AviUtl2で編集していると、いったん作業を中断して後日再開したいことがあるかもしれません。
また、AviUtl2が突然強制終了(クラッシュ)してしまい、困ってしまったということもあるかもしれません。
このようなときの対処法について見ていきましょう。重要な機能が3つあります。
- プロジェクト保存
- 自動バックアップ
- 編集レジューム
目次
中断するときはプロジェクトを保存しよう
ゲームでセーブするのと同じこと
編集を途中でやめたい場合は、プロジェクトを保存します。
これは、ゲームで例えるとセーブのことだと思ってください。
- プロジェクトの保存 : セーブすること
- プロジェクトファイル : セーブデータのこと
後日、編集を再開するときは、プロジェクトファイル(=セーブデータ)を開けばよいのです。
プロジェクトの保存方法
まず、「ファイル」→「プロジェクトを保存」の順にクリックしましょう。
ショートカットはCtrlキー + Sキーです。
任意の場所にプロジェクトを保存してください。拡張子は「.aup2」です。
もし現在のプロジェクトとは別バージョンのプロジェクトを保存したい場合は、「プロジェクトを別名で保存」でもかまいません。
プロジェクトの開き方
保存したプロジェクトを開くには、「ファイル」→「プロジェクトを開く」の順にクリックします。
または、プレビュー画面に(タイムラインではなく)プロジェクトファイルをドラッグ&ドロップしてもかまいません。
もちろん、プロジェクトファイルをダブルクリックすることでも開けます。
なお、プロジェクトファイルを開けなかった場合の対処法は後述します。
突然強制終了でも自動バックアップがある
初期設定で有効になっている
ひょっとしたら、編集中に突然AviUtl2が落ちることがあるかもしれません。

もしプロジェクトを保存していなかったとしても心配無用です。自動バックアップ機能があるからです。
「設定」→「バックアップ履歴の設定」の順にクリックしてください。
自動バックアップの設定
ここに「自動バックアップ」があり、初期設定で有効になっています。
任意の設定にしましょう。以下の設定は一例です。
- 自動バックアップ : 有効
- バックアップの間隔 : 1分
- バックアップファイルの最大数 : 30
「バックアップファイルの最大数」については、ここで設定した数字を超えた場合、古いものから順に削除されます。
バックアップを復元する方法
バックアップを復元するには、「ファイル」→「バックアップしたプロジェクト」で任意のものを選択してください。
バックアップファイルの保存場所を開きたい場合は、以下のようにします。
- 「その他」→「アプリケーションデータ」→「バックアップファイルフォルダ」をクリックする。
- または、フォルダーアイコン上で右クリックし、「アプリケーションデータ」から「バックアップファイルフォルダ」をクリックする。
「編集レジューム」が便利
自動で前回の編集状態を開ける
最後に、もうひとつ覚えておきたい便利機能があります。それが「編集レジューム」という機能です。
同機能を有効にすると
- AviUtl2終了時に、自動で編集状態を保存する
- AviUtl2起動時に、自動で前回の編集状態を開く
という2つのことを行ってくれます。
設定方法と注意点
やり方ですが、「設定」→「バックアップ履歴の設定」の順にクリックしてください。
「編集レジューム」を「有効」にします。
あとは以下の手順です。
- AviUtl2を終了する。
- 「現在の編集データは破棄されますがよろしいですか?」は「OK」をクリックする。
- 「aviutl2.exe」を起動する。
- 前回終了時の編集状態になる。
3番めについては、プロジェクトファイル(.aup)を開くわけではない点に注意しましょう。
あくまでも「aviutl2.exe」を起動します。
なぜなら、今回はプロジェクトファイルを保存せずに終了しているので、同ファイルを開くと最新でない編集状態に戻ってしまうからです。
素材のファイル名変更、保存場所変更に注意
プロジェクトファイルを開いたとき、
- 映像が表示されない
- 音声が再生されない
ということがあるかもしれません。
いろいろな原因が考えられますが、あくまでもひとつの原因として
- 素材のファイル名を変えた
- 素材の保存場所を変えた
- 素材を削除した
などが考えられます。
この場合、対処法は以下のとおりです。
- 素材のファイル名を戻す
- 素材の保存場所を戻す
- オブジェクト設定(右側)で「ファイル」から再度素材を開く
- 削除した素材を復元する(またはゴミ箱からもとに戻す)
プロジェクトを開けないときは
プロジェクトファイルが開けない場合、複数の原因が考えられます。
- 同ファイルの保存場所を変えた
- 同ファイルの名前を変えた
- 同ファイルを削除した
- 同ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップした
- 複数の同ファイルを追加で開こうとした
- 初代AviUtlの同ファイルを開こうとした
たとえば、ファイル名を変えたあと「ファイル」→「最近使ったプロジェクト」でファイルを開こうとすると、「指定のファイルが存在しません」と表示されます。
また、プロジェクトファイルは1個しか開けません。追加で2個めを開こうとしても、2個めのプロジェクトファイル「だけ」が開きます。
さらに、初代AviUtlのプロジェクトファイル(.aup)は互換性がないため、読み込めません。
初代AviUtlでエクスポートしたオブジェクトファイル(.exo)をAviUtl2でシーンとして読み込むことはできますが、表示が崩れることがあります。
まとめ
AviUtl2には、編集データを保存・復元する機能が用意されています。
- プロジェクト保存
- 自動バックアップ
- 編集レジューム
この3つの機能をを使い分ければ、AviUtl2の強制終了は怖くありません。安心して編集できます。
今回の件は、動画出力とは異なります。もしYouTubeやXなどに動画を公開したい場合は、下記ページをご覧ください。

また、AviUtl2の使い方を基礎から学びたい方は、以下の記事もおすすめです。


2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。