Reflector 3(以下Reflector)があれば、iPhoneの画面をワイヤレスでPCに映せます。
Reflectorは定番のミラーリングソフトであり、インストールしておけばPCからiPhoneのゲーム配信ができます。
では、どうすればライブ配信でiPhoneの画面をPCに映せるのでしょうか。Reflectorの具体的な使い方・設定方法を見ていきましょう。
Windows PCの使用、およびWi-Fi環境があることを前提としています。
目次
必要なものを用意しよう
Relector 4
2021年現在、Reflectorの最新バージョンは4です。
基本的な使い方は3と変わりません。ただ、4については別ページで解説しています。
これ以降は、Reflector 3が最新バージョンであった当時の解説記事をそのまま残しておきます。
Reflector 3
Reflectorには複数の種類がありますが、公式サイトの「Reflector 3 for Windows」をダウンロード・インストールしてください。
▲32bit版と64bit版があります。たいていは64bit版のWindowsを使用しているはずなので、「64-Bit Download」をクリックします。
配信ソフト
配信ソフトは、一般的なものであればどのようなものでもかまいません。
- OBS Studio(以下OBS)
- XSplit
- Streamlabs OBS(以下SLOBS)
備考
Reflector 3には、簡易的な配信機能も搭載されています(YouTubeのみ対応)。同機能を使えば、配信ソフトは必要ありません。しかし、今回は配信ソフトを使います。
無料版には制限がある
Reflectorは、試用することができます。しかし、以下のような制限があります。
- 7日間過ぎると使えなくなる。
- PCに映したiPhoneの画面下部にロゴが入る。
無料版の制限を解除するには、ライセンスを購入しなくてはいけません。14.99ドルします。
もし、ほかのミラーリングソフトを使ってみたいという場合は、下記ページをご覧ください。
画面ミラーリングを開始しよう
では、さっそくReflectorを使ってみましょう。
- Reflectorを起動しておきます。つい忘れそうになりますが、最初に起動してください。
- iPhoneでコントロールセンターを開き、「画面ミラーリング」をタップします。
- ReflectorをインストールしたPCの名前が表示されます。これをタップしましょう。
- すると、画面ミラーリングが始まります。PCにiPhoneの画面が映ったら成功です。
- 画面の周りにあるフレーム画像を消したい場合は、Altキー + Bキーを押してください。下記画像のようになります。
- つぎは、視聴者にiPhoneの画面を見せるための設定を行います。配信ソフトのほうで設定します。
基本的な注意点を押さえておこう
配信ソフトの設定を行うまえに、以下の点を覚えておいてください。
- iPhone側で「おやすみモード」にしておく
- iPhoneの操作は、iPhoneで行う
- ミラーリング中、ゲーム音はiPhoneから出ないのでPCから聞く
- マナーモードを解除しておく
- iPhone側の音量が0だとゲーム音がPCから出ないので、上げておく
iPhoneを「おやすみモード」にしておく理由は、通知や着信が配信画面に表示されるのを防止するためです。
また、マナーモードを解除しておくのは、そうしないとゲーム音がPCから出ないからです。
OBSにiPhoneの画面を映そう
PCにiPhoneの画面を映せたら、配信ソフトの設定を行っていきましょう。
「ウィンドウキャプチャ」を追加する
「ソース」の「+」から「ウィンドウキャプチャ」を選択します。これは、Reflectorに映っている画面をOBSで視聴者に見せるための機能です。
適当な名前を付けて「OK」をクリックします。そのままの名前でもかまいません。
設定を変更する
つぎに、「ウィンドウ」で「[Reflector3 .exe]: Reflector 3」を選択しましょう。
このままだと真っ暗ですが、「キャプチャ方法」を「Windows 10」にしてください。すると、Reflectorの画面が映ります。
「OK」をクリックして設定画面を閉じます。
画面を合わせる
もし画面サイズがおかしい場合は、「ウィンドウキャプチャ」上で右クリックし、「変換」から「画面に合わせる」を選択しましょう。
すると、下記画像のようになります。完成しました。
視聴者に画面を見せる設定はできたので、あとはOBSの「設定」ボタンから設定を行いましょう。
ほかの配信ソフトの設定
XSplit
以下のように設定します。
- 「ソースの追加」をクリックする。
- 「Screen キャプチャー...」→「ウィンドウキャプチャ」の順にカーソルを合わせる。
- 「Reflector 3 - ユーザー名 (Reflector3.exe)」を選択する。
- 画面が真っ暗なので、右クリックして「独占ウィンドウキャプチャ」のチェックを外す。
画面サイズが小さいですが、「スクリーンに合わせる」をクリックすれば大きくできます。
▲「スクリーンに合わせる」をクリックしたところ
画面上下のよけいな部分は、Altキーを押しながら辺をドラッグして削りましょう(クロップ)。
▲上下をクロップしたところ
SLOBS
OBSと同じやり方です。
- 「ソース」の「+」から「ウィンドウのキャプチャー」をクリックする。
- 「ソースを追加」をクリックする。
- 「ウィンドウ」で「[Reflector3 .exe]: Reflector 3」を選ぶ。
- 「キャプチャ方法」を「Windows Graphics Capture」にする。
- 「完了」をクリックする。
画面ミラーリングを終了しよう
以下の方法で画面ミラーリングを停止できます。
- iPhoneでコントロールセンターを開く。
- PCの名前をタップする。
- 「ミラーリングを停止」をタップする。
まとめ
操作が難しい?その感想は正常です
Reflector使用時、OBSやSLOBSでiPhoneの画面を取り込むのは、難度が高い部分かもしれません。
慣れればどうということはないのですが、最初がいちばんつらいはずです。
配信を簡単にする方法
どうしても慣れない場合は、以下のような対処法があります。
- Reflectorの配信機能を使う(配信ソフト不要)
- ミラーリングソフトを変える(例 : LonelyScreen)
- 配信ソフトをXSplitに変える
- PCを使わず、iPhone単体で配信する
iPhoneだけで配信する方法については、ミラティブやツイキャスの記事をご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。