OBS Studio(以下OBS)で文字を流す(スクロールさせる)方法について見ていきましょう。
一例ですが、以下のようなとき有用です。
- 現在の自分の状況を表示(例 : 休憩中)
- 今後のお知らせ・予定を表示
- 自分のX(旧Twitter)アカウントを表示
フィルター機能を使うことで簡単にできます。
テキストを追加する
まず、テキストを追加しましょう。流したい文字をOBSの画面に表示します。
- 「ソース」の「+」をクリックして、「テキスト (GDI+)」をクリックする。
- 「新規作成」を選択した状態で「OK」をクリックする。
- 「テキスト」に任意の文字を入力する。
- 「OK」をクリックする。
詳細については、下記ページをご覧ください。
スクロールフィルターを追加する
テキストを追加したら、これにフィルターを追加しましょう。
具体的には、追加したテキスト上で右クリックし、「フィルタ」をクリックします。
つぎに、「+」をクリックして「スクロール」を選択してください。これが文字を流すためのフィルターです。
「OK」をクリックします。
スクロールの設定をする
引き続きスクロールの設定をしていきましょう。「水平速度」のスライダーを右に移動します。
表示されている数字が大きいほど移動速度が速くなります。50~300くらいを基準に調整してみてください。
文字が右から左に流れることを確認したら、「閉じる」をクリックして完成です。
なお、文字が1回流れたきりで表示されなくなった場合は、「ループ」にチェックを入れれば直ります。
文字間の隙間を作る
これで文字が流れるようになりました。
ただ、いまの状態だと間断なく文字が表示されてしまい、文字と文字のあいだに隙間がありません。多くの人にとって文字が読みづらいはずです。
▲「TEST」と入力したのに「TEST」と「TEST」が隙間なく表示された結果、視認性が落ちています。
そこで隙間を作りましょう。さきほど追加した「テキスト (GDI+) 」をダブルクリックします。
設定画面が表示されたら下にスクロールしてください。わかりづらいですが、設定画面の下のほうに「テキスト領域の範囲を指定する」があります。これにチェックを入れます。
あとは、現在より大きな数字を「幅」に入力するだけです。1,500や2,000など任意の数字でかまいません。大きな数字ほど隙間が大きくなります。
チェックを入れた結果、文字が欠けて表示された場合は、「幅」や「高さ」の数字を大きくしてください。
なお、以下のようにして隙間を作る方法もあります。
- さきほどの「テキスト領域の範囲を指定する」のチェックを外す。
- 「テキスト」の部分に任意の文字を入力し、Spaceキーを何回か押す。
- 同キーを押したぶんだけ隙間を作れる。
備考 : スクロール範囲を狭くする
長文の場合、文字が画面の端から端までスクロールすることがあるかもしれません。
もし「画面内の右端から中央までの範囲でスクロールさせたい」というように、スクロール範囲を狭くしたい場合は、スクロールフィルターの設定変更で対応できます。
- 追加したテキスト上で右クリックし、「フィルタ」を選択する。
- 「幅を制限する」にチェックを入れる。
- より小さな数字を「幅」に入力する。
- 「閉じる」をクリックする。
まとめ
文字を流すには、
- テキストを追加する。
- 追加したテキストにスクロールフィルターを適用する。
という2ステップを踏みます。
画面レイアウトを考えて文字を流せば、きっと見栄えのよいものができあがります。ぜひチャレンジしてみてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。