AviUtl2には、保存しておいた設定をオブジェクトに適用できる機能があります。

これを「オブジェクトプリセット」といいます(以下プリセット)。beta20で追加されました。

同機能を使えば、
- 設定を保存しておける
- それをワンクリックで適用できる
などのメリットがあります。
プリセット機能で設定を使いまわして編集スピードをアップさせましょう。
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目次
同じ設定を使いまわせる新機能
今回見ていくプリセット機能にはどのようなメリットがあるのでしょうか。代表的な活用例が2つあります。
同じ装飾設定を字幕に適用
たとえば、テキストオブジェクトを追加して、自分好みの文字色・縁取り字幕(テロップ)を作ったとしましょう。

別の字幕を作ったときに、さきほどの設定を使いまわしたいと思ったことはないでしょうか。
プリセット機能を使えば、同じ設定を別の字幕に対して一瞬で適用できます。

しかも、1個の字幕だけではなく、複数の字幕すべてに一括で同時適用できます。
複数のフィルターを一瞬で適用
1つの動画オブジェクトに2つのフィルターを追加したとしましょう。たとえば、「フェード」と「拡大縮小して登場」などです。

このとき、プリセット機能を使えば、ほかの動画オブジェクトに対して2つのフィルターをまとめて適用できます。
つまり、1つずつフィルターを追加する必要はありません。一気に(一瞬で)2つのフィルターを追加できるようになります。
プリセットを作成しよう
実際にプリセットを作ってみましょう。
オブジェクト設定を変更する
まず、オブジェクトに対してなんらかの設定を行ってください。
たとえば、
- テキストオブジェクトを追加して、フォント、サイズ、文字色を変える
- 動画オブジェクトにフィルター効果を追加する(例 : 「+」から追加)
- オブジェクトの「描画」設定を変更する(例 : X、Y、透明度)
- 動画・音声オブジェクトの「音量」を変える
などです。どれでもかまいません。

オブジェクト設定のリストアイコンから
そうしたら、オブジェクト設定を見ます。そこにリストアイコンがあります。

これをクリックし、「現在の設定でプリセットを作成」をクリックしましょう。

なお、大小2種類のリストアイコンがあります。小さいアイコンは、いったんスルーしてください。

▲フィルターを追加した場合、その数だけ小さいアイコンが増えます。
保存する設定を「対象項目」で選ぶ
プリセットを作成しようとすると、設定画面が表示されます。

▲テキストオブジェクトのプリセット作成時の設定画面
いちばん重要なのは、「対象項目」の設定でしょう。保存する設定内容をここで選びます。
- 保存したい設定 : チェックを入れる
- 保存したくない設定 : チェックを外す
たとえば、「フォントの種類と文字色だけを保存して使いまわしたい」という場合は、「フォント」と「文字色」の2つだけチェックを入れます。

「対象項目」の一部を表にまとめました。
| 対象項目 | 説明 |
| ファイル | ・動画・画像・音声オブジェクトの場合に表示される項目 ・そのオブジェクトで既存のオブジェクトを置き換えたいときにONに ・通常はOFF |
| テキスト | ・テキストオブジェクトの場合に表示される項目 ・現在のテキスト内容で既存のテキスト内容を置き換えたいときにONに ・通常はOFF |
| 音量 | ・動画・音声オブジェクトの場合に表示される項目 ・現在の音量で既存のオブジェクトの音量を置き換えたいときにONに |
「自身以降のフィルタ効果を含める」について
「対象範囲」の部分では、以下の2種類を切り替えることができます。
- 自身の項目のみ
- 自身以降のフィルタ効果を含める

この「自身以降」というのは、当該オブジェクトより下にあるフィルターのことをさしています。

▲テキストオブジェクトに3つのフィルターを追加しました。この場合、「自身以降のフィルタ効果」は、3つのフィルターを意味します。
つまり、もし下にあるフィルターの設定も保存したいのであれば、「自身以降のフィルタ効果を含める」にします。
そうすると、そのフィルターの設定内容が画面下部に表示されます。任意の設定項目にチェックを入れてください。

プリセット名、ラベルを入力して完成
ここまでできたら、あとはプリセット名を入力しましょう。

「ラベル」の部分については、空白でもかまいません。

ラベルはカテゴリ名のようなもので、適切に分類しておけば視認性が上がります。

▲ラベルを「暖色系」にしました。右矢印が表示されるようになります。
ラベルの詳細については、下記ページをご覧ください。エイリアスの記事ですが、ラベルについて書いています。
プリセット名などの設定が終わったら「OK」をクリックします。
これでプリセットを作成できました。
プリセットを適用しよう
つぎに、いま作ったプリセットを適用してみましょう。
既存オブジェクトに対して適用する
プリセットを適用するためには、別のオブジェクトが必要です。
- さきほどのオブジェクトとは別のオブジェクトを選択する(クリック)
- 新規にオブジェクトを追加・選択する

▲オブジェクトを選択しました。初期設定の場合、オブジェクトをクリックすれば選択できます。
たとえば、テキストオブジェクトの文字色をプリセットとして保存したなら、別のテキストオブジェクトを追加します。

また、動画オブジェクトのフェードをプリセットとして保存したなら、別の動画オブジェクトを追加します。

そして、リストアイコンをクリックしましょう。さきほど作成したプリセットが表示されるので選びます。

これでプリセットを適用できました。完成です。
複数オブジェクトへの一括適用が便利
複数のオブジェクトに対して、プリセットをまとめて同時に適用することもできます(beta21以降)。
まず、複数のオブジェクトを選択してください。
よくわからない場合は、Ctrlキーを押した状態で(押しっぱなし)、複数のオブジェクトを1個ずつクリックしましょう。
複数のオブジェクトを選択したら、やはりCtrlキーを押しっぱなしの状態でリストアイコンをクリックします。

プリセットを削除しよう
作成したプリセットを削除したいことがあるかもしれません。
この場合、「その他」→「アプリケーションデータ」→「オブジェクトプリセットフォルダ」をクリックします(beta21以降)。

すると、プリセットが保存されているフォルダーが開きます。あとは通常どおり削除してください。
エイリアスとの違いは?使い分けの方法
プリセットと似た機能としてエイリアスがあります。

どちらの機能も、保存しておいた設定を使いまわせるという点では共通しています。
しかし、両機能には明確な違いがあります。簡単にまとめました。
| プリセット | エイリアス | |
| 既存のオブジェクトに設定を適用できるか | ◯ | × |
| 保存する設定を選べるか | ◯ | × |
| 中間点を保存できるか | × | ◯ |
| オブジェクトの長さを保存できるか | × | ◯ |
エイリアスは、オブジェクトそのものを丸ごと保存して、丸ごと呼び出します。
これに対し、プリセットはオブジェクトの設定を保存して、その設定を既存のオブジェクトに対して適用します。
必要に応じて両機能を使い分けてみてください。
まとめ
プリセットを使えば、編集効率がアップします。
- オブジェクト設定を変更する。
- プリセットを作成する。
- プリセットを適用する。

さまざまな用途が考えられるので、ぜひ使ってみてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
