OBS Studio(以下OBS)を使い、ゲーム実況で顔出し配信するやり方について見ていきます。
大きく2つに分けて考えます。
- ゲーム画面を映す方法
- 自分の顔を映す方法
ゲーム画面・自分の顔を同じ画面内に表示させてみましょう。ゲーム画面右下に、自分の顔を小窓で表示できます。
目次
機材を用意しよう
必要な機材については、下記ページをご覧ください。
一例ですが、Switchのゲーム実況を顔出しでやる場合は以下の機材が必要です。
ゲーム画面を映そう
まず、OBSにゲーム画面を映しましょう。
通常、ゲーム配信では「ソース」の「+」から以下のいずれかを選んで設定していきます。
- 映像キャプチャデバイス
- ゲームキャプチャ
- ウィンドウキャプチャ
- 画面キャプチャ
わからないことがある場合は、下記ページをご覧ください。
自分の顔を映そう
つぎは自分の顔を映します。Webカメラの映像を映す設定です。
「映像キャプチャデバイス」を追加する
「ソース」の「+」をクリックし、「映像キャプチャデバイス」をクリックします。
わかりやすい名前をつけましょう。たとえば、「カメラ」や「顔」など任意の名称でかまいません。
そして、「新規作成」が選択されていることを確認したうえで「OK」をクリックします。
「デバイス」でカメラを選択する
ここまでできたら、「デバイス」でカメラを選択してください。
たとえば、Webカメラを使うのであれば「HD Pro Webcam C920」などを選択します。通常はこれでWebカメラの画面が映ります。
ロジクールのWebカメラの場合
ただ、ロジクール社のWebカメラを使用している人のなかには画面が映らないという人もいるかもしれません。
その原因のひとつとして、付属ソフトの「Logicool Capture」を起動している可能性があります。同ソフトを起動している状態だと、OBSのほうでカメラを選択しても画面が映りません。
対処法は2つあります。ひとつは、Logicool Captureを閉じる方法です(おすすめ)。同ソフトを閉じたうえで、OBSの「映像キャプチャデバイス」を削除し、再度上記設定をしてください。
そして、もうひとつは「デバイス」で「Logi Capature」を選択する方法です。Logicool Captureの機能を使いたいのであれば、こちらを選んでもかまいません。
▲Logicool CaptureとOBSを連携させる方法です。Logicool Captureの機能としては、たとえばワイプに枠を表示する機能があります。
Webカメラの設定をしよう
Webカメラを使用していて、一歩踏み込んで映像設定をしたい場合があるかもしれません。
16:9にする
横長の16:9の映像にするためには、以下のように設定します。
- 「解像度/FPS タイプ」を「カスタム」にする。
- 「解像度」を「1280x 720」や「1920x 1080」にする。
- 「OK」をクリックする。
反転させる
映像を左右に反転させることもできます。
- OBSのカメラ映像の部分で右クリックする。
- 「変換」から「水平反転」をクリックする。
露出などを固定する
カメラの自動調整機能は便利ですが、場合によっては使いづらいことがあるかもしれません。
- 露出
- フォーカス
- ホワイトバランス
もし自動調整が不要であるなら、「映像を構成」から設定を変更できます。
一例ですが、ロジクールのC922n/C920の場合は下記画像のような設定画面が開きます。目的に応じて設定を変更してください。
もちろん、自動調整機能はONでもかまいません。そこは自分しだいです。たとえば、多くの人にとってフォーカス(焦点)は自動のほうが便利でしょう。
サイズ・位置を変えよう
いよいよ最終段階です。
現在、カメラ映像が画面いっぱいに映っているはずです。これではカメラ映像によって隠れてしまい、ゲーム画面が見えません。
そこで、カメラ映像を小さくしましょう。PinP(ピクチャーインピクチャー)、いわゆるワイプと呼ばれる小窓の画面を作ります。
やり方は、カメラ映像の赤色の点をドラッグするだけです。すると、背後に隠れていたゲーム画面が見えるようになります。
ワイプの位置は、どこでもかまいません。ワイプの位置によっては視聴者がゲーム画面を見づらくなるので、臨機応変に変えます。
ソースの基本的な操作方法については、下記ページをご覧ください。
枠を付けよう
下記画像のように装飾を入れたいなら、枠画像を自作してみましょう。GIMPという画像編集ソフトを使って無料でできます。
詳細については、下記ページをご覧ください。
全画面とワイプを切り替えてみよう
シーン機能を使う
これも必須ではないのですが、カメラ映像の全画面・ワイプ画面を瞬時に切り替えることもできます。
- カメラ映像(全画面)
- ゲーム画面 + カメラ映像(ワイプ画面)
OBSのシーン機能を使いましょう。
設定方法
まず、ゲーム画面 + カメラ映像の画面を作成しておいてください(上述)。
つぎに、シーンを新規作成します。
- 「シーン」の「+」をクリックする。
- 適当な名前をつける(例 : 「カメラ全画面」)。
- 「OK」をクリックする。
最後に、以下の方法でソースを追加すれば完成です。
- 「ソース」の「+」をクリックする。
- 「映像キャプチャデバイス」を選択する。
- 「既存を追加」を選択する。
- 「映像キャプチャデバイス」(カメラのこと)をクリックする。
- 赤点をドラッグしてカメラ映像のサイズを大きくする。
「既存を追加」を選ぶようにしましょう。さきほど追加したWebカメラの映像を使いまわしできます。「新規作成」だとカメラ映像が映りません。
カメラ映像の全画面・ワイプ画面を切り替えられるようになりました。シーン機能の詳細については、下記ページをご覧ください。
まとめ
ゲーム画面 + 顔出し配信は、3ステップでできます。
- ゲーム画面を映す。
- カメラ映像を映す。
- カメラ映像のサイズ・位置を調整する。
カメラの性能を最大限に引き出し、見栄えをよくするためには照明が重要です。下記ページに照明の配置方法をまとめたので、参考にしてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。