SteamでリリースされているPCゲームをOBS Studio(以下OBS)でライブ配信するには、どうしたらよいのでしょうか。
5つのポイントがあります。これを押さえておけば、Steamのゲーム配信のやり方で困ることはありません。
関連 要点は1つ。PCゲーム配信・生放送のやり方と、PCスペックの重要性
「ゲームキャプチャ」で映す
Steamでリリースされているゲームというのは、つまりPCゲームのことです。
では、PCゲームの画面はどのような方法でOBSに映すのかというと、「ゲームキャプチャ」を使います。
Steamのゲームを起動し、そのうえで「ソース」の「+」から「ゲームキャプチャ」をクリックしましょう。
適切に設定することでゲーム画面がOBSに映ります。より詳しい設定方法については、下記ページをご覧ください。

また、OBSにゲーム画面が映らない場合の対処法については、下記ページにまとめています。

(全画面表示)ゲーム画面は切り替えられる
ふだんPCゲームをプレイする機会が少ない人だと、ゲームをフルスクリーンで起動したさいに
- ゲーム画面からOBSに戻れない
- コメントを見られない
という問題に直面するかもしれません。ゲーム画面がモニターに全画面表示されてしまい、困ってしまうケースです。
しかし、対処法は簡単です。画面を切り替えるにはWindowsのショートカットキーを使いましょう。Altキー + Tabキーです。
複数のサムネイルが表示されるので、この状態でTabキーを再度繰り返し押して、任意のアプリ(例 : OBS、ゲーム)を選択します。
詳細については、下記ページをご覧ください。ほかの便利な方法についてもまとめました。

(全画面表示)コメント確認はひと手間
フルスクリーンでゲームを起動すると、コメントの確認方法で悩むケースがあります。
つまり、「ゲーム画面がモニターいっぱいに表示されている状態で、どうやってコメントを見ながら配信するのか」という問題です。
この点、上述したAltキー + Tabキーでの画面を切り替える方法だと、コメントを見るためにゲームプレイを一時的に中断せざるをえません。
そこで、別方法を探すことになるわけですが、対処法としては2点あります。
- デュアルモニターにする(モニター2台)
- 「棒読みちゃん」などのアプリでコメントを読み上げる(音声合成)
デュアルモニターにする方法は、モニターをもう1台増やして、コメントをそちらに常時表示しておくやり方です。これなら画面を切り替える必要がありません。

また、棒読みちゃんを使う方法は、コメントを目で確認するのではなく、音声合成で読み上げたコメントを確認するやり方です。無料でできます。

自分に合うほうをやってみてください。
ゲーム音「だけ」流せる
通常、Steamのゲームの音というのは、OBSの設定を変更せずとも初期設定で流せます。

ただ、これだとゲーム音だけでなく、自分に聞こえているPC音全般が配信で流れます。
しかし、「ゲーム音以外の音を配信に乗せたくない」という場合もあるでしょう。具体的には、以下のような音を視聴者に聞かれたくないというケースです。
- Discordの通話相手の声
- 棒読みちゃんの読み上げ音声
- YouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflixなど、動画の音声
- 音楽
このようなときは、OBS 28.0で搭載された新機能、「アプリケーション音声キャプチャ」の出番です。
配信に乗せるアプリの音を指定できるので、たとえばSteamのゲームの音だけを乗せる設定にすれば、Discordの通話相手の声は視聴者に聞こえません。
ただ、いくつか注意点があります。詳しい設定方法については、下記ページをご覧ください。

カクカクすることもある
ライブ配信していると、環境によってはカクカクする(滑らかに動かない)ことがあります。原因は大きく3種類に分類できます。
- PCスペックが不足している
- インターネット環境が悪い
- その他
一般的に高スペックと称されているようなゲーミングPCを使用している場合であっても注意してください。

ゲーム側の設定・仕様、およびOBS側の設定によっては、カクカクするケースがあります。自分のPCスペックに合わせた設定でないといけません。

とくにゲーム側のグラフィック設定などは、油断して見落としがちな部分です。
また、PCスペックに問題がなくてもインターネット環境が悪い、スピードが遅いことが原因でカクカクすることもあります。

このあとの設定
以上、5つのポイントを理解しておけば、あとはいつもどおりOBSを使ってライブ配信するだけ、と思ってください。
OBSの詳しい使い方については、下記ページにまとめました。各サイトごとの配信設定についても掲載しています。
