Bandicamは、ゲーム実況で定番のキャプチャーソフトです。無料版と有料版があります。
実際に使い方・設定方法を見ていきましょう。余裕を見て、おおよそ5分ほどあれば設定できます。
目次
無料でダウンロード・インストールしよう
Bandicamは無料でダウンロードできます。
- Bandicam公式サイトにアクセスする。
- 「ダウンロード」をクリックする。
画面を進めていけばインストールは完了です。
- ダウンロードしたEXEファイルを起動する。
- 画面を順に進めていく。
- インストールが完了する。
無料版と有料版の違いを理解しよう
Bandicamは、無料でずっと使えます。しかし、試用版ということで制限がある点に気をつけてください。
録画時間の制限 | 動画への公式ロゴ挿入 | |
無料版 | 10分間 | あり |
有料版 | なし | なし |
価格 | 備考 | |
個人年間ライセンス | 3,960円 | 個人かつ非営利目的用 |
個人永続ライセンス(買い切り型) | 5,900円 | 同上 |
ビジネス年間ライセンス | 6,790円 | YouTuber、インフルエンサーなど |
▲2022年10月6日に改定されたライセンス体系
機能的には、無料版も有料版もほぼ違いはありません。おそらくいちばん厳しいのは、10分という時間制限です。短いと感じる人が多いでしょう。
根本的な解決にはなりませんが、10分録画して再度10分録画する、という使い方ならできます。そして、PowerDirectorなどの編集ソフトで複数の動画をつなげて1個にするのです。
もし、お金をかけたくない場合は、下記記事を参考にして別のキャプチャーソフトを導入するのもよいでしょう。ただ、全体的な完成度、使いやすさでいえばBandicamが最強です。
最初に1つだけ設定を変更しよう
念には念を入れて、録画を始めるまえに初期設定を変更しておきましょう。
- 「ビデオ」タブを開く。
- 「設定」をクリックする。
- 「フレームレート」横の「...」をクリックする。
- 「CFR優先 - 固定フレームレート」を選択する。
VFRに設定して音ズレが発生した場合は、下記ページをご覧ください。
ゲーム録画モードでPCゲームを録画しよう
多くの一般的なPCゲーム(例 : Steam)を録画したい場合は、以下のようにします。
- 「ゲーム録画モード」にします。このモードは、DirectX/OpenGLを使用したゲームを録画するのに最適です。
- PCゲームを起動します。
- PCゲーム左上に、緑色の数字が表示されたことを確認しましょう。
- 数字が表示されていない場合は、「数字が表示されない、録画できないときの対処法」をご覧ください。
- マイクのアイコンをクリックすると、マイクの音(自分の声)を動画に入れる設定ができます。詳細は後述します。
- 準備が整ったら、F12キーを押しましょう。数字が赤色になり、録画が始まります。表示されている数字は録画されません。ショートカットキーの変更は、「ビデオ」タブの「開始・停止」で可能です。
- 録画を停止したい場合は、F12キーを再度押します。緑色の数字に戻ります。
- フォルダーのアイコンをクリックすると、動画の保存フォルダーが開きます。動画を再生して確認してください。
画面録画モードで範囲指定して録画しよう
デスクトップ画面の任意の範囲を録画してみましょう。
- 「画面録画モード」にします。
- 枠が表示されたことを確認してください。この枠内にあるものを録画できます。
- 枠が表示されていない場合は、「指定した領域」を選択すれば表示されます。
- 枠上部の黒い部分をドラッグして、移動させてみましょう。キーボードの←キーや→キーで枠を1pxずつ移動させることもできます。
- 枠のサイズ調整をするには、辺・角をドラッグします。
- あらかじめ用意されたサイズを選択する方法もあります。
- ウィンドウに合わせて、自動で枠の位置・サイズを調整することもできます。枠のルーペアイコンをクリックしてください。
- そして、録画したいウィンドウにマウスカーソルを移動させ、赤色の枠が表示されたらクリックです。これが「ターゲット画面選択」という機能です。
- 録画を開始します。
- 画面録画モードの詳細については、「Bandicamの『画面録画モード』の使い方。録画範囲を指定したいときに便利」をご覧ください。
動画にゲーム音・マイク音を入れよう
ゲーム実況で自分の声を動画に入れたい場合は、Bandicamの音声設定を変更しましょう。
- まずはPCにマイクを接続し、マイクのアイコンをクリックします。
- 「音声」タブを開き、下記画像のように設定します。「スピーカー」を「既定の出力デバイス」にすることで、ゲーム音などPCから出ている音を動画に入れることができます。
- 使用するマイクを「マイク」で選択してください。自分の声を入れない場合は「使用しない」にします。
- 「OK」をクリックし、通常どおり録画を開始します。
- ゲーム音とマイク音を分けて別撮りしたい場合は、「Bandicamでマイク音を録音する方法。ゲーム音と分けて別撮りするためのポイントも」をご覧ください。
目的別、おすすめ設定
Bandicamでは、目的によって設定を自由に変更できます。「ビデオ」タブの「設定」をクリックしてください。
高画質にしたい、荒い
画質が悪い、映像が荒いのを直したいという場合の設定例です。
- 「ファイル」で「AVI」を選択する。
- 「サイズ」を「オリジナル」にする。
- 「コーデック」を「YV12」、または「RGB24」にする。
- 「OK」をクリックする。
「YV12」も「RGB24」もロスレスコーデックといって、画質的には最高クラスの設定です。
両者を比較した場合、「RGB24」はオリジナルと遜色ない画質になりますが、ファイルサイズが極端に大きくなります。「RGB24」は、あまり実用的な設定ではありません。
カクカクしないように軽くしたい
PCの動作を軽くしたい、CPU使用率を下げたいという場合の設定例です。
- 「ファイル」で「MP4」を選択する。
- 「コーデック」を「H264 (NVIDIA NVENC)」などにする。
- 「OK」をクリックする。
ほかにも、「サイズ」や「フレームレート」を下げることでも低負荷にできます。たとえば、前者を「横幅・高さ50%」にし、後者を「30」にします。
それでもPCの動作が重い場合は、PCゲーム側のグラフィック設定を変更してください。PCゲームのオプションを開いて、解像度・フレームレート、および品質を下げます。
まとめ
Bandicamなら、録画できないものはありません。用途に応じて録画モードを切り替えましょう。設定も簡単です。
上で述べた設定例ですが、これは一例と考えてください。画質・ファイルサイズ・軽さ、いずれを重視するかは私たちしだいです。もちろん、バランスのとれた設定にすることもできます。自由に設定をカスタマイズできるのがBandicamの強みです。
なお、Bandicamの姉妹ソフトにBandicutがありますが、これは有料の編集ソフトです。端的に言って、必要ありません。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
動画ソフトのお勧めで検索してこちらを見つけました。
解説がわかりやすくて本にできそうなほどで、無料で読めていいのかなと思うほどです。
動画解説ブログの中でもかなりわかりやすいですね。いい解説ありがとうございます。
Bandicamはまだ無料版しか試していませんが有料で買ってもよさそうです。
コメントと言うか謝辞なので載せないで結構です。
なのでアドレスは架空にしておきました。では。