OBS Studio(以下OBS)で、テロップ(テキスト、文字、字幕)を表示させるにはどうしたらよいのでしょうか。
テロップは、いろいろな用途に使えます。簡単に表示できるので、どんどん使ってみましょう。
- お知らせがあるとき
- 注意事項があるとき
- 現在の状況を伝えたいとき
- 画面に隙間があって、それをデザイン上埋めたいとき
目次
テキストを追加しよう
- 「ソース」の「+」をクリックして、「テキスト (GDI+)」を選択します。
- 適当な名前をつけて「OK」をクリックします。
- 「テキスト」横の欄に、任意の文字を入力しましょう。
- 「OK」をクリックします。
- 画面内のテキストをドラッグして、文字の位置を調整します。
フォントの種類、サイズを変更しよう
フォントを変える
フォントの種類を変更するには、プロパティを開きましょう。「テキスト (GDI+)」をダブルクリックします。
そして、「フォントを選択」をクリックし、任意のものを選択してください。
文字の大きさを変える
文字の大きさは、いまの「フォントを選択」の設定画面の「Size」で変更できます。
文字の色を変更しよう
文字色を変える
文字の色を変えるには、プロパティで「色」のところにある「色を選択」から設定します。
グラデーションをかける
文字の色にグラデーションをかけることもできます。試しに「グラデーション」にチェックを入れてください。そして、「グラデーションカラー」の「色を選択」から2色めの色を選びます。
また、必要であれば「グラデーションの不透明度」や「グラデーションの方向」も調整しましょう。
境界線をつける
境界線(ボーダー、縁)をつけるには、設定画面の下のほうにある「輪郭」にチェックを入れます。「輪郭のサイズ」は、境界線の太さのことです。「輪郭の色」で色を変えられます。
背景を作って文字を重ねよう
文字が見づらい場合は、背景(テロップベース)を作るのもよいでしょう。今回は2種類のやり方をご紹介します。
テキストのプロパティからやる方法
これがいちばん簡単な方法です。
- 追加したテキストのプロパティを開く。
- 「背景色」の「色を選択」で色を決める。
- 「背景の不透明度」のスライダーを右に移動する。
- 「OK」をクリックする。
下記画像のような背景が完成します。背景の大きさは文字の大きさに依存します。
色ソースを使う方法
もう少し自由に背景をデザインしたいなら、色ソースを使ってみましょう。色ソースは四角形のことで、この上に文字を重ねます。
まず色ソースを追加します。
- 「ソース」の「+」をクリックし、「色ソース」を追加する。
- 「色を選択」から色を決める。
- 透明度は、「色を選択」→「Alpha channel」で変更できる。
- 設定画面を閉じる。
つぎに、ソース一覧で「色ソース」をドラッグして「テキスト (GDI+)」よりも下の位置にしましょう。すなわち、ソースの重なり順を変えて文字が背景よりも手前になるようにします。
OBSのプレビュー画面上で、Shiftキーを押しながら色ソースのバウンディングボックスの角・辺をドラッグし、任意の大きさにしてください。位置も調整します。
テキストと色ソースをまとめて移動したいときは、Ctrlキー、またはShiftキーを押しながら、ソース一覧にある2個のソースをクリックし、その後プレビュー画面上でドラッグします。
文字をスクロールさせよう
文字を横に流すと、リアルタイム感が強調されて視聴者に新鮮な印象を与えることができます。さっそくやってみましょう。フィルター機能を使います。
なお、視聴者のコメント(チャット)をニコ生のように配信画面に流したい場合は、わんコメを使えばできます。

テキストにフィルターを追加する
テキストを追加後、フィルターを追加します。具体的には、まず追加したテキスト上で右クリックし、「フィルタ」を選択します。
そして、「+」をクリックして「スクロール」を選択してください。適当なフィルタ名をつけて、「OK」をクリックします。
スクロールの設定をする
文字を右から左に流したいので、「水平速度」のスライダーを右に移動します。速度を遅くしたいなら15~30、速くしたいなら140以上を試してください。
文字をスクロールさせると、間断なく文字が連続で表示されてしまいます。そこで、以下のように設定して「間」を作りましょう。
- 追加したテキストのプロパティを開く。
- プロパティの下のほうにある「テキスト領域の範囲を指定する」にチェックを入れる。
- 「折り返す」のチェックを外す。
- より大きな数字を「幅」に入力する(例 : 1,100)。
- 「OK」をクリックする。
もし「テキスト領域の範囲を指定する」の設定がうまくいかない場合は、フィルターのスクロール範囲を狭くします。
- 追加したテキスト上で右クリックし、「フィルタ」を選択する。
- 「幅を制限する」にチェックを入れて、より小さな数字を「幅」に入力する(例 : 500)。
- 「閉じる」をクリックする。
文字がガクガクするときは
文字のスクロールがガクガクしてスムーズでない場合は、「設定」→「映像」の「FPS 共通値」を「60」にすると直せます。
ただし、これは不具合ではありません。ゲーム配信では、環境によってはPCの動作が重くなることがあるでしょう。無難なのは初期設定の「30」です。
