Reflector 4(以下Reflector)があれば、iPhoneの画面をワイヤレスでPCに映せます。
では、どうすればスマホゲームのプレイをPCから配信できるようになるのでしょうか。大きな流れは2ステップです。
- Reflectorを使ってiPhoneの画面をPCに映す。
- 配信ソフトを使って、その画面を取り込む。
Reflectorを使ってゲーム配信する方法について見ていきましょう。
Windows PCの使用、およびWi-Fi環境があることを前提としています。
iPadの場合も同じやり方です。
目次
必要なもの
Reflector 4
Reflectorのダウンロード方法は、以下のとおりです。
- 公式サイトにアクセスする。
- 「Windows」の「Download 64-bit」をクリックする。
- ダウンロードしたファイルを実行する。
- 画面を順に進めていく。
PCが32bit版の場合は、「Download 32-bit」をクリックします。このあたりがよくわからない場合は、実際に確認してみましょう。
- Windowsのスタートボタンを右クリックする。
- 「システム」をクリックする。
- 「システムの種類」を確認する。
配信ソフト
配信ソフトは、一般的なものであればどのようなものでもかまいません。ライブ配信するために必要です。
- OBS Studio(以下OBS)
- XSplit
- Streamlabs OBS(以下SLOBS)
ミラーリングソフトと配信ソフトの役割は、それぞれ異なります。
説明 | |
ミラーリングソフト | ・iPhoneの画面をPCにも映す ・iPhoneの音をPCから出す |
配信ソフト | ・PCに映っている画面をライブ配信する ・PCから出ている音をライブ配信する |
まずは、ミラーリングソフトであるReflectorを使い、iPhoneの画面をPCに映すことから始めましょう。
無料版には制限がある
Reflectorは無料試用できます。しかし、2つの制限があります。
- 7日間過ぎると使えなくなる
- PCに映したiPhoneの画面下部にロゴが入る
▲無料版に表示されるロゴ(ウォーターマーク)
無料版の制限を解除するには、ライセンスを購入しなくてはいけません。3,462円します(2024年4月現在)。
もし、ほかのミラーリングソフトを使ってみたいという場合は、下記ページをご覧ください。
画面ミラーリングを開始しよう
では、さっそくReflectorを使ってみましょう。
- Reflectorを起動します。つい忘れそうになりますが、最初に起動してください。
- iPhoneでコントロールセンターを開き、「画面ミラーリング」をタップします。
- ReflectorをインストールしたPCの名前が表示されます。これをタップしましょう。
- すると、PCに4桁の数字が表示されます。この数字をAirPlayコードといいます。iPhoneに入力してください。
- 画面ミラーリングが始まり、iPhoneの画面がPCに映ります。
- 注意したいのですが、iPhoneからは音が出ません。PCから出ているiPhoneの音を聞きましょう。
- 画面の周りにあるフレーム画像を消したい場合は、Altキー + Bキーを押してください。下記画像のようになります。
- 画面ミラーリングの停止は、iPhoneのコントロールセンターから行います。
- つぎは、視聴者にiPhoneの画面を見せるための設定を行いましょう。配信ソフトのほうで設定します。
注意しよう
配信ソフトの設定を行うまえに、iPhoneの設定・操作について以下の点を覚えておいてください。
- iPhone側で「おやすみモード」にしておく
- iPhoneの操作はiPhoneで行う
- ゲーム音はPCから聞く(iPhoneからは出ないので)
- マナーモードを解除しておく(そうしないとゲーム音が出ないので)
- iPhoneの音量が0だとゲーム音がPCから出ない
iPhoneを「おやすみモード」にしておく理由は、通知や着信が配信画面に表示されるのを防止するためです。
OBSにiPhoneの画面を映そう
PCにiPhoneの画面を映せたら、配信ソフトの設定を行っていきましょう。まずはOBSの設定からです。SLOBSやXSplitの設定は後述します。
「ウィンドウキャプチャ」を追加する
「ソース」の「+」から「ウィンドウキャプチャ」を選択します。これは、Reflectorに映っている画面をOBSに映すための機能です。
適当な名前を付けて「OK」をクリックします。そのままの名前でもかまいません。
設定を変更する
つぎに、「ウィンドウ」で「[Reflector4 .exe]: Reflector 4」を選択しましょう。
このままだと真っ暗ですが、心配いりません。「キャプチャ方法」を「Windows 10 (1903以降)」に変更すれば解決です。
「OK」をクリックして設定画面を閉じます。
画面が真っ黒で映らない場合は、下記ページをご覧ください。
画面を合わせる
もし画面サイズがおかしい場合は、「ウィンドウキャプチャ」上で右クリックし、「変換」から「画面に合わせる」を選択しましょう。
すると、下記画像のようになります。完成しました。
画面を合わせる方法については、下記ページにまとめました。
視聴者に画面を見せる設定はできたので、あとはOBSの「設定」ボタンから設定を行いましょう。
ほかの配信ソフトの設定
SLOBS
やり方はOBSと同じです。
- 「ソース」の「+」から「ウィンドウのキャプチャー」をクリックする。
- 適当な名前を入力して「ソースを追加」をクリックする。
- 「ウィンドウ」で「[Reflector4 .exe]: Reflector 4」を選ぶ。
- 「キャプチャ方法」を「Windows 10 (1903以降)」にする。
- 「完了」をクリックする。
XSplit
以下のように設定します。
- 「Add Source」をクリックする。
- 「スクリーンキャプチャ」→「ウィンドウキャプチャ」の順にカーソルを合わせる。
- 「Reflector 4 - ユーザー名 (Reflector4.exe)」を選択する。
まとめ
Reflectorを使ってゲーム配信する方法は4ステップです。
- Reflectorを起動する。
- iPhoneでミラーリングを開始する。
- スマホの画面がPCに映る。
- OBSなどで、ウィンドウキャプチャーを使って画面を取り込む。
OBSの使い方で不明な点がある場合は、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。