AviUtl2のカット編集を時短!「切り取りして詰める」で自動左詰め

AviUtl2でカット編集を行うなら、「切り取りして詰める」を覚えておくと便利です。

Aviutl2の切り取りして詰める(リップル削除)

この機能を使うと、分割によるカット編集にかかる時間を短縮化できます。

たった2ステップです。

  1. オブジェクトを分割する。
  2. 不要な部分で右クリックし、「切り取りして詰める」をクリックする。

後方にあるオブジェクトを自動で詰めてくれるので、手動で詰める必要はありません。プラグインも必要ありません。

beta6で追加された機能です。

一般的には「リップル削除」とよばれる機能です。

関連AviUtl2カット編集入門|不要部分を素早く削除する3つのテクニック

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空白を自動で詰めるリップル削除ができる

従来、分割によるカット編集は以下のような手順でした。

  1. オブジェクトを分割する。
  2. 不要な部分を削除する。
  3. 削除したオブジェクトの部分が空白になる。
  4. 後方のオブジェクトを左側に詰める。 ← 手間だった

しかし、「切り取りして詰める」を使うと上記3番め~4番めを省略できます。自動で行われるからです。

やり方1-分割によるカット編集の場合-

では、実際に「切り取りして詰める」を使ってみましょう。

  1. 動画の不要な部分の開始地点に移動して分割します。ショートカットキーはSキーです。
  2. 右クリックから「分割」を選ぶ

  1. 今度は、動画の不要な部分の最後の地点に移動して分割します。
  2. 最後の地点でも分割

  3. 不要な部分で右クリックします。
  4. 不要な部分

  5. 切り取りして詰める」をクリックしてください。
  6. 切り取りして詰める

  7. これにより(1)不要な部分が削除され、(2)後ろのオブジェクトが左側に詰められました。
  8. なお、「切り取りして詰める」を選べない場合は、レイヤーのロックを解除します。「Layer」上で右クリックからロックを解除できます。

やり方2-選択範囲によるカット編集の場合-

もうひとつ、分割を使わないやり方もあります。選択範囲を使ってみましょう。

  1. 不要な部分の開始地点に移動して開始フレームに設定します。ショートカットキーは[キーです。
  2. 開始フレームに設定

  1. 動画の不要な部分の最後の地点に移動して終了フレームにします。ショートカットキーは]キーです。
  2. 終了フレームに設定

  3. 不要なオブジェクト上で右クリックし、「切り取りして詰める」をクリックしてください。
  4. 切り取りして詰める

  5. これにより(1)紫色部分が削除され、(2)後ろのオブジェクトが左側に詰められました。

注意!別レイヤーのオブジェクトは影響なし

注意点ですが、左詰めされるオブジェクトは以下の2つの要件を満たしているものだけです。

  • 削除したオブジェクトと同じレイヤー上にあること
  • 削除したオブジェクトの右側にあること

つまり、別レイヤー上にあるオブジェクトは左詰めされません

たとえば、上記動画で「テキスト」と「BGM.ogg」は「切り取りして詰める」の影響を受けておらず、位置が変わっていません。

その結果、テキストやBGMのタイミングがズレる(同期がズレる)ことがあるでしょう。

ズレたらオブジェクトを手動で移動する

では、同期がズレた場合、どうすればよいのでしょうか。

対処法としては、複数のオブジェクトをまとめて前方に詰めます。以下のようにします。

  1. Ctrlキーを押しながら複数のオブジェクトがある範囲をドラッグする(白く光る)。
  2. または、同キーを押しながら複数のオブジェクトをクリックする。
  3. Ctrlキーを押した状態で(離さない)オブジェクトを左側にドラッグする。

この操作は、複数のオブジェクトを選択する作業を最初に行っています。編集を効率化できるので、ぜひ覚えておいてください。

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また、今後何度もオブジェクトを移動する可能性があるなら、グループ化するのもよいでしょう。

  1. 複数のオブジェクトを選択する(上述)。
  2. そのままCtrlキーを押しながら右クリックして「グループ化」をクリックする。

グループ化

グループ化すれば、移動のたびに複数のオブジェクトを選択する手間が省けます。

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ショートカットキーでより高速化

「切り取りして詰める」のショートカットキーは、Ctrlキー + Shiftキー + Xキーです。

オブジェクトを切り取りして詰める

不要なオブジェクトをクリックしてから行うのがポイントです。

  1. 削除したいオブジェクトをクリックする(選択状態に)。
  2. Ctrlキー + Shiftキー + Xキーを押す。
  3. 削除したオブジェクトの後方にあるオブジェクトが前方に自動移動する。
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補足 : 「切り取り」「切り出し」との違い

「切り取りして詰める」と似ている機能が2つあります。

  • 切り取り : Ctrlキー + Xキー
  • 切り出し : Ctrlキー + Tキー

切り取り」は、オブジェクトを切り取って貼り付けるときに使う機能です。左側にオブジェクトを詰める機能はありません

切り出し」は、選択範囲内にあるオブジェクトの紫色部分だけを残し(ほかは削除)、残った紫色部分を左側に詰める機能です。

上記動画では、Shiftキーを押しながらドラッグして範囲選択しました。

そして、その切り出した「02.mp4」の一部が前方に自動移動するのですが、後続の「03.mp4」は自動移動しません。結果的に空白ができています。

まとめ

初代AviUtlでは、「切り取りして詰める」はプラグインを導入しないとできませんでした。

しかし、AviUtl2ではbeta6から簡単にできるようになっています。

ただ、左に詰められる対象が同一レイヤー上のオブジェクトに限定される点に注意する必要があります。

この点を踏まえたうえで、切り取りして詰める + ショートカットキーでカット編集を効率化しましょう。

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