PC環境によっては、OBS Studio(以下OBS)で「画面キャプチャ」を選んでもデスクトップ画面が映らないことがあるかもしれません。
なぜか真っ暗で、なにも映らないというケースです。
このような場合は、Windows 10の設定画面を開き、グラフィックの設定を変更してやりましょう。1分あれば設定できます。
関連 【OBS】ウィンドウキャプチャで画面が映らない、真っ暗なときの対処法
目次
最新情報(2021年6月3日)
朗報です。
OBS 27.0にアップデートすることで、画面キャプチャーが真っ暗になる問題が解決します。これは、画面キャプチャーの方法に新方式が追加されたためです。
したがって、画面キャプチャーがうまくできない場合は、OBSを27.0以降にアップデートしてください。
ただ、以下に書いた方法も依然として有効なので、そのまま記述を残しておきます。
内蔵GPUでOBSを動かそう
近年のゲーミングノートにはGPUが2個搭載されており、自動または手動で切り替えられるようになっています。
- CPUが内蔵するGPU(統合型グラフィックス、iGPU)
- NVIDIAの専用GPU(ディスクリートグラフィックス、dGPU)
この場合、デスクトップ画面で使われるGPUと、OBSの画面キャプチャーで使われるGPUが異なっていると、正常に画面キャプチャーできません。真っ黒になります。
- デスクトップ画面 : 内蔵GPU
- OBS : 専用GPU
- 結果 : ×
そこで、OBSも内蔵GPUを使って動作するように設定を変更しましょう。
- デスクトップ画面 : 内蔵GPU
- OBS : 内蔵GPU
- 結果 : ○
対処法は2種類ある
2種類の対処法があります。
- 「NVIDIA コントロール パネル」で設定する
- Windows 10側の設定を変更する
従来は1番めの方法が定番でした。
しかし、現在この方法ではうまくいきません。そこで今回は、2番めの方法について見ていきます。
Windows 10の設定画面を開く
まず、デスクトップ画面上の任意の箇所で右クリックし、「ディスプレイ設定」をクリックします。
画面を下にスクロールすると、「グラフィックの設定」があります。これをクリックしましょう。
OBSを追加・選択する
「グラフィックの設定」という画面が開きました。「デスクトップ アプリ」(または「クラシック アプリ」)が選ばれていることを確認します。
「参照」から「obs64.exe」を選択して「追加」をクリックしてください。「obs64.exe」はOBSのことです。
初期設定では、OBSがインストールされている場所は以下のとおりです。ここに「obs64.exe」があります。
C:\Program Files\obs-studio\bin\64bit
「OBS Studio」が追加されました。
内蔵GPUに切り替える
あとは、OBSが内蔵GPUを使用するように設定するだけです。「オプション」をクリックしてください。
▲「オプション」が表示されていない場合は、「OBS Studio」をクリックします。
おそらく「Windows で自動的に選択する」(または「システムの既定」)になっているはずです。ここを「省電力」にしましょう。
「Windows で自動的に選択する」や「高パフォーマンス」だと、OBSの画面キャプチャーが正常に動作しません。OBSが専用GPU上で動作するからです。
本来であれば「高パフォーマンス」を選びたいところですが、画面キャプチャーしたいときは選ばないようにしましょう。
最後に「保存」をクリックします。
OBSを再起動する
設定が完了しました。
もし現在OBSを起動している場合は、OBSを再起動してください。設定変更をOBSに反映させるためです。
すると、今度はうまく画面キャプチャーできるはずです。合わせ鏡のような状態になりますが、不具合ではありません。
では、ここからどうするのかという話になりますが、詳細については下記ページをご覧ください。画面キャプチャーのやり方をまとめました。
まとめ
GPUを2個搭載しているPCでは注意が必要です。
Windows 10の「グラフィックの設定」→「オプション」で「省電力」を選びましょう。画面キャプチャーできるようになります。
GPUが1個のみのPCの場合は、今回の話は関係ありません。「省電力」と「高パフォーマンス」のどちらを選んでも同じGPUが使われるからです。
ほかのキャプチャー方法で画面が映らない場合は、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。