでの配信を前提としています。

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顔出しで必要な機材は2つ

カメラ

まず、自分の顔を映すためのカメラが必要です。通常は、以下の3種類のいずれかを使うことになるでしょう。

  • Webカメラ
  • スマホ内蔵カメラ
  • デジタル一眼カメラ

一般的にはWebカメラを使います。安いものだと数千円から購入でき、簡単に扱えます。

Webカメラ

背景をぼかして映画のような雰囲気を出したいならデジタル一眼カメラです。Webカメラ化ソフトをインストールすることで、PCのWebカメラとして使えます。

デジタル一眼カメラ

このあたりの詳細については、下記ページをご覧ください。

ゲーム実況で顔出し配信したい人へ。顔を映せる「カメラ」は、3種類あります
ゲーム実況のライブ配信で顔出しするためには、カメラが必要です。カメラがないと自分の顔を映せません。 では、どのようなカメラを準...

照明

カメラ以上に重要なのが照明(ライティング)です。

照明

照明というと、部屋のシーリングライトを思い浮かべるかもしれません。天井で部屋を照らしている、あの照明です。

しかし、顔出し配信においてシーリングライトは効果的ではありません。ダウンライトも同様です。照明を別途用意しましょう。

美しさは照明から

シーリングライトでは顔が暗い

配信部屋を見回してください。シーリングライトは天井のどの位置にあるでしょうか?

おそらく、自分が配信で座っている場所の後ろ側、あるいは真上に位置しているはずです。そうすると美しい陰影が作れません

シーリングライト
▲部屋のシーリングライトを点灯した状態で撮影。自分の後ろにシーリングライトがある場合は逆光になります。

そこで、配信用に照明を用意しましょう。見違えるような画質になります。照明を移動させて陰影をコントロールすれば、見た目の印象を変えることができます。

Elgato Key Light
▲配信用の照明を点灯した状態で撮影。シーリングライトは消しています。

照明といっても、大掛かりなものを用意する必要はありません。身の回りにあるようなデスクライトでよいので、必ず準備しましょう。

照明位置は、前方斜め上が基本

照明の位置は見栄えに大きく影響します。基本的には、自分の左右どちらかの前方斜め45度がおすすめです。自分より少し高い位置から照らすように設置してください。

照明の位置
▲上から見た図

光源が被写体に対して正面斜めにある状態を半順光といいます。簡単に美しい立体感を出せるので、多くの配信者が実践すべき無難な位置でしょう。

上から照明を当てる理由は、日常生活では光が上方向から降り注ぐのが自然だからです。下から照明を当てるのは避けてください。ホラー感が出ます。

照明の位置
▲横から見た図

かりに照明が自分の正面で、かつ顔と同じ高さの場合、影を飛ばすことになります。顔がのっぺりとした印象になるでしょう。

なお、照明の光が視界に入るとリラックスして長時間ゲームをプレイしづらいかもしれません。そこで、前方の白い壁に照明を反射させて、自分に光を直接当てないテクニックもあります(間接照明)。

光を拡散・反射すればもっとキレイに

一歩上の画質をめざすのであれば、さらに2つの機材を使ってみてください。見違えます。

  • ディフューザー
  • レフ板

ディフューザー、レフ板

ディフューザーは光を拡散する道具で、光が柔らかくなり、優しい印象になります。上図のように、100均のトレーシングペーパーを設置する方法でもかまいません。

ソフトボックス」や「アンブレラ」という製品もありますが、どちらもディフューザーのことです。

レフ板は、光を反射させて被写体の影になっている部分に光を回り込ませる道具です。100均の白い厚紙・カラーボードで代用できます。

レフ板

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カメラ位置で印象が変わる

カメラ位置は、3つの要素に分けて考えましょう。

説明
角度 自分の左右どちらか、斜めに設置する
高さ 顔と同じ高さ(水平)か、少し上にする
距離 胸くらいまでが入るようにする

カメラの角度は、前方斜めがおすすめです。カメラを斜めに設置したほうが、顔のアンバランス(左右非対称)を隠せます。また、小顔に見えます。

カメラの角度
▲カメラを照明側に配置した図。顔の照らされている側を視聴者に見せる配置です。

カメラの角度
▲カメラを照明の反対側に配置した図。顔の影になっている側を視聴者に見せる配置です。

カメラの高さは、顔と同じくらいか、少し上がよいでしょう。視聴者に表情がよく伝わります。顔より下にカメラを置くとギャグテイスト、または尊大な感じになります。

カメラの高さ

さらに、カメラとの距離は、頭から胸のあたりまでが入るように調整してみてください。バストショットといいます。

バストショット、アップショット
▲バストショット(左)とアップショット(右)

背景をどうするか

背景はそのままでもよいのですが、「部屋が散らかっていて視聴者に見られたくない」という人もいるかもしれません。解決法は2つです。

透明にする

まず、自分の後ろに映っている背景を透明にする(透過させる)方法があります。

背景を透明に

これをゲーム配信でやると、ゲーム画面に自分が浮いているような映像を作れます。さまざまな配信者がやっているので、見かけたことがあるかもしれません。

クロマキー

説明が難しく感じるかもしれませんが、仕組みとしては(1)ゲーム画面の上にカメラ映像を重ねて、(2)カメラ映像の背景部分を透明にしているのです。

レイヤー構造

配信ソフトクロマキー合成という用語を覚えておきましょう。背景を消すことができます。

ぼかす

もしデジタル一眼カメラ(ミラーレス、一眼レフ)を使っているのであれば、背景をぼかす方法もあります。

背景をぼかす

この方法のメリットは2つです。

  • 自然な感じで配信者を引き立たせることができる
  • 幻想的な雰囲気を作れる

Webカメラではできない点に注意してください。部屋全体にピントが合ってしまい、うまく背景をぼかせません。デジタル一眼カメラならではのやり方です。

どうしてもWebカメラで背景をぼかしたい場合は、NVIDIA Broadcastなどのソフトウェアで加工するしかありません。

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ゲーム画面に顔を入れるには?

配信ソフトの機能を使う

ゲーム配信で顔出しする場合、ゲーム画面上に自分の顔を小さく表示するのが定番です。

クロマキー

このような手法をピクチャーインピクチャー(PinP)といい、視聴者にゲーム画面 + 配信者の表情を同時に楽しんでもらえます。

ワイプ」という表現のほうが一般的でわかりやすいかもしれません。

では、どうすればPinPできるのでしょうか。じつは、ふだん使っている配信ソフトの設定で簡単にできます。

設定例

たとえば、OBS Studio(以下OBS)の場合は3ステップです。

  1. OBSにゲーム画面を映す。
  2. OBSにカメラ映像を映す。
  3. カメラ映像の位置・サイズを調整する。

詳細については、下記ページをご覧ください。

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まとめ

もしコスパ重視で顔出し配信の機材をそろえるなら、照明に注目してください。

  • 照明 : 数千円から買える
  • ディフューザー : トレーシングペーパーで代用
  • レフ板 : 白いカラーボード、または白い厚紙で代用

これらを用意して適切に配置するだけで、見栄えが格段によくなります。少し手間はかかりますが、やる価値はあります。

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