PCゲームなどを録画する場合、バックグラウンド録画のやり方を覚えておくと便利です。
なぜなら、以下のようなメリットがあるからです。
- 手動録画の手間が省ける
- 任意のタイミングで、かつ一定の長さだけ、あとから動画を保存できる(例 : 30秒)
- 録画ボタンをクリックするのを忘れていても問題なし
バックグラウンド録画のやり方は簡単です。
まずは、この記事で紹介している同機能に対応したキャプチャーソフトを用意しましょう。
「TV」ゲーム用ではない点に注意してください。「PC」ゲーム用です。
目次
バックグラウンド録画とは
バックグラウンド録画(さかのぼり録画、巻き戻し録画)とは、過去に遡って動画を保存する機能のことです。
たとえば、いつもどおりPCゲーム(例 : Steam)をプレイしていたとしましょう。このとき偶然にも調子がよくて、いつもより好成績を残せたとします。
▲出典 : 『Apex Legends』(Electronic Arts)より
通常、「あ、しまった。録画しておけばよかった!でも録画していない!」となるところです。
しかし、あらかじめバックグラウンド機能をONにした状態でゲームをプレイしていたなら、なにも心配ありません。
なぜなら、キーボードのボタンを押すだけで、あとから数十分まえのことを動画として保存できるからです。
もちろん、保存した動画は動画編集ソフトで編集したり、YouTubeやX(旧Twitter)にアップロードすることもできます。
つまり、手動で録画開始していなくても、裏で一定時間を自動録画してくれる機能がバックグラウンド録画です。
バックグラウンド録画のやり方
どのキャプチャーソフトでも、バックグラウンド録画の基本的なやり方は共通しています。
- バックグラウンド録画をONにしておく。
- 動画を保存するためのホットキーを設定しておく(例 : Alt + F9)。
- いつもどおりゲームをプレイする。
- 「ここだっ!いま起きたことを動画にしたい!」というタイミングで、ホットキーを押す。
- 動画が保存される。
注意点ですが、ホットキーを押さないかぎり動画にはなりません。同キーを押していないなら、ストレージのどこを探しても動画は存在しないのです。
動画の長さを設定しておく
では、どれくらいの長さの動画が保存されるのでしょうか。それはキャプチャーソフト側で設定できるようになっています。
たとえば、30秒に設定した場合、30秒の長さの動画ができあがります。つまり、ホットキーを押した時点から30秒遡って動画が保存されます。
設定を適切にしておくことで、必要な部分だけ動画として保存できるようになるでしょう。動画編集で不要な部分をカットする手間を省けます。
ShadowPlay
説明が少し複雑になりますが、ShadowPlayはGeforce Experience、およびNVIDIAアプリという無料ソフトの録画機能です。
ShadowPlayにはインスタントリプレイという機能があり、この機能こそがバックグラウンド録画のことをさしています。
インスタントリプレイでは最大20分まで遡って動画を保存できます。操作画面はゲーム画面上に被さって表示される仕様になっており、すぐに慣れるでしょう。
ShadowPlayは、すべてのPCで使えるわけではありません。PCにNVIDIAのGPU(グラフィックボード)が搭載されている必要があります。
もしNVIDIAのGPUと聞いてピンと来ない場合は、下記ページで自分のPC環境を確認しましょう。インスタントリプレイの使い方についてもまとめました。
Steamゲームレコーディング
Steamに実装されている録画機能は、バックグラウンド録画に対応しています。
ほかのキャプチャーソフトのバックグラウンド録画とは異なり、ホットキーを押す必要はありません。最初にバックグラウンド録画を選び、そのあとゲームを起動するだけです。
ただ、録画データを手動で変換してやらないと動画編集・投稿ができない点に注意してください。やり方自体は簡単ですが、知らないと混乱します。
Steamの録画機能についての詳細は、下記ページをご覧ください。
Xbox Game Bar
Windows 11/10には、Xbox Game Barという無料の録画機能が搭載されています。意外と知らない人もいるかもしれません。
Windowsの設定画面を開いてバックグラウンド録画の設定しておけば、最大10分まで遡って動画を保存できます。
Xbox Game BarはWindowsの標準機能なので、ソフトを新たにインストールする必要がありません。手軽さでいえば、これほどのものはないでしょう。
OBS Studio
OBS Studio(以下OBS)は、ライブ配信用のソフトではあるのですが、録画機能も搭載しており、無料で使えます。
OBSでは、バックグラウンド録画のことをリプレイバッファーと呼んでいます。
OBSの設定は難しく感じるかもしれません。ただ、使いこなせるようになれば恐ろしく高機能なソフトです。
ACTION!(有料)
有料ソフトになりますが、簡単に使えるのがACTION!です。上で紹介したソフトの設定が難しい場合は、これを使いましょう。
バックグラウンド録画であるタイムシフト機能(Time-Shift)を使えば、最大10分まで遡って動画を保存できます。
まとめ
インパクトのあるシーンだけを集めた動画を作りたい場合、バックグラウンド録画が重宝するでしょう。
注意点は3点です。
- あらかじめ同機能をONにしておく
- 動画の長さ(時間)、ホットキーを適切に設定しておく
- ホットキーで保存
必要に応じてバックグラウンド録画と手動録画と使い分けると、さらに便利です。ゲームプレイの過程を録画したい場合は、手動録画が向いています。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。