【ガチ】AviUtl「2」が驚きの進化!初代との違いざっくりまとめ

2025年7月7日、ついにAviUtl2がリリースされました。

AviUtl2
▲『STREET FIGHTER 6』(カプコン)の動画を読み込んだところ

今回は、1時間ほど筆者が同編集ソフトを触り、初代AviUtlから変わって気づいた点をざっくりまとめました

新バージョンリリースに興奮し、急ごしらえで作った記事です。ほぼ書き殴っています。そのため雑な記事となっていますが、ご了承ください。

今後、随時情報を追加していきます。

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「AviUtlって?」「なぜ騒いでいるの?」という人へ

まず前提として、なぜXでこれほどまでにAviUtl2が大騒ぎになっているか簡単に触れさせてください。

AviUtl(エーブイアイユーティル)といえば、動画編集の世界では知らない人がいないほどの超定番の無料ソフトです。

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とくにニコニコ動画全盛期を支えた編集ソフトといっても過言ではなく、「自分が中学生のときに使った思い入れのあるアプリ」という人も多いのです。

しかし、AviUtlは2019年10月を最後に更新がストップしていました。また、そもそもそのときの更新も大きなものではなく、修正・改善というレベルのものでした。

表現は悪いかもしれませんが、「AviUtlが好きなユーザー間で盛り上がっている編集ソフト」「有志たちが支えている編集ソフト」という状況だったわけです。

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ところが、ところがです。

2025年7月に、なんと6年ぶりに新バージョンが突如リリースされました。正式名称ではありませんが、便宜上AviUtl2とよばれています。

しかも、開発者が「新しくゼロから作り直した」と公言しているではありませんか。

当然、ネットは大騒ぎです。筆者も興奮して手が震えました。

ダウンロード・インストール方法が楽に

AviUtl2では

  • AviUtl本体
  • 拡張編集

1つにまとめられました

いままでは拡張編集プラグインが露骨に別物感があったのですが(開発の経緯から必然的に)、今回からすっきり統合されました。

AviUtl2のダウンロード方法は以下のとおりです。

  1. 「AviUtlのお部屋」にアクセスする。
  2. 画面を下にスクロールし、「AviUtl ExEdit2 テスト版」を探す。
  3. 「aviutl2beta1.zip」または「AviUtl2beta1_setup.exe」をダウンロードする(よくわからないなら後者で)。

AviUtl2beta1_setup.exe

ダウンロード後、AviUtl2をインストールしましょう。「AviUtl2beta1_setup.exe」をダウンロードした場合は、以下のとおりです。

  1. 「AviUtl2beta1_setup.exe」をダブルクリックする。
  2. もし「WindowsによってPCが保護されました」と表示された場合は、「詳細情報」から「実行」をクリックする。
  3. 画面を順に進めていく。
  4. インストールが完了する。

WindowsによってPCが保護されました

各種ウィンドウが統合された

AviUtl2を起動してください。見た目が明らかに変わりました。初代とは異なり、「すぐに編集できますよ。いつでも来てください」感があります

UI

初代は「設定」→「拡張編集」でウィンドウを表示しなくてはいけませんでした。

また、AviUtl2では1つのウィンドウ内に各種ウィンドウが統合されています。バラバラ感がなく、スッキリ整理された見た目になりました。

ウィンドウ配置
▲ウィンドウ配置は、右クリック→「ウィンドウ配置」で変更できます。

もっとも、マルチディスプレイの場合は、逆に各種ウィンドウを分離したいという人もいるかもしれません。

なお、左に「メディアエクスプローラー」が表示されるようになりました。現代の動画編集ソフトでよく見かけるアレです。

メディアエクスプローラー
▲動画・画像などの素材をここで探すことができ、右隣のメインウィンドウにドラッグ&ドロップして読み込めます

プラグイン・スクリプトを入れる場所が変わった

AviUtl2では、プラグイン・スクリプトのフォルダーが変わりました

  • プラグイン : ProgramData\aviutl2\Plugin
  • スクリプト : ProgramData\aviutl2\Script

注意点として「ProgramData」は隠しフォルダー(隠しファイル)になっています。設定を変更しないとフォルダーが表示されません。

  1. エクスプローラーを開く(PC画面下部のフォルダーアイコン)。
  2. 「表示」をクリックする。
  3. 「表示」から「隠しファイル」にチェックを入れる

隠しファイル

もし今後プラグインをインストールする予定がある場合は、(1)場所が変わったという点と、(2)隠しファイルという点に注意です。

「Program Files」ともまちがえやすいので、その点も気をつけてください。

動画の読み込み方法が変わった

「L-SMASH Works」プラグインなしでもMP4(H.264 + AACやHEVC + AAC)をすんなり読み込めました。

MKV(H.264 + AAC)については、以下の手順で読み込めるようになりました。

  1. 「設定」から「入力プラグインの設定」をクリックする。
  2. Media Foundation file reader」の「mp4,mpg,wav,mp3」をクリックする。
  3. ,mkv」を追加入力する。
  4. 「OK」をクリックする。

入力プラグインの設定

注意点として、初期設定だと

  • 解像度 : 1920x1080
  • フレームレート : 30

というプロジェクトが作成されます。

そのため、720p/60fpsの動画をメインウィンドウにドラッグ&ドロップして読み込むと、周りに黒帯が表示され、かつ30fpsになってしまいます。

このような場合は、(1)「ファイル」→「プロジェクトを新規作成」で動画と同じ解像度・フレームレートにし、(2)動画を読み込み直せば解決します。

解像度・フレームレート

「ファイル」→「プロジェクトを新規作成」してから、動画をメインウィンドウにドラッグ&ドロップで読み込みましょう。

動画を読み込んだあとは、右下に表示される解像度・フレームレートを確認したほうがよいかもしれません。

解像度・フレームレートを確認

なお、今回はOBS Studioで録画したものを読み込みました。

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「やり直し」が実装された

「やり直し」機能が実装されました。ショートカットキーは、Ctrlキー + Shiftキー + Zキーです。

いままでは同機能がなかったので、有志開発によるプラグイン「patch.aul」を入れる必要がありました。

イージング機能が実装された

デフォルトでイージング機能が実装されました。

イージング機能

同機能が追加されたことで、動きに緩急をつけてスムーズなアニメーションを実現できるようになっています。これもやはり、現代の動画編集ソフトではよく見かける機能のひとつです。

一例ですが、右端の「X」などのボタンをクリックして「直線移動(時間制御)」を選ぶと使えます。

直線移動(時間制御

最終フレームは自動設定になった

動画の最終フレームは自動的に設定されるようになりました。

最終フレーム

もう手動で「最後のオブジェクト位置が最終フレーム」をクリックする必要はありません。それ用のプラグインも不要です。

なお、「現在位置を最終フレーム」はなくなりました。

出力は「新しい」MP4プラグインを入れよう

動画の出力(「ファイル」→「ファイル出力」)については、デフォルトでは以下の3つが用意されています。

  • AVIファイル
  • PNGファイル
  • JPEGファイル

ファイル出力

現代においてAVIファイルを常用的に使うことは多くないと思うので、有志が開発してくれたプラグインを使いましょう。

  • MP4 Exporter
  • またはx264guiEx(3.32以降)

どちらでもかまいません。どちらもAviUtl2に対応しています。

MP4 Exporterの場合、ダウンロード方法は以下のとおりです。

  1. 「MP4Exporter」にアクセスする。
  2. ダウンロードボタンをクリックする。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
  4. 「MP4Exporter_x.x.x」フォルダーができる。
  5. フォルダーを開き、「MP4Exporter.auo2」を「ProgramData\aviutl2\Plugin」に配置する(上述)。
  6. AviUtl2を再起動する。

繰り返しますが、「ProgramData」フォルダーは隠しフォルダーになっています。注意してください。対処法は上で述べたとおりです。

インストールに成功すると「ファイル」→「ファイル出力」に「MP4 Exporter version X.X.X By えすご(Esugo)」が表示されます。

MP4 Exporter

x264guiEx(3.32でAviUtl2対応)については、GitHubでダウンロードできます。

x264guiEx

互換性は対応待ち

初代AviUtlで使っていたプラグイン・スクリプトが、AviUtl2でも使えるのが気になる人も多いかもしれません。

AviUtlのマニュアルによると

  • 以前の32bitDLLを利用しているプラグイン・スクリプトは基本的に利用できない
  • 以前のAviUtlの入力、出力プラグイン(32bitDLL)は互換対応しているが、一部機能に対応していない
  • 以前の拡張編集のスクリプトに互換対応しているが、一部機能に対応していない

とあります。

実際不安定になることがあるので、有志による対応を待ったほうがよいかと思います。

また、初代Aviutlの編集データ(プロジェクトファイル)はAviUtl2では読み込めませんでした。AviUtl2では、拡張子が「aup2」になっています。初代は「aup」でした。

変わっていない部分

マルチトラックオーディの動画を読み込んでみましたが、複数の音声トラックを読み込むことはできませんでした。

レイヤーアイテム内に音声波形が表示されない仕様はそのままでした。

リップル削除はできませんでした。

まとめ

AviUtl2がリリースされるとは思ってもみませんでした。

正直なところ、Xを見て「またネタなのかな?」とすら思いましたが、まさかの正真正銘の後継版の登場で驚きました。

初代AviUtlから実際に乗り換えるかどうかは、今後のプラグイン・スクリプトの対応しだいという人もいるかもしれません(熱心なユーザーの場合)。

ただ、筆者の場合は乗り換えに問題はないので、ありがたくAviUtl2を使わせていただきます!

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