AviUtl導入は10分でできる。本体・プラグインのダウンロード・設定方法

AviUtlで本格的に動画編集するためには、以下のものが必要です。

  • AviUtl本体
  • 拡張編集プラグイン
  • その他、各種プラグイン

これらをダウンロード・インストールしたうえで、初期設定を変更していきましょう。

難しい部分はありません。ただ、AviUtl本体だけではきちんとした動画編集ができません。どうしても機能を拡張するプラグインが必要です。

なお、「Aviutl Package Manager」を使って必要なものを導入する方法もあります。

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AviUtl本体

基本となるAviUtl本体を入手します。

  1. AviUtlのお部屋にアクセスする。
  2. aviutl110.zip」をダウンロードする。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
  4. 解凍してできた「aviutl110」フォルダーを、Cドライブ直下など任意の位置に移動する。
  5. フォルダーを開き、「aviutl.exe」または「aviutl」があることを確認する。

AviUtl

「aviutl110」フォルダーは「Program Files」フォルダーや「Proglam Files (x86)」フォルダーなどに置かないようにしましょう。AviUtlがうまく動作しない場合があります。

Windowsで拡張子を表示する設定にしておくと、「aviutl.exe」と表示されます。このほうがファイルの種類を判別しやすいので、拡張子を表示しておくことを推奨します。

  1. 適当にフォルダーを開く(なんでもよい)。
  2. 「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」にチェックを入れる
  3. 「aviutl」が「aviutl.exe」と表示される。

拡張編集プラグイン

拡張編集プラグイン」は、AviUtlで本格的な動画編集をするためには不可欠です。

AviUtlの拡張編集画面

以下のようにしてダウンロードします。

  1. AviUtlのお部屋にアクセスする。
  2. exedit92.zip」をダウンロードする。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
  4. 解凍してできた「exedit92」フォルダーを開く。

拡張編集プラグインのダウンロード

インストールは簡単です。「exedit92」フォルダー内にあるファイルをすべて、「aviutl.exe」が入っているフォルダーにコピー&ペーストしましょう。

▲たとえば、「aviutl110」フォルダー内に「aviutl.exe」があるなら、そのフォルダー内に全ファイルをコピー&ペーストするということです。
注意したいのですが、「exedit92」フォルダーをそのまま「aviutl.exe」が入っているフォルダーにコピー&ペーストするわけではありません。「exedit92」フォルダーを開いて、全ファイルをコピー&ペーストします。

「plugins」フォルダーの作成

拡張編集プラグインのインストールが完了したら、つぎはAviUtlのフォルダー内に「plugins」フォルダーを作りましょう。

  1. 「aviutl110」フォルダーを開く。
  2. 適当な空白箇所で右クリックし、「新規作成」から「フォルダー」をクリックする。
  3. フォルダー名を「plugins」にする。

plugins

フォルダー名は「plugin」ではなく「plugins」である点に注意してください。「s」が必要です。

このフォルダー内に、プラグイン(ファイル)を適宜入れていくかたちになります。

ただ、すべてのプラグインを同フォルダー内に入れるというわけではありません。AviUtlと同じフォルダーに入れたほうがよい場合もあります。このあたりは逐一言及していきます。

L-SMASH Works

まずは「L-SMASH Works」です。これをインストールしておけば、いろいろな種類の動画をAviUtlで読み込めるようになります。

動画には、さまざまな種類・フォーマットがあります。L-SMASH Worksを導入することで、あらゆる動画をAviUtlで読み込んで編集できます。

逆にこのプラグインを導入していないと、動画編集しようとしても「ファイルの読み込みに失敗しました。」というエラーが出ることが多いでしょう。重要なプラグインです。

動画が読み込めない状態

以下のようにしてL-SMASH Worksをダウンロード・インストールします。

  1. GitHubにアクセスする。
  2. 最新版の「Assets」から「L-SMASH-Works_rXXXX_Mr-Ojii_vimeo.zip」をダウンロードする。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
  4. 解凍したフォルダーを開き、5つのファイルを「plugins」フォルダーにコピー&ペーストする。

L-SMASH Works
▲「plugins」フォルダー内に「lwcolor.auc」「lwdumper.auf」「lwinput.aui」「lwinput64.aui」「lwmuxer.auf」をコピー&ペーストしました。

x264guiEx

x264guiEx」は、一般的な動画形式であるH.264にするためのプラグインです。

x264guiEx

動画編集では、編集が終わったら動画をPCに保存する(書き出す)わけですが、そのさいにx264guiExを使います。やはり必須のプラグインといってよいでしょう。

H.264形式の動画は、YouTubeやX(旧Twitter)などに動画投稿するのに適しています。

ダウンロード方法は以下のとおりです。

  1. GitHubにアクセスする。
  2. 最新版の「Assets」から「x264guiEx_X.XX.zip」をダウンロードする。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
  4. 解凍したフォルダーを開き、中身をAviUtlと同じフォルダーにコピー&ペーストする。

x264guiEx
▲「aviutl.exe」があるフォルダー内に「exe_files」「plugins」「lwinput.aui」「x264guiEx_readme.txt」をコピー&ペーストします。

このあと「aviutl.exe」をダブルクリックすると、初回起動時にx264guiExの使用準備についてメッセージが表示されるかもしれません。

画面の指示に従ってください。インストールが完了したらAviUtlを閉じます。

patch.aul

patch.aul」は、AviUtlのバグを修正したり、軽量化・高速化してくれるプラグインです。「やり直す」機能(リドゥ)も追加されます。

  1. GitHubにアクセスする。
  2. 最新版の「Assets」から「patch.aul_rXX_ss_XX.zip」をダウンロードする。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
  4. 解凍したフォルダーを開き、「patch.aul」をAviUtlと同じフォルダーにコピー&ペーストする。

patch.aul

ここまできたら「aviutl.exe」をダブルクリックしてください。「その他」に「patch.aul」が表示されていれば導入成功です。

その他

もし表示されていない場合は、2015-2022の「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をインストール(外部サイト)してください。

Visual C++ 再頒布可能パッケージ

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InputPipePlugin

InputPipePlugin」(インプットパイププラグイン)は、L-SMASH Works(上述)を導入している環境下でメモリ使用量を減らしてくれます。

  1. GitHubにアクセスする。
  2. 最新版の「Assets」から「InputPipePlugin_X.X.zip」をダウンロードする。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
  4. 解凍したフォルダーを開き、中身を「plugins」フォルダーにコピー&ペーストする。

InputPipePlugin
▲「plugins」フォルダーに「InputPipeMain.exe」「InputPipeMain64.exe」「InputPipePlugin.aui」をコピー&ペーストします。

Lanczos 3-lobed 拡大縮小

必須というわけではありませんが、あると便利なのが「Lanczos 3-lobed 拡大縮小」です。「Lanczos」は、ランチョスと読みます。

Lanczos 3-lobed 拡大縮小

このプラグインが必要になる場面は、解像度を変更するさいです。たとえば、解像度が1920x1080の動画を1280x720に縮小するときに使いましょう。もちろん、逆に解像度が1280x720の動画を1920x1080に拡大することもできます。

ここでいう解像度は、幅x高さで表す画面サイズ、画像サイズをさしています。また、解像度を変更することをリサイズといいます。

ダウンロード・インストール方法は、以下のとおりです。

  1. まるも製作所にアクセスする。
  2. 「lanczos3-0.5.7.lzh」をダウンロードする。
  3. ダウンロードしたLZH形式のファイルを解凍する(Lhasaで解凍可能)。
  4. 「lanczos3-0.5.7」フォルダー内にある「lanczos3.auf」をAviUtlと同じフォルダーにコピー&ペーストする。

L-SMASH Works

初期設定の変更

最後に初期設定を変更しましょう。

システムの設定

AviUtl本体の設定画面を開きます。

  1. 「ファイル」→「環境設定」で「システムの設定」を開く。
  2. 「システムの設定」画面が開く。

システムの環境設定

下記画像のように設定し、AviUtlを再起動してください。ほとんどの人にとって無難な設定です。

環境設定の画面

「キャッシュサイズ」は、PCが搭載しているメモリーの50~75%にするとよいようです。たとえば、16GBの場合は8000にします。

参考/AviUtl

編集のレジューム機能を有効」をONにすると、自動的に編集状態が保存され、次回AviUtlを起動したときに保存した編集状態が自動的に読み込まれます。

入力プラグインの優先度

入力プラグインとは、動画を読み込むさいに使用されるプラグインのことです。さきほど導入したL-SMASH Worksがその代表例だと思ってください。

  1. 「ファイル」→「環境設定」で「入力プラグイン優先度の設定」を開く。
  2. 「入力プラグイン優先度の設定」画面が開く。

入力プラグインの優先度を変更するための操作

設定画面の上にある入力プラグインから優先的に適用されることになります。ここもあまり難しく考える必要はありません。

ただ、順番が不適切だと動画を読み込めなかったり、読み込めてもAviUtlの動作が不安定になる、映像・音声が正常に出ないということがあります。

下記画像を参考に設定してください。必要に応じて入力プラグインの順位を入れ替えることもあります。

入力プラグインの優先度
▲任意の項目を選択し、「上に移動」や「下に移動」をクリックすることで優先度を変更できます。

フィルタ順序

フィルタは、画面を加工するための機能です。

  1. 「設定」→「フィルタ順序の設定」で「ビデオフィルタ順序の設定」を開く。
  2. 「フィルタの順序」の画面が開く。

フィルタ順序の操作

ここでいうフィルタの意味は幅が広く、イメージしづらいかもしれません。拡張編集プラグインもフィルタの一種です。上にあるものから順に適用されます。

もしフィルタの順序が不適切だと、自分が思ったとおりの画面にならないことがあるでしょう。

よくあるミスとしては、たとえば「拡張編集」の順番がリサイズ系プラグインより下であるために、画面端が欠けていたり、または画面の周りに黒帯が表示されるというケースです。

フィルタ順序に正解はありませんが、基本的に「拡張編集」はいちばん上がおすすめです。参考までに下記画像は筆者の設定です。必要に応じてフィルタの順序を入れ替えることはあります。

フィルタ順序

このあとは

AviUtlの導入ができたら、いよいよ動画を編集してみましょう。

そのためには、まず動画を拡張編集プラグインで読み込む(開く)必要があります。

  1. 「設定」→「拡張編集」の順にクリックする。
  2. 拡張編集の画面が表示される。
  3. 動画を拡張編集の画面にドラッグ&ドロップする。

拡張編集画面

詳細については、下記ページをご覧ください。

AviUtlで動画を正しく読み込む方法。読み込めないときの対処法も
まずはAviUtlで動画を開いて編集できる状態にしましょう。このページでは以下の方法をご紹介します。 AviUtlで動画を読...

参考にしたサイト

創作日和

/AviUtl

nazosauna AviUtl

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コメント

  1. 匿名 より:

    全ての手順が終わったとはどのようにすればいいでしょうか?編集アプリはどこから開くのでしょうか?

  2. 動画初心者 より:

    AviUtilの使い方を検索していて辿り着きました。

    まったく使ったことがなかったので丁寧な説明がすごい役に立ちました。

    とりあえず設定が終わったので使用方法なども記事を参考させて頂きます。

    情報ありがとうございます。

  3. 匿名 より:

    lanczos3.aufはPluginsフォルダに入れてはいけないのですか?

  4. 匿名 より:

    (「.zip」があるから一応区別はつきますが)

  5. 匿名 より:

    >最新版の日付が新しい「x264guiEx_2.xx.zip」をダウンロードする
    「x264guiEx_2.xx.zip」ではなく「x264guiEx_X.XXvX」という形式の名前のファイル、の間違いではないでしょうか