キャプチャーボードを使っていて、iPhoneの画面がPCに映らない、iPhoneの音がPCから出ない場合の対処法です。
このページでは、以下の2つを前提にしています。
- iOSデバイス(例 : iPhone、iPad)を使用していること
- キャプチャーボードを使用していること
以下の解説では便宜上、「iPhone」と表記していますが、iPadの場合も対処法は(ほぼ)同じです。
目次
正しい使用イメージ
画面は両方に映る
念のためiPhone + キャプチャーボードを使用しているときの正しいイメージを確認しておきましょう。
iPhoneとキャプチャーボードを接続中、iPhoneの画面は映ったまま消えることはありません。iPhoneとPC、両方に画面が映ります。
音はPCからのみ出る(重要)
これに対し、iPhoneの音は本体のスピーカーからは出ません。つまり、「PCからだけ」iPhoneの音が出る状態が正常です。
設定の要否
iPhoneでの設定は必要ありません。iPhone側で設定を変更しなくても、iPhoneの画面がPCに映り、iPhoneの音がPCから出ます。
ただし、PC側での設定については必要な場合があります。これについては後述します。
接続方法について
iPhoneとキャプチャーボードの接続方法について不明な点がある場合は、下記ページをご覧ください。
HDCPを無効にする(1)
キャプチャーボードがAVerMedia製の場合(例 : GC550 PLUSなど)、付属ソフトのRECentralで設定を変更しましょう。
- 画面左上にある歯車アイコンをクリックする。
- 左メニューの「キャプチャーデバイス」で、使用中のキャプチャーボードを選択する(忘れやすい)。
- 「HDCP」タブを開く。
- 「HDCP検出機能」で「オフ」を選択する。
HDCPは、いわゆるコピーガードのことです。これがONになっていると、iPhoneの画面をPCに映すことができません。
ただし、NetflixやHuluなどの映像コンテンツについては、たとえHDCPをOFFにしても画面をPCに映すことはできません。
HDCPを無効にする(2)
キャプチャーボードのなかには、本体側面にHDCP切替スイッチがあるものもあります。この場合は、スイッチをOFFにしましょう。
- GV-US2C/HD
- UP-GHDAV2
- 400-MEDI032
- HD PVR Pro 60
充電切れ、スリープを疑う
そもそもiPhone側に画面が映っていない場合、以下の2点を確認してください。意外とありがちです。
- iPhoneのバッテリー残量が0でないか
- iPhoneがスリープ状態でないか
まず、iPhoneが充電切れなら充電しましょう。iPhoneのLightning端子またはUSB-C端子で充電できます。
また、iPhoneがスリープ状態(自動ロック)になっているのであれば、スリープを解除します。
iPhoneが自動ロックされるまでの時間は変更できます。
- 「設定」をタップする。
- 「画面表示と明るさ」をタップする。
- 「自動ロック」をタップする。
- 任意の設定時間にする(例 : 「なし」)。
アダプターやケーブルの故障を疑う
Lightning - Digital AVアダプター(以下、アダプター)が故障していないか確認しましょう。
確認方法ですが、まずはアダプターとキャプチャーボードを接続しているHDMIケーブルを外します。
つぎに、アダプターから伸びているHDMIケーブルを、TVまたはモニターと直接接続してください。
そして、TVまたはモニター側のチャンネルをHDMIに切り替えます。
もしこの状態で、TVまたはモニターにiPhoneのホーム画面が映らないのであれば、アダプターが故障している可能性があります。あるいは、HDMIケーブルの故障や、接触不良も考えられます。
なお、Apple純正でないアダプターの場合、画面が映らないことがあるかもしれません。下記製品は純正です。
マナーモードを解除する(音が出ない場合)
iPhoneがマナーモード(サイレントモード)になっていると、PCから音が出ません。
そこで、同モードを解除しておきましょう。本体のスイッチでオレンジ色(赤色)が見えない状態にします。
外出先から帰宅した直後の場合は、マナーモードになっていることが多いので気を付けたほうがよいかもしれません。
iPhoneを再起動する
iPhoneを再起動します。やり方については、公式サイトをご覧ください。
【重要】解決しなかった場合は
ここまでにおいて、iPhoneに特化した情報はすべてまとめました。
あとは一般的・基本的な対処法を試す必要があります。たとえば、Windowsの「アプリにカメラへのアクセスを許可する」をONにするなどの方法です。
詳細については、下記ページをご覧ください。
OBS Studioを使用している場合については、下記ページに情報をまとめています。しかし、まずは上記2本の記事を読んで付属ソフトでどうなるか確認しましょう。
また、最悪の場合はWi-Fiによるミラーリングを試してみてください。簡単です。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。