私たち一般人がバーチャルYouTuber(以下、VTuber)になるには、VTuberツールを使うのがいちばんの近道です。
「【最新】バーチャルYouTuberの作り方・やり方をざっくりとまとめてみた」では、VTuberを作るうえでの基本的な情報をまとめました。
今回は、VTuberツールでできることについてご紹介します。
目次
VTuberツールとは
簡単にVTuberになれる
まず、VTuberツールとはどのようなものでしょうか。
端的にいえば、VTuberになるためのソフトだと思ってください。
▲「3tene」に「プロ生ちゃん(暮井 慧)」を表示したところ
こんな用途に使える
以下のような使い道が考えられます。
- 試しに無料のサンプルモデルでVTuber体験
- 3Dモデルを作成する
- 2Dモデルに動きを付ける
- 自分の顔の表情・頭の動きに合わせてモデルを動かす(トラッキング)
- ゲーム画面上にモデルを重ねて表示し、ゲーム実況でライブ配信・録画を行う
▲PC用の「OBS Studio」というソフトを使って、ゲーム画面に2Dモデルを重ねています。このまま生配信・録画することも可能です。
VTuberツールの機能
それでは、VTuberツールにはどのような機能が搭載されているのでしょうか。
例として以下のような機能があります。
- 顔の表情・頭の動きをトラッキング
- 3Dモデルのインポート・エクスポート
- 2Dモデルのインポート・エクスポート
- モデル作成
内容を噛み砕いて見ていきましょう。
トラッキングで動かせる
自分の顔の表情や、頭の位置、口の動きをモデルに反映させたいときに使うのがトラッキングです。
▲出典 : 「Animaze」より
個人でVTuberになりたいなら、トラッキングで必要なのは以下の2点です。
- トラッキングに対応したVTuberツール(トラッキングソフト)
- Webカメラ
トラッキングソフトは無料で使えます。多くの場合、無料版にはロゴが入るといった制限がありますが、ほぼ気になることはないでしょう。
▲「VTube Studio」でトラッキングしているところ
使いやすいトラッキングソフトがいくつかあります。
- Animaze
- VTube Studio
- nizima LIVE
- 3tene
3Dモデルを扱える
VRMは3Dモデルの規格
VTuberツールで3Dモデルを動かしたいときに重要になるのが、ドワンゴが策定したVRMという規格です。VRM形式 = 3Dモデルのデータだと思ってください。
VTuberツールのなかには、VRM形式のファイルを読み込んだり、または書き出す機能が搭載されているものがあります。
▲「VRoid Studio」で3Dモデルを作成しているところ
複数のソフトで連携
どのようなメリットがあるのかというと、VRM形式に対応している複数のVTuberツール間で連携できるのです。
たとえば、以下のような流れをイメージしてみましょう。
- ソフトAで3Dモデルを作り、VRM形式のファイルを書き出す(エクスポート)。
- 書き出したVRM形式のファイルをソフトBで読み込む(インポート)。
- ソフトBでトラッキングする。
▲AnimazeでVRMインポートしているところ
このようにVRM形式に対応した2つのソフトで連携し、3Dモデルのデータをうまく活用できるわけです。
2Dモデルを扱える
Live2Dで2Dモデル作成
2DモデルのVTuberになりたいのであれば、Live2Dという用語を覚えておいてください。
VTuberの配信で、アニメのイラストのようなキャラクターが滑らかに動いているのを見かけたことはないでしょうか。Live2Dが使われているかもしれません。
▲VTube StudioでLive2Dモデルを読み込み、トラッキングしているところ
Live2Dは複数のソフトの総称なのですが、その中核となるのがCubism Editorです。
- Cubism Editor ← 重要
- Cubism Viewer
- Cubism SDK
Cubism Editorで(1)イラスト画像を読み込み、(2)アニメーションを作成し、(3)Live2Dファイルを書き出すことができます。
Live2Dモデルをトラッキング
Cubism Editorで書き出したファイル(Live2Dモデル)は、上述したトラッキングソフトで動かすことができます。
▲AnimazeでLive2Dモデルを読み込もうとしているところ
そこで、Live2Dモデルのインポートに対応しているトラッキングソフトを使いましょう。
- Animaze
- VTube Studio
- nizima LIVE
- 3tene(より正確には「3tenePro+Live2D」)
以下のような流れになります。
- Cubism EditorでLive2Dファイルを書き出す。
- そのファイルをトラッキングソフトで読み込む。
イラストをどうするか
Live2D Cubism Editorで読み込むイラスト自体(原画)は、事前に別ソフトで描いて作成しておいてください。
- Photoshop
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)
- SAI
自分で絵を描ける人であれば、どうということはないかもしれません。
しかし、もし自分で絵を描けない、あるいは手間を省きたいという場合は、「ココナラ」などのサイトを利用し、Live2Dモデルの制作を外注するとよいでしょう。
- ココナラ(PR)にアクセスする。
- 「キャラクターモデリング」をクリックする。
- ログインして発注・購入する。
▲「Live2Dモデル作成します」などとアピールしている人を探します。
外注してデータを受け取ったあとは、Webカメラ + トラッキングソフトでLive2Dモデルを動かしてみてください。
どんなVTuberツールがあるのか(PC用)
下記ページにまとめました。
定番がよいなら、AnimazeやVTube Studioがおすすめです。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
目次1-3のセーラー姿の子はオリジナルですか?
それはFaceRig Live2D Moduleに標準で入っているものですね。
無料でVtuberやってみたいなーって思ったので教えてください
無料かつPCでやるなら3teneがよいと思います。
配信ソフトのOBSとも連携できます。
その他、無料で使えるソフトは下記ページにまとめました。
https://vip-jikkyo.net/list-of-vtuber-tools
スマホから無料でやるならエモモです。
いまのところスマホ単体でゲーム配信をやるならこれ一択です。
https://vip-jikkyo.net/mirrativ-emomo
スマホの画面をミラーリングしてPCから配信するなら、
カスタムキャスト、Vカツが人気です。
ただ、ミラーリングソフトは基本有料なので注意してください。