2つあるキャプチャーボードの遅延対策。パススルー出力と、分配出力

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キャプチャーボードには、遅延(タイムラグ)があります。場合によっては、これが原因で快適にゲームをプレイできないことがあるでしょう。

キャプチャーボードの遅延

では、キャプチャーボードの遅延を回避することはできないのでしょうか。2種類の対策方法をご紹介します。

大画面TVにゲーム画面を映しながら、PCで録画・ライブ配信したいという場合も、このページをご覧ください。

解説対象となるキャプチャーボードについて

このページの解説は、基本的にHDMIキャプチャーボードの使用を前提としています。ゲーム機とキャプチャーボードをHDMI接続する人が多いからです。

HDMIキャプチャーボード

ゲーム機とキャプチャーボードをコンポジット端子(黄色の端子)で接続している場合の遅延対策については、下記ページをご覧ください。

参考 GV-USB2の使い方

遅延対策の方法

パススルー出力と分配出力

キャプチャーボードの遅延を回避する方法は、2種類あります。

  • キャプチャーボードのパススルー出力機能を使うやり方
  • 分配器を使って、分配出力するやり方

どちらも一長一短です。具体的なやり方は後述します。

TV、またはPCモニターが必要

HDMI端子を搭載したTV、または同端子を搭載したPCモニターを用意しましょう。どちらを使ってもかまいませんが、記事中では「TV」で表記を統一します。

TV、またはPCモニターを用意

ここで重要なのは、いま見ている画面とは「別に」TVを用意するという点です。

ノートとTV、デスクトップとTV

たとえば、現在ノートPCを使用しているとします。TVを用意せずに、キャプチャーボードの遅延を完全に回避できるかというと、できません。

別途TVを用意し、そのTVに映っているゲーム画面を見ながらプレイするかたちになります。そして、PC側で録画・ライブ配信します。

なお、厳密にはTVにも遅延はあります。ただ、ふだんゲーム機とTVを接続した状態で、問題なくプレイできるのであれば心配いりません。

パススルー出力で対策する方法

パススルー出力、パススルー機能とは

パススルー出力は、キャプチャーボードが入力したゲーム画面・ゲーム音をそのままTVに出力する機能です。遅延対策として主流のやり方でしょう。

パススルー出力

やり方は、キャプチャーボードとTVをHDMIケーブルで接続するだけです。驚くほどシンプルにできます。特別な設定は必要ありません。

パススルー出力は、ほんとうに手軽です。TVにゲーム画面を映しつつ、PCで録画・ライブ配信したいなら、お薦めの機能です。

しいて注意点をあげるとすれば、キャプチャーボードの「IN」と「OUT」をまちがえないようにすることです。「OUT」はHDMI出力、つまりパススルー出力を意味しています。この部分とTVを接続しましょう。

パススルー出力

同機能を搭載したキャプチャーボードが必要

パススルー出力するためには、同機能を搭載したキャプチャーボードが必要です。たとえば、下記製品が対応しています。

キャプチャーボードが同機能を搭載しているかどうかは、下記ページを見ればわかります。

参考 各キャプチャーボードの詳しい使い方

PCの電源はONにしておく

ほとんどのキャプチャーボードでは、基本的にPCの電源をONにしておく必要があります。もしPCの電源を切ったり、スリープ状態にすると、TVにゲーム画面が映りません。

この点がパススルー出力のデメリットです。もちろん、HDMIケーブルを取り外して、ゲーム機とTVを接続すればよいだけですが、めんどうという人もいるでしょう。

分配出力で対策する方法

HDMI分配器が必要

では、キャプチャーボードにパススルー出力がなかったり、同機能のデメリットが我慢できないという場合は、どうすればよいのでしょうか。

この場合は、HDMI分配器(HDMIスプリッター)を用意します。ゲーム画面・ゲーム音を、PCとTVの両方に分配出力するやり方です。

分配器

HDMI分配器としては、ゲーム実況だと下記製品がよく使われています。ほかの製品でもかまいません。

HDMI分配器の使い方・接続方法

HDMIケーブルで各機器を接続するだけです。設定は必要ありません。

HDMI分配器には、「IN」「OUT」と書かれたHDMI端子があります。以下のように各機器を接続しましょう。

  1. 分配器の「IN」とゲーム機を接続する。
  2. 分配器の「OUT」とキャプチャーボードを接続する。
  3. 分配器のもう1個の「OUT」とTVを接続する。
「IN」と「OUT」をまちがえると、ゲーム画面が映りません。また、ゲーム音も出ません。

なお、上記製品の場合はACアダプターが付属されています。忘れずにコンセントに接続してください。

よくある質問

遅延が「ない」製品を買いたい

遅延が発生しないキャプチャーボードはありません。「PC」に映っているゲーム画面は、必ず遅延します。

これに対し、パススルー出力、または分配出力しているのであれば、「TV」に映っているゲーム画面は遅延しません。キャプチャーボードによる遅延の影響は0です。

遅延が「少ない」製品を買いたい

遅延が少ない製品としては、ソフトウェアエンコード方式の製品があげられます。たとえば、GC550、GV-USB3/HD、MonsterX U3.0Rがそうです。

参考 GC550の使い方

参考 GV-USB3/HDの使い方

参考 MonsterX U3.0Rの使い方

逆に、ハードウェアエンコード方式の製品は、遅延が大きいのが一般的です。ただ、Game Capture HD60 Proのように遅延が小さい製品もあります。

参考 Game Capture HD60 Proの使い方

遅延は何秒あるのか

製品・設定・環境にもよりますが、少なくとも0.05秒程度あると思ってください。遅延が大きい製品の場合は、0.1秒以上あります。

遅延が0.1秒以上ある場合は、PCの画面を見ながらのゲームプレイはできません。明らかに違和感があるからです。したがって、遅延対策が必須です。

RL2460について

キャプチャーボード以外にも、パススルー出力機能(HDMI出力)を搭載した製品があります。それがRL2460というゲーミングモニターです。

この製品を使えば、キャプチャーボードのパススルー出力機能は必要ありません。分配器も不要です。下図のように各機器を接続して使います。

RL2460

ただし、PS3を接続する場合はHDCPに注意してください。PS3・モニター間は問題ないのですが、モニター・キャプチャーボード間でゲーム画面が映らなくなります。

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