PowerDirector(PC版)には複数の種類があります。どれが自分にピッタリ合うものなのかわかりづらいかもしれません。
PowerDirectorは7種類のエディションが存在し、比較しようにも違いが把握しづらいからです。
- PowerDirector Essential
- PowerDirector Standard
- PowerDirector Ultra
- PowerDirector Ultimate
- PowerDirector Ultimate Suite
- PowerDirector 365
- Director Suite 365
そこで、4つの判断基準を用いて選んでみましょう。
- 無料で使うなら
- 安さ重視で選ぶなら
- 最新機能重視で選ぶなら
- 買い切り版で選ぶなら
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目次
機能・価格が違う
各エディションでなにが違うのでしょうか。それは機能・価格です。
上位エディションほど高機能・高価格で、下位エディションほど低機能・低価格となります。
- PowerDirector 365 / Director Suite 365 ← 上位
- PowerDirector Ultimate Suite
- PowerDirector Ultimate
- PowerDirector Ultra
- PowerDirector Standard
- PowerDirector Essential ← 下位
公式サイトには各エディションの比較表が掲載されていますが、専門用語や独特な用語が含まれており、簡単には理解できないかもしれません。
しかし、あまり細かいことにとらわれる必要はありません。動画編集でよく使う機能というのは限られているからです。
無料で使うなら?
無料にこだわるとEssentialになります。
しかし、ここで重要なのは、Essentialは試用期間が30日間しかないという点です。あくまでも体験版という位置づけなので、制限が設けられています。
では30日を過ぎるとどうなるかというと、まともに使えません。一部の基本的な機能ですら使えなくなるので、事実上使いものになりません。
したがって、Essentialをずっと使い続けるというのは現実的ではないと思ってください。
安さ重視で選ぶなら?
Standard版(非推奨)
安さでいうとStandard版があります。これは公式ストアでは販売されていないため、Amazonなどで購入することになります。
Standard版は低価格が魅力ですが、機能的に物足りなく感じることがあるかもしれません。
たとえば、筆者としてはモーショントラックが使えないのが残念に感じます。同機能は、モザイク(ぼかし)などを被写体に追従させたいときに使います。
もちろん、同機能を使えないからといって致命的なわけではありません。しかし、あれば便利な機能の数々を使えないのがStandard版です。
4K動画を読み込むこともできません。
もしStandard版を購入するつもりなら、念のため公式サイトで製品比較表を確認しておいたほうがよいでしょう。
公式 PowerDirector 2024 - Standard 版との製品比較
公式 CyberLink Director Suite 365、PowerDirector 365、PowerDirector 2024 バージョンの機能の違いについて
365版
あくまでも初年度の話になりますが、365版なら税込6,700円/年という低価格で購入できます。機能制限はありません。
なぜ安いかというと、サブスクリプション版だからです。買い切り版ではないので、2年め以降も使おうと思ったら課金するかたちになります。
したがって、長く使えば使うほど金銭的な負担は増えていきます。
ただし、365版は機能制限がまったくないうえに、毎月行われるアップデートが無料という点が見逃せません。
このアップデートが意外と大きな意味を持っています。どんどん新機能が追加され、既存の機能が改良されます。筆者にとって毎月の楽しみの1つです。
365版(学生向け優待販売)
もし学生ならば、365版を学生・教職員向け優待販売でさらに安く買えます。なんと40%OFFの税込4,980円/年です。
これを利用しない手はありません。一般販売版との機能差もありません。サブスクリプション版であることを考えてもお得です。
365版の購入を考えている学生であれば、学生・教職員向け優待販売を利用してください。
最新機能重視で選ぶなら?
365版
つねに最新機能を使いたいなら、サブスクリプション版である365版がよいでしょう。
新機能・新エフェクトが毎月追加されます。更新頻度が高いので、わずか1年間で驚くほど進化するのが365版の特徴です。機能制限もありません。
公式 Director Suite 365 - 製品概要・最新情報
進化といえば、とくにAI関連の機能を使いたい場合にもおすすめです。
たとえば、AI画像生成はちょっとしたイメージ画像を作って動画に入れるとおもしろいかもしれません。YouTube用のサムネイル作成にも使えるはずです。
▲AIで生成した画像
また、AI背景除去は動画内で顔出ししている人に便利な機能でしょう。自分の後ろの背景を自動的に透明にしたり、ぼかしたりできます。
Director Suite 365
365版と似たものとしてDirector Suite 365があります。
これは、365版 + 画像編集ソフト + 音声編集ソフト + 色編集ソフトのセット販売になっています。
セット販売になっているため価格が高く、動画編集ソフト以外使わない場合は365版のほうが合っているでしょう。
買い切り版で選ぶなら?
Ultra版
価格・機能のバランスがとれているのは、買い切り版のUltra版でしょう。
動画編集ソフトとして見た場合の完成度は高く、一生使えることを考えると悪くない選択肢です。モーショントラックも使えます。
また、乗換え・アップグレード版であれば、Amazonなどで破格の安さでUltra版を購入できる点が見逃せません。
Ultra版の注意点として、Standard版ほどではないにせよ制限されている機能があります。
たとえば、Standard版でも同様ですが、Ultra版もAI自動字幕起こし機能を使えません。これは動画内に登場する人の声を自動で字幕にする機能です。
Ultra版では自分で字幕を手動入力しないといけないため、不便かもしれません。もっとも、外部アプリと連携して代用することはできます。
ほかにも、文字の二重縁取りができないなどの制限はありますが、なくてもそこまで困らない機能が制限されている印象です。
公式 CyberLink Director Suite 365、PowerDirector 365、PowerDirector 2024 バージョンの機能の違いについて
Ultimate版
Ultra版よりも機能制限が緩くなっているのがUltimate版です。こちらはAI自動字幕起こしが使えます。
AI画像生成やAI背景除去など、Ultra版と同様制限されている機能もありますが、とくに大きな問題はないでしょう。使用頻度は高くないからです。
値段がUltra版よりも高く、その価格差を機能的な面で納得できるかどうかが重要です。
Ultimate版は公式ストア限定販売であるため、Amazonなどでは購入できません。
Ultimate Suite版(アカデミック版)
学生なら、Ultimate版ではなくUltimate Suite(アカデミック版)を購入しましょう。Ultimate版よりも安く購入でき、圧倒的におすすめです。
同じ学生向けで名前が似ていますが、365版の学生・教員向け優待販売製品(上述)とは違います。
対象 | ラインセンス | 機能制限 | |
Ultimate Suite(アカデミック版) | 学生・教職員 | 買い切り型 | あり |
365(学生・教員向け優待販売) | 学生・教職員 | サブスクリプション型 | なし |
Ultimate Suite(アカデミック版)はあくまでも買い切り版なので、一回買えばずっと使えます。
また、Ultmate SuiteにもUltimate版と同様の機能制限があるにはあるのですが、これも問題ないでしょう。
さらに、Ultimate Suite版は計3本のソフトがセットになっています。Ultimate + 音声編集ソフト + 色編集ソフトです。
したがって、条件さえ該当するならUltimate Suite(アカデミック版)をおすすめします。
まとめ
PowerDirectorは種類・エディションがあまりにも多すぎ、購入の決断に迷いが生じるかもしれません。
基本的には
- Ultra版
- 365版
をおすすめします。
また、条件が合致するのであれば
- Ultimate Suite版のアカデミック版
- 365版の学生向け優待販売
- Ultra版またはUltimate Suite版の乗換え・アップグレード版
がおすすめです。
それでもまだ迷うのであれば、365版がよいかもしれません。あらゆる機能をすべて使えますし、1年限定で使って様子を見るのも手です。
PowerDirectorの割引情報については、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。