スマホでVTuberになりたいなら、VTuberアプリをインストールしましょう。無料でインストールできます。
VTuberアプリがあれば、以下の「いずれか」ができます。一例です。
- キャラクターカスタマイズ
- フェイストラッキング
- ライブ配信
では、ライブ配信ではどのようなVTuberアプリを使えばよいのでしょうか。いくつか見ていきましょう。選ぶポイントがあります。
表中の用語について
少し難しい用語が登場するので、最初に確認しておいてください。
VRMは、VTuberをやるうえで重要なキーワードです。アプリがこれに対応していると、たとえば他人が作った3Dモデルを使うことができます。
クロマキー合成用背景は、PCから配信する場合に使う機能です（後述）。スマホだけで配信する場合は、なくても問題ありません。
ミラティブ
| 対応OS | iOS / Android |
| キャラクターカスタマイズ | ○ |
| フェイストラッキング | × |
| VRM | △（企業向け） |
| クロマキー合成用背景 | - |
| ライブ配信機能 | ○ |
スマホだけでVTuberをやりたいなら、ミラティブをインストールしましょう。エモモという機能があるからです。
エモモは、画面にアバターを表示させる機能です。以下のようなことができます。
-
ゲーム配信
- 雑談配信
- カラオケ配信（エモカラ）
バージョン7.26.0からは、ゲーム画面上にアバターを表示できなくなりました。
カスタムキャスト
| 対応OS | iOS / Android |
| キャラクターカスタマイズ | ○ |
| フェイストラッキング | ○ |
| VRM | ×（対応予定） |
| クロマキー合成用背景 | ○ |
| ライブ配信機能 | ×（nicocasとの連携は可能） |
カスタムキャストは、美少女キャラを作るのに最適なアプリです。アップデートにより男性キャラにも対応しました。
PCゲームに『カスタムオーダーメイド3D2』（オダメ、COM3D2）という作品があるのですが、それをベースに開発されたアプリです。キャラのかわいさには定評があると言っても過言ではありません。
フェイストラッキングについては、スマホの機種によって多少違いがあります。
- iPhone Xシリーズ : 本格的にできる
- iPhoneシリーズ : 簡易
- Androidデバイス : 簡易
SHOWROOM V
| 対応OS | iOS / Android |
| キャラクターカスタマイズ | × |
| フェイストラッキング | ○ |
| VRM | ○ |
| クロマキー合成用背景 | ○ |
| ライブ配信機能 | ○ |
アイドルが配信しているイメージが強いSHOWROOMですが、じつはVTuber事業にも力を入れています。その一環で登場したのがSHOWROOM Vです。
数多くあるVTuberアプリのなかで、いちばんヌルヌル動き、iPhone 7でも頭・口の動きや瞬きをうまく認識してくれました。
また、2019年春に行われたアップデートにより、距離感をキャラに反映できるようになりました。スマホに自分の顔を近づけると、キャラの顔もアップになります。
VRMに対応しており、VRoid Hubというサイトで公開されている3Dモデルを使える点も見逃せません。
▲「もっと探す」からVRoid Hubにアクセスし、使いたい3Dモデルのハートアイコンをタップします。
スマホのゲーム配信で使えるアプリは少ない
VTuberアプリには、たくさんの種類があります。しかし、スマホからのゲーム配信で使えるものとなると、じつは選択肢は限られてくるのが現状です。
▲出典 : VTuber配信アプリ「ピカピカ」より
なぜなら、基本的にVTuberアプリはゲーム配信を想定していないからです。たいていは雑談配信用であったり、あるいはフェイストラッキングやキャラメイクそのものを楽しむためのアプリなのです。
たとえば、以下のようなVTuberアプリ（五十音順）がありますが、これらのアプリ「だけ」をインストールしても「ゲーム」配信はできません。
- EVKI（イブキ）
- GooMe
- IRIAM
- Make avatar
- REALITY
- Showar
- にじさんじ
- パペ文字
- ピカピカ
- ホロライブ
つまり、スマホ配信を前提とした場合、アバターをゲーム画面上に表示することはできないということです。ほぼすべてのVTuberアプリがこのパターンです。
VTuberで本格ゲーム配信をやるならPCで
では、どうすればVTuberでゲーム配信ができるのでしょうか。
ミラティブを使えば解決ですが、それ以外であればPCで配信する方法があります。つまり、スマホとPCを組み合わせて、PCから配信するわけです。
おおよそ以下のような手順になると思ってください。
- スマホでVTuberアプリを起動する。
- VTuberアプリの設定画面で、キャラの背景を緑色にする（グリーンバック）。
- スマホのVTuberアプリの画面をPCに映す（ミラーリング）。
- PCのゲーム画面にキャラを重ね、背景の緑色の部分を透明にする（クロマキー合成）。
- PCで配信を開始する。
一例ですが、必要なものは以下のとおりです。
- VTuberアプリ（例 : カスタムキャスト）
- ミラーリングソフト（例 : LonelyScreen）
- 配信ソフト（例 : OBS Studio）
ただ、いきなりこのような説明をされても難しいかもしれません。配信ソフト → ミラーリングソフトの順で使い方を覚えていきましょう。
なお、スマホ + ミラーリングソフトは必ずしも必要ありません。PC用のVTuber支援ツールがあるからです。フェイストラッキングはWebカメラでできます。
まとめ
スマホだけでもVTuberになれます。
ライブ配信機能を搭載したVTuberアプリとしては、ミラティブとSHOWROOM Vが卓越した完成度を誇っています。配信アプリ（配信サイト）としても定番でユーザー数が多いため、押さえておいてください。
かりにライブ配信に興味がなかったとしても、今回紹介した4つのアプリはかなり遊べるでしょう。
ライブ配信機能のあるVTuberアプリでスマホ配信する場合は、雑談配信とゲーム配信の違いを意識することが重要です。
なお、雑談配信する場合でも、オーディション（事前審査）が必要なVTuberアプリもあります。念のため注意してください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく！ゲーム実況界の教科書をめざしています。