新しくマイクを購入したら、すぐにでも使ってみたくなります。
しかし、最低限、以下の3つだけはやっておきましょう。マイクテストです。
- マイクとPCをきちんとつなげる
- 音声の入出力を確認する
- 音量・音質を確認する
そうすれば、あとでトラブルが起きたときに問題の切り分けがしやすくなります。
Bluetoothヘッドセットは解説対象ではありません。
【最新情報】Win 11は別ページで解説
Windows 11の場合については、下記ページをご覧ください。
ここから下はWindows 10の場合の記事となっています。
Windows 11についてはこちらの記事をご覧ください。
PCに「正しく」接続する
前提として、マイクをきちんとPCに接続する必要があります。
ひょっとしたら、「マイクをつなげるなんて簡単さ!」と思っている人もいるかもしれません。
たしかにUSB接続なら簡単です。
しかし、ステレオミニプラグ接続となると話は別です。3極と4極の区別があり、これを理解していないと正しく接続したことにはなりません。
マイクの接続方法については、下記ページにまとめました。
ヘッドホンから音が出ているか
出力を確認する
ヘッドセットの場合、ヘッドホンからきちんとPCの音が出ているか確認しましょう。たとえば、YouTubeで動画を再生してみます。
もし音が出ていなかったり、別の音声機器(例 : モニター内蔵スピーカー)から音が出ている場合は、再生デバイスを変更しましょう。
- 右下のスピーカーアイコンをクリックする。
- 上矢印をクリックする。
- 適切な機器を選択する。
- 起動中のアプリを再起動する(例 : Chrome、再生ソフト)。
音量を調整する
ヘッドホンの音量調整を行う方法は、以下のとおりです。
- 右下のスピーカーアイコンをクリックする。
- スライダーを左右に移動する。
また、近年のゲーミングヘッドセットであれば、インラインリモコンが採用されているはずです。このリモコンを使えば、手元でヘッドホンの音量調整ができます。
マイクに音が入っているか
レベルメーターを確認する
重要な部分です。マイクに音が入っているか確認しましょう。
まず、画面右下のスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンドの設定を開く」をクリックします。
設定画面が開くので、マイクに向かって声を入れてみます。「マイクのテスト」の部分で、レベルメーターが動いているか確認します。
レベルメーターが動いていない場合は、「入力デバイスを選択してください」で、現在使用しているマイクを選択します。マイクを複数選択できる環境の場合は、まちがえると音が入りません。
▲表示される名称は、PC環境によって異なります。
それでもレベルメーターが動かない場合は、下記ページをご覧ください。複数の原因が考えられます。
録音して自分の声を聞く
簡単な方法で自分の声を聞くことができます。マイクを録音してみましょう。
具体的には、Windows 10に標準でインストールされているボイスレコーダーというアプリを使って録音します。
- 左下の「スタート」ボタン(窓のアイコン)をクリックする。
- メニューを下にスクロールし、「は」の欄にある「ボイス レコーダー」をクリックする(または「ボイス」と入力)。
- ボイスレコーダーが起動する。
あとは、画面中央のマイクのアイコンをクリックすれば録音開始です。マイクに向かって声を入れてください。
録音を停止後、音声ファイルが自動的に保存されます。再生して声を確認してみましょう。
マイクの音量、ノイズを確認する
マイクをPCで初めて使う場合、よくあるトラブルが2つあります。
- マイクの音が小さい、声を拾わない
- ノイズがひどい
あれ、声が小さいぞ
大きな声を出しているのに、なぜかマイクの音が小さい、ほとんど声を拾ってくれないというケースです。
まずはマイク音量を最大にしましょう。
- 画面右下のスピーカーアイコンを右クリックする。
- 「サウンドの設定」をクリックする。
- 右側の「サウンド コントロール パネル」をクリックする。
- 「録音」タブを開く。
- 使用しているマイクをダブルクリックする。
- 「レベル」タブを開く。
- 「マイク」のスライダーを右に移動する。
それでもまだ音量が小さい場合は、マイクブーストをONにする方法もあります。ただし、ノイズも増幅されるので、音質は悪化します。
なんだ、このノイズは
ノイズにはいろいろな種類がありますが、おそらく多くの人が気になるのは「サー」という音でしょう。大きく3つの対処法があります。
- 設定・環境を見直す
- ノイズ抑制機能を使う
- オーディオインターフェイスなど、オーディオ機材を導入する
1番めは、たとえばマイクがPCのファンの音を拾っているのであれば、マイクをPCから離すということです。
2番めは、ソフトウェアでノイズを低減させる方法です。たとえば、NVIDIA BroadcastやRTX Voiceなどのアプリを使うことで、自分の声以外の音をキャンセリングできます。
最後の3番めは、本格的なオーディオ機材を使う方法だと思ってください。値は張りますが、確実な効果を見込めます。AG03などは定番です。
各アプリでマイクを指定する
じつは、以上の設定だけではまだマイクを使えるとは限りません。各アプリ側でマイクを指定しましょう。
▲Discordの例
アプリというのは、たとえば以下のようなソフトウェアのことです。
- ライブ配信用のソフト
- 録画用のソフト
- 音声チャット用のソフト
これらのアプリを起動し、どのマイクを使って声を入れるのかという設定をしてやるわけです。
たとえば、配信ソフトであるOBS Studioの場合は、使用するマイクを「設定」→「音声」で選択してください。
また、音声チャットソフトであるDiscordを使うのであれば、左下の歯車アイコンから「入力デバイス」で「マイク」を選択します。詳細は、下記ページをご覧ください。
まとめ
初めてマイクを購入したら、すぐにテストしましょう。
きちんと音が入っているか、音質・音量はどうなのかという点は、ボイスレコーダーを使い、自分で録音して確認するのがいちばん確実です。
そこで問題がなかった場合に、さらに各アプリを使って問題がないことを確認する、という流れになります。
録画・ライブ配信で使うアプリについては、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。