ライブ配信でコメントの読み上げ音声を「ずんだもん」にしてみましょう(無料)。ずんだもんは、かわいい声として定番です。
▲イラスト素材は坂本アヒルさん作成のものをお借りしました。
必要なものは2つのアプリだけです(詳細は後述)。
この2つをPCに入れれば、以下のサイトでずんだもんの声を使ってコメントの読み上げができます。
- YouTube
- Twitch
- ニコ生
- ツイキャス
- SHOWROOM
- ミクチャ
- ミラティブ
- その他、公式サイト参照のこと
ずんだもん以外の声も選べます(約30キャラ)。
Windows PCの使用を前提としています。
棒読みちゃんは不要
まず前提として、ずんだもんの声で読み上げる方法は2つに大別できます。
- 棒読みちゃんを使う方法
- 棒読みちゃんを使わない方法(今回解説)
1つめについてですが、これは「棒読みちゃん」というアプリ「も」必要な方法です。
ライブ配信でコメントを読み上げよう。棒読みちゃんの使い方・設定方法
「棒読みちゃん」は、コメントを音声合成によって読み上げせる(コメ読み)ためのソフトです。おもにライブ配信で使われます。
ライブ...
やり方自体は簡単ですが、下記ページで解説しているとおり必要なものがそれなりにあります。
無料で棒読みちゃんに声を追加。「VOICEVOX」で30キャラに増やせます
ライブ配信でよく使われる棒読みちゃんですが、じつは無料で声の種類を増やせます。そこでカギとなるのがVOICEVOX(以下ボイボ)です。
...
しかし、今回見ていく2つめのやり方であれば、棒読みちゃんは必要ありません。つまり、1つめの方法よりもさらに簡単な設定でできます。
もしこれからゲーム配信などを始めようとしているのであれば、棒読みちゃんが不要な今回のやり方がよいでしょう。
わんコメをインストールしよう
まず、コメントビューアーである「わんコメ」をダウンロードします。
- 公式サイトにアクセスする。
- 「Download for Windows (64bit)」をクリックする。
- わんコメをダウンロードする。
そしてインストールです。
- 「OneCommeSetup-x64-x.x.x.exe」をダブルクリックする。
- 「WindowsによってPCが保護されました」が表示されたら「詳細情報」をクリックする。
- 「実行」をクリックする。
- 画面を進めていく。
- わんコメを起動する。
VOICEVOXをインストールしよう
わんコメをインストールできたら、つぎは「VOICEVOX」(以下ボイボ)を入れましょう。
このボイボにずんだもんの声が含まれています。もちろん、ずんだもん以外の声も今回の方法で選べるようになります(約30キャラ)。
ボイボのインストール方法は以下のとおりです。
- 公式サイトにアクセスする。
- 「ダウンロード」ボタンをクリックする。
- 「Windows」「GPU / CPU」「インストーラー」にし、「ダウンロード」ボタンをクリックする。
- ダウンロードしたEXEファイルを実行する。
- 画面を順に進めていく。
- ボイボを起動する(重要)。
「WindowsによってPCが保護されました」と表示された場合、「詳細情報」から「実行する」をクリックしてください。
注意点として、わんコメと連携するためにはボイボのバージョンが0.20.0以上でなくてはいけません。
ボイボのバージョンが古いとわんコメと連携できず、ずんだもんの声で読み上げることができません。
わんコメで設定しよう
ボイボとの連携
ここまでできたら、あとはわんコメ側で簡単な設定をするだけです。
右上の3点リーダーをクリックし、「連携」をクリックしてください。
そして「VOICEVOX」タブを開き、「有効化」にチェックを入れます。すると、設定項目が表示されます。
最後に「読み上げボイス」を「ずんだもん (ノーマル)」などにしましょう。
キャラ名が表示されない
もし「読み上げボイス」にキャラ名が表示されない(空白)場合は、以下の3点を確認します。
- ボイボを起動しているか(起動する)
- ボイボのバージョンが0.20.0以上か(古いとダメ)
- リロードアイコンをクリックしたか(クリックする)
ボイボの自動起動
ずんだもんで読み上げるためには、わんコメとボイボの2つを起動しておく必要があります。
もし、わんコメを起動したのと同時にボイボを自動起動させたい場合は、「自動起動」にチェックを入れてください。
そのうえで「実行ファイルパス」にて以下のどちらかを選択します。
- 「VOICEVOX」フォルダー内の「VOICEVOX.exe」
- または「VOICEVOX」フォルダー→「vv-engine」フォルダー内の「run.exe」
2番めのほうがシンプルでおすすめです。わんコメ起動時に下記画像のような黒色のウィンドウ(VOICEVOX Engine)が自動起動します。
もちろん、1番めの方法でもかまいません。ただ、下記画像のようなウィンドウ(ボイボアプリ、GUI)が表示されます。意味のない操作画面です。
読み上げテストしよう
読み上げテストしてみましょう。
接続テスト
わんコメの「接続テスト」をクリックしてみてください。読み上げ音声が再生され、そのあと「成功しました」と表示されます。
ボイボを起動していない場合、「失敗しました」「接続エラー」と表示されます。必ずボイボを起動しておきます。
設定が終わったら右上の「×」をクリックして設定画面を閉じます。
適当なURLで検証
もっと本格的にテストしてみましょう。「読み上げ」をONにします。地味に忘れやすいので注意してください。
さらに、だれの配信でもよいので(自分で配信する必要はない)、適当なURLをわんコメにコピペします。
▲もしURLをペーストできない場合は、わんコメの「接続」の部分をOFFにしてから再度ペーストします。
最後に「接続」をONにすれば完了です。わんコメがコメントを取得し、それをずんだもんの声で読み上げられるようになりました。
音量調整の方法
音量調整のやり方ですが、右上の3点リーダーから「連携」→「VOICEVOX」タブ→「読み上げボリューム」で行います。
▲自分、および視聴者に影響します。
注意点として、今回のやり方の場合、右上の3点リーダーの「設定」→「読み上げ」→「読み上げボリューム」は機能しません。これは仕様です。
また、ボイボアプリ(「VOICEVOX.exe」のこと)の「音量」も機能しません。やはり仕様です。
なお、OBS Studio(以下OBS)で配信する場合は、「デスクトップ音声」を下げると視聴者が聞く音量だけを下げられます(自分が聞く音量はそのまま)。
【OBS】ゲーム音は下げて!マイクとの音量バランスの目安はこれ
OBS Studio(以下OBS)を使ううえで難題のひとつが、ゲーム実況における音量バランスです。
ゲーム配信でよくあるケース...
読み上げを配信で流さない方法
視聴者に読み上げ音声を聞かせたくない、配信を荒らされるのを防止したいという場合は、視聴者に「だけ」読み上げ音声を流さないようにできます。
これはOBSの機能になりますが、「アプリケーション音声キャプチャ」を使うと簡単にできます。
詳細は、下記ページをご覧ください。
【OBS】待望の新機能。指定したアプリ・ゲーム音「だけ」流せるようになりました
バージョン28.0以降のOBS Studio(以下OBS)では、特定の音だけを配信に乗せる機能が搭載されています。
たとえば、...
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
棒読みちゃん不要!読み上げをVOICEVOX「ずんだもん」にする方法
コメント・チャット関連
ライブ配信でコメントの読み上げ音声を「ずんだもん」にしてみましょう(無料)。ずんだもんは、かわいい声として定番です。
▲イラスト素材は坂本アヒルさん作成のものをお借りしました。
必要なものは2つのアプリだけです(詳細は後述)。
この2つをPCに入れれば、以下のサイトでずんだもんの声を使ってコメントの読み上げができます。
ずんだもん以外の声も選べます(約30キャラ)。
Windows PCの使用を前提としています。
目次
棒読みちゃんは不要
まず前提として、ずんだもんの声で読み上げる方法は2つに大別できます。
1つめについてですが、これは「棒読みちゃん」というアプリ「も」必要な方法です。
やり方自体は簡単ですが、下記ページで解説しているとおり必要なものがそれなりにあります。
しかし、今回見ていく2つめのやり方であれば、棒読みちゃんは必要ありません。つまり、1つめの方法よりもさらに簡単な設定でできます。
もしこれからゲーム配信などを始めようとしているのであれば、棒読みちゃんが不要な今回のやり方がよいでしょう。
わんコメをインストールしよう
まず、コメントビューアーである「わんコメ」をダウンロードします。
そしてインストールです。
VOICEVOXをインストールしよう
わんコメをインストールできたら、つぎは「VOICEVOX」(以下ボイボ)を入れましょう。
このボイボにずんだもんの声が含まれています。もちろん、ずんだもん以外の声も今回の方法で選べるようになります(約30キャラ)。
ボイボのインストール方法は以下のとおりです。
「WindowsによってPCが保護されました」と表示された場合、「詳細情報」から「実行する」をクリックしてください。
注意点として、わんコメと連携するためにはボイボのバージョンが0.20.0以上でなくてはいけません。
わんコメで設定しよう
ボイボとの連携
ここまでできたら、あとはわんコメ側で簡単な設定をするだけです。
右上の3点リーダーをクリックし、「連携」をクリックしてください。
そして「VOICEVOX」タブを開き、「有効化」にチェックを入れます。すると、設定項目が表示されます。
最後に「読み上げボイス」を「ずんだもん (ノーマル)」などにしましょう。
キャラ名が表示されない
もし「読み上げボイス」にキャラ名が表示されない(空白)場合は、以下の3点を確認します。
ボイボの自動起動
ずんだもんで読み上げるためには、わんコメとボイボの2つを起動しておく必要があります。
もし、わんコメを起動したのと同時にボイボを自動起動させたい場合は、「自動起動」にチェックを入れてください。
そのうえで「実行ファイルパス」にて以下のどちらかを選択します。
2番めのほうがシンプルでおすすめです。わんコメ起動時に下記画像のような黒色のウィンドウ(VOICEVOX Engine)が自動起動します。
もちろん、1番めの方法でもかまいません。ただ、下記画像のようなウィンドウ(ボイボアプリ、GUI)が表示されます。意味のない操作画面です。
読み上げテストしよう
読み上げテストしてみましょう。
接続テスト
わんコメの「接続テスト」をクリックしてみてください。読み上げ音声が再生され、そのあと「成功しました」と表示されます。
ボイボを起動していない場合、「失敗しました」「接続エラー」と表示されます。必ずボイボを起動しておきます。
設定が終わったら右上の「×」をクリックして設定画面を閉じます。
適当なURLで検証
もっと本格的にテストしてみましょう。「読み上げ」をONにします。地味に忘れやすいので注意してください。
さらに、だれの配信でもよいので(自分で配信する必要はない)、適当なURLをわんコメにコピペします。
▲もしURLをペーストできない場合は、わんコメの「接続」の部分をOFFにしてから再度ペーストします。
最後に「接続」をONにすれば完了です。わんコメがコメントを取得し、それをずんだもんの声で読み上げられるようになりました。
音量調整の方法
音量調整のやり方ですが、右上の3点リーダーから「連携」→「VOICEVOX」タブ→「読み上げボリューム」で行います。
▲自分、および視聴者に影響します。
注意点として、今回のやり方の場合、右上の3点リーダーの「設定」→「読み上げ」→「読み上げボリューム」は機能しません。これは仕様です。
また、ボイボアプリ(「VOICEVOX.exe」のこと)の「音量」も機能しません。やはり仕様です。
なお、OBS Studio(以下OBS)で配信する場合は、「デスクトップ音声」を下げると視聴者が聞く音量だけを下げられます(自分が聞く音量はそのまま)。
読み上げを配信で流さない方法
視聴者に読み上げ音声を聞かせたくない、配信を荒らされるのを防止したいという場合は、視聴者に「だけ」読み上げ音声を流さないようにできます。
これはOBSの機能になりますが、「アプリケーション音声キャプチャ」を使うと簡単にできます。
詳細は、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。