DaVinci Resolveで動画編集するには、最初に動画を読み込む(開く)必要があります。
つまり、カット編集したり、テロップを入れたりするためには、そもそも動画を読み込まないとできないわけです。
そこで、動画を読み込む方法について見ていきましょう。
目次
DaVinci Resolveの画面を開こう
プロジェクトを選ぶ
DaVinci Resolveを起動すると、いちばん最初にプロジェクトマネージャーという画面が表示されます。ここで「名称未設定のプロジェクト」をダブルクリックしてください。
プロジェクトというと難しく感じるかもしれませんが、動画編集の世界では編集作業のデータのことをプロジェクトと呼びます。
初めてDaVinci Resolveを起動したのであれば、プロジェクトはまだ存在していません。そこで、「名称未設定のプロジェクト」を選びましょう。新規プロジェクトを作成できます。
エディットページを開く
すると、カットページが開きます。これはカット編集に特化した新機能なのですが、今回は使いません。
ではどうするかというと、画面下部の「エディット」をクリックしてください。エディットページが開きます。
DaVinci Resolveでは、このエディットページを起点にして動画編集を行っていきます。
動画を読み込もう
メディアプールは素材置場
エディットページを開いたら、つぎは動画の読み込みです。
画面上部の「メディアプール」という文字が白色で表示されていることを確認してください。グレーの場合は、「メディアプール」をクリックします。
メディアプールとは、編集予定の動画を一箇所に集めておく素材置場のことです。編集したい動画をここで読み込こんでいきましょう。
具体的には、メディアプール上で右クリックし、「メディアの読み込み」をクリックします。ウィンドウが開くので、編集したい動画を選んでください。
動画のフレームレートの設定
動画を開くと、下記画像のような表示が出ることがあります。
▲「クリップのフレームレートと現在のプロジェクト設定のフレームレートが一致していません」と表示されます。ここでいう「クリップ」とは、編集素材の動画のことをさしています。
基本的に「変更」を選んでください。プロジェクトのフレームレートという設定を、動画に合わせて自動的に変更してくれます。
まちがえて「変更しない」をクリックした場合は、メディアプールにあるサムネイルをすべてDeleteキーで削除し、動画を再度開いて「変更」をクリックしましょう。
なお、現在のプロジェクトのフレームレートは、画面右下の歯車アイコンをクリックし、「マスター設定」タブの「タイムラインフレームレート」で確認できます。
▲動画を読み込んでいるときはグレーアウトしていますが、正常です。
素材の中身を確認する
メディアプールで読み込んだ動画を確認するには、サムネイル上でマウスカーソルを左右に動かします(ライブメディアプレビュー)。ドラッグは必要ありません。
または、メディアプールにある動画をダブルクリックする方法でもかまいません。動画が表示されたら、Spaceキーで再生・停止できます。
左の画面のことをソースビューアーというので、覚えておきましょう。ソース(素材のこと)を確認する画面です。
動画をタイムラインに配置しよう
つぎは、動画をタイムラインに配置します。
ドラッグ&ドロップする
やり方は簡単です。メディアプールの動画、もしくはソースビューアーをタイムラインにドラッグ&ドロップしてください。
または、画面右端に動画をドラッグし、「挿入」の部分にドロップする方法でもかまいません。
ほかにもF9を押す方法もあります。これは「挿入」のショートカットキーであり、動画をドラッグ&ドロップする手間が省けます。
タイムラインに配置した動画のサムネイル下部には、赤色の横線が表示されます。
タイムラインを確認する
タイムラインに動画が配置されたことを確認してください。「V」は「VIDEO」を、「A」は「AUDIO」を意味しています。
さまざまなボタンが表示されていますが、使い始めのときは初期設定のままにしておきましょう。
- 「V1」「A1」はON(赤い境界線)
- 左右の矢印アイコンもON
もしアイコンの意味が気になる場合は、下記ページをご覧ください。
タイムラインの動画を再生しよう
スペースキーを押す
どの動画編集ソフトでも同じですが、編集というのはタイムラインに配置した動画を再生しながら、「この部分をカットしよう」「この部分に効果音を入れよう」というように進めていきます。
まず覚えておきたいのは、再生ヘッドの存在です。タイムライン上にある赤色の縦線に注目してください。これが再生ヘッドです。
再生ヘッドを左右にドラッグすると、右側の画面(タイムラインビューアー)に動画が表示されます。
ドラッグする以外にも、タイムラインの目盛りをクリックする方法でもかまいません。再生ヘッドを移動できます。
そしてSpaceキーを押せば、再生ヘッドの位置から動画を再生できます。動画を再生中に同キーを押すと停止です。
なお、画面が1個しかない場合は、画面右側の長方形のアイコンをクリックしてください。
▲そもそも長方形のアイコンがない場合は、「インスペクタ」や「メタデータ」をクリックすれば表示されます。
左右の画面を切り替える
Spaceキーで動画を再生したさい、タイムラインビューアー(右側の画面)で動画を再生したいのに、ソースビューアー(左側の画面)で動画が再生されることがあるかもしれません。
このようなときは、タイムラインビューアーの適当な箇所をクリックしてください。すると、同ビューアーの「Timeline 1」の文字が赤色で表示されます。
そして、Spaceキーを押せばタイムラインビューアーで動画が再生されます。
動画の前後位置を変更しよう
タイムラインでは、動画の前後の位置をつねに気を配りましょう。たとえば、空白(ギャップ)部分は再生したとき真っ暗な画面になります。
動画の前後位置を変えるには、矢印のマウスカーソルが表示された状態で動画を左右にドラッグしてください。
ほかの方法としては、空白部分をクリックし、Deleteキーを押す方法でもかまいません。動画を自動的に前方に詰めることができます(リップル削除)。
なお、タイムラインの拡大・縮小は、Altキー + マウスホイールです。また、タイムライン全体を表示したいなら、Shiftキー + Zキーです。両方とも頻繁に使います。
複数の動画をつなげよう
ここまでは、1個の動画を読み込み、タイムラインに配置する方法を見てきました。
では、2個以上の動画をタイムラインに配置して連結するには、どうしたらよいのでしょうか。
いちばん簡単なのは、(1)メディアプールで複数の動画を読み込み、それを(2)すべてドラッグで選択し、(3)タイムラインにドラッグ&ドロップする方法です。
または、動画の末尾に1個ずつドラッグ&ドロップしていく方法でもかまいません。動画と動画が重ならないように注意しつつ、すぐ後ろに配置します。
メディアプールを整理しよう
メディアプールがゴチャゴチャしていると、効率的に編集しづらくなります。そこで、必要に応じてメディアプールにある素材を整理しましょう。
削除する
不要な素材がある場合は、クリックしたうえでDeleteキーを押せば削除できます。
メディアプール上で素材を削除しても、PCからその素材がなくなるわけではないので安心してください。
ビンを作って分類する
また、純粋に素材を整理整頓したいのであれば、フォルダを作って分類することもできます。このフォルダのことをビンといいます。
ビンにはさまざまな種類がありますが、ひとまず以下のやり方だけを覚えておきましょう。
- メディアプールの適当な箇所で右クリックし、「ビンを追加」をクリックする。
- 「ビン 1」が作成される。
- 適当な名前にする。
- 「マスター」にある素材を「ビン 1」にドラッグ&ドロップする。
ビンの名称を変更したい場合は、ビンを右クリックして「ビンの名前を変更」を選びます。
メディアプールで動画を読み込めない
DaVinci Resolveのデメリットのひとつとして、動画を読み込めないことがそれなりに多いという点があります。
たとえば、OBS Studioを使って初期設定で録画した動画の場合、そのままでは読み込めません。対処法は下記ページをご覧ください。
また、Bandicamで録画した動画も、設定によっては読み込めません。用語が難しいかもしれませんが、AVI(Motion JPEG)や、初期設定のMP4(H.264)で録画したものであれば読み込めます。
よくわからない場合は、いったんHandBrakeなどの別ソフトでMP4形式(H.264)に変換し、それをDaVinci Resolveで読み込めば対処できます。
まとめ
DaVinci Resolveで動画編集を行うには、2ステップの準備が必要です。
- メディアプールで動画を読み込む。
- タイムラインに動画を配置する。
細かいことを言うと、メディアページや、ビン(素材を整理できる)など、便利な機能もあるのですが、今回は詳細を省きました。
このあとは、カット編集をやってみましょう。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
突然の質問失礼します。
メディアプールでの
ライブメディアプレビューが出来ず困っています
なにか設定などで変更できるのでしょうか?