YouTubeに新機能が追加されました。その名もクリップです。
クリップ機能を使うと、一部分をループ再生できます。もう手間のかかる編集は必要ありません。事実上、簡易な切り抜き動画として機能します。
推しのVTuberの配信でおもしろいシーンがあったら、クリップ機能を使ってSNSで広めましょう。一瞬です。
今回はライブ配信の切り抜きを想定していますが、通常の投稿動画でも使えます。
クリップ機能とは?
通常、ライブ配信は長時間になる傾向があるため、視聴者がアーカイブを最初から最後まで見返すことは難しいでしょう。
そこでクリップ機能です。
これを使うと5~60秒の範囲で動画をループ再生できます。指定した特定のシーンを人に見せることができるので、切り抜き動画の代わりになると思ってください。
同機能はだれでも使えます。配信者・視聴者の区別は関係ありません。
メリットは4つです。
- 煩雑な編集から開放される(作成者視点)
- おもしろいシーンだけを見ることができる(視聴者視点)
- すぐに楽しめる(視聴者視点)
- X(旧Twitter)で拡散しやすい
準備が必要(配信者向け)
ライブ配信中、視聴者にリアルタイムでクリップしてもらいたいなら、配信者側でDVRをONにする必要があります。
DVRは、いわゆる追っかけ再生機能のことです。ふだんOFFにしている配信者は注意してください。
また、ほとんどの人はそこまで長時間配信しないと思いますが、8時間を超えるとクリップ機能を使えません。
ライブ配信のやり方については、下記ページをご覧ください。
クリップの作り方・やり方
クリップ機能の使い方は簡単です。掲載している画像はスマホ版(iOS)ですが、PC版でも操作方法はほぼ同じです。
範囲を選ぶ → 完成
- いつもどおりライブ配信を見に行きましょう。アーカイブでもかまいません。なお、ログイン必須です。
- 任意の箇所を再生し、「クリップ」アイコンをタップします。ここにアイコンが表示されない場合は、原因がいくつか考えられます(後述)。
- 青色のボックスが表示されました。このボックスの範囲内がループ再生される部分になります。
- スライダー(ボックスの両端)を左右にドラッグしましょう。左側が始点、右側が終点です。5~60秒の範囲で設定できます。
- スライダーを動かすたびに動画が自動再生されます。うまくループできているか確認しましょう。
- また、ボックス自体をスワイプで移動することもできます。
- 再生範囲に問題がないことを確認したら、任意のタイトルを付けてください。
- 「クリップを共有」ボタンが表示されました。最後にこれをタップしましょう。
- いま作ったクリップの再生箇所は、Xで共有できます。ただし、垢バレに注意が必要です(後述)。
削除方法
作成したクリップを削除する方法は、以下のとおりです。
- 画面下部の「ライブラリ」をタップする。
- 「クリップ」をタップする。
- サムネイル右上の3点リーダーをタップする。
- 「クリップを削除」をタップする。
PC版は左メニューに「クリップ」があり、ここから削除できます。
名前がバレるかも?
チャンネル名が表示される
いわゆる垢バレに注意してください。クリップ視聴時に自分のチャンネル名が表示されることがあるからです。
たとえば、AさんがBさんのライブ配信を見てクリップを作り、「クリップを作ったから見て」とツイートしたとしましょう。もしCさんがこのクリップをYouTubeアプリで再生すると、Aさんのチャンネル名も表示されます。
つまり、Aさんのチャンネル名に本名が入っている場合、Cさんに名前を知られる可能性があります。
ブランドアカウントで解决
「YouTubeからログアウトしてツイートすればよいのでは?」と思うかもしれません。しかし、ログインしていないとクリップ機能は使えない仕様です。
対処法として、ブランドアカウントを作っておき、同アカウントでログインした状態でクリップする方法があります。
ブランドアカウントがあれば、メインチャンネルから独立したサブチャンネルのように使えます。アカウントは瞬時に切り替えられるので、支障はありません。
ブランドアカウントの作成方法は、以下のとおりです。
- YouTubeの設定画面にアクセスする。
- 「チャンネルを追加または管理する」をタップする。
- 「チャンネルを作成」をタップする。
クリップできない、アイコンがない場合は
ハサミのアイコンがない場合、クリップできません。
原因は複数考えられます。
- 2分未満の動画
- 配信者がDVRをOFFにしている(上述)
- ログインしていない
- 配信が8時間を超えている
- プレミア公開中
- 子ども向け用
ほとんどは1~3番めのいずれかが原因でしょう。4~6番めについては、通常はほぼないはずです。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。