OBSで配信・録画を同時にやる場合のポイント。ダメな設定例も見せます

この記事をシェアする

OBS Studio(以下OBS)を使えば、ライブ配信中に同時録画することもできます。

OBSで録画・配信を同時に

つまり、

  • ライブ配信(生放送)する
  • 録画する

という2つの作業を、1つのOBSだけで実現できます。

録画してできた動画については、あとで編集したうえで、YouTubeやTwitterに投稿するのもよいでしょう。切り抜き動画として再利用できます。

【スポンサーリンク】

この記事は経験者向け

まず前提として、今回は最低でも1回以上、ライブ配信・録画を経験したことがある人向けの記事となっています。

  • OBSでライブ配信したことがある
  • OBSで録画したこともある

もしライブ配信・録画の方法がわからないという場合は、下記ページをご覧ください。覚えることがたくさんあります。

【詳説】やさしいOBS Studioの使い方・設定方法
OBS Studio(以下OBS)は、各種配信サイトに対応している無料のライブ配信用ソフトです。詳しい使い方を見ていきましょう。 ...
OBSでゲームを録画するための設定方法。いきなり「録画開始」していませんか?
OBS Studio(以下OBS)を使って、無料でゲーム画面を録画してみましょう。 OBSは基本的にライブ配信用のソフトとして...

以下、ライブ配信・録画の両方を同時にやるためのポイントだけ見ていきましょう。

「出力モード」は「詳細」に

準備として以下のように設定してください。

  1. 「設定」→「出力」タブを開く。
  2. 「出力モード」を「詳細」にする。

出力モード、詳細

「出力モード」は「基本」でもよいのですが、今回は「詳細」で統一しました。

「基本」と「詳細」とでは、設定名の表示が一部異なります。後者のほうが詳細な設定ができるので、おすすめです。

録画「出力をリスケール」はOFFに

録画の「出力をリスケールする」は無効にしましょう。

  1. 「設定」→「出力」タブを開く。
  2. 録画」タブを開く。
  3. 出力をリスケールする」のチェックを外す。

「出力をリスケールする」を無効に

この「出力をリスケールする」は、「映像」タブの「出力 (スケーリング) 解像度」をさらに拡大・縮小(リサイズ)するための設定です。

出力 (スケーリング) 解像度

チェックを入れてしまうと、画質が悪くなる場合があるので注意してください。

たとえば、「映像」タブの「出力 (スケーリング) 解像度」が「640x 360」だったとします。そして、「出力」タブ→「録画」タブの「出力をリスケール」にチェックを入れ、「1920 x1080」にして録画したとします。

「出力をリスケールする」を有効時

この場合、640x360を1920x1080に拡大して録画するため、ボヤけた画質になります。つまり、高画質録画できません。

「出力をリスケールする」は、基本的にOFFを推奨します。「出力」タブ→「配信」タブにも同じ設定がありますが、やはり通常はONにはしません。

録画「エンコーダ」はGPUにする

GPUにすれば低負荷

録画の「エンコーダ」でGPUを使う設定にします。低負荷で録画できます。

  1. 「設定」→「出力」タブを開く。
  2. 録画」タブを開く。
  3. 「エンコーダ」で「NVIDIA NVENC H.264 (new)」や「QuickSync H.264」などを選ぶ。

エンコーダの設定
▲表示される項目は、PC環境によって異なります。

「ストリームエンコーダを使用」について

低負荷に拘るのであれば、「エンコーダ」を「ストリームエンコーダを使用」にしてもかまいません。

ストリームエンコーダを使用

これは、ライブ配信と同じ解像度・ビットレートで録画する設定です。

たとえば、「映像」タブの「出力 (スケーリング) 解像度」が「1920x 1080」で、かつ「出力」タブ→「配信」タブの「ビットレート」が「5,000 Kbps」の場合、1920x1080、5,000kbpsの設定で録画します。

ストリームエンコーダを使用
▲「ストリームエンコーダを使用」にしている場合、ライブ配信の画質設定で録画されます。

ライブ配信の負荷で録画できるというメリットはありますが、画質の問題が出る場合がある点に注意してください。

たとえば、インターネットの通信速度(上り)が遅い環境で、やむをえず配信ビットレートを1,000kbpsに設定したとしましょう。一般的には低画質な設定です。

ライブ配信における推奨ビットレートの目安。上り速度と○○がポイント
高画質な配信をしたいなら、配信ソフトのほうでビットレートを高く設定する必要があります。 しかし、むやみにビットレートを高く設定...

このとき「ストリームエンコーダを使用」にチェックを入れていると、1,000kbpsで録画されます。配信と同じ画質ですから、やはり低画質な動画になるわけです。

なお、「ストリームエンコーダを使用」にチェックを入れているかぎり、録画中は一時停止できません。

「x264」について

「x264」は、PCのスペックに余裕があり、かつ画質を最優先で考えたい場合に選んでください。

x264

設定・環境によってはPCの動作が重くなり、カクつくことがあるかもしれません。注意が必要です。

OBSで配信画面がカクカク&重いときの原因が判明。対処法をまとめてみた
OBS Studio(以下OBS)を使用中、配信画面がカクカクする、PCが重いというケースに遭遇したことがあるかもしれません。 ...

たとえば、「出力」タブ→「配信」タブの「エンコーダ」を「x264」、「出力」タブ→「録画」タブの「エンコーダ」も「x264」にしている場合、PCの動作は重くなります

x264

最低限、どちらか片方の「エンコーダ」をGPUに設定するか、または録画のほうを「ストリームエンコーダを使用」にしましょう。

スポンサーリンク
レクタングル(大)

配信・録画を開始する

ここまでできたら設定画面を閉じて、OBSでライブ配信・録画を開始します。

  1. 「配信開始」をクリックする。
  2. 「録画開始」をクリックする。

配信開始・録画開始

あるいは、「配信開始」をクリックするのと同時に、自動で録画を開始する設定にもできます。

  1. 「設定」→「一般」タブを開く。
  2. 配信時に自動的に録画」にチェックを入れる。
  3. 「OK」をクリックする。

配信時に自動的に録画

録画にマイク音声を入れない方法

「ライブ配信では自分の声を入れたいが、録画では声を入れたくない」という人もいるかもしれません。

マルチトラック

つまり、

  • 配信 : ゲーム画面 + ゲーム音 + マイク音
  • 録画 : ゲーム画面 + ゲーム音

にしたいというケースです。

設定が複雑になりますが、OBSの音声トラックの設定を変更すればできます。

【OBS】配信ではマイク音を入れつつ、録画には入れない方法。ポイントは音声トラック
OBS Studio(以下OBS)でライブ配信・録画を同時に行う場合に、録画だけマイク音を入れない設定にすることもできます。 ...

編集・投稿する

録画してできた動画については、通常どおり動画編集ソフトを使って不要な部分をカットするなどしましょう。

厳選4本。おすすめ動画編集ソフトを選び抜きました。PC用無料・有料
動画編集ソフトを選ぶのは一苦労です。困っている人が多いかもしれません。 下表をご覧ください。この4つの動画編集ソフトを基本に選...
使いやすい初心者向けの動画編集ソフト、4本集めました
初めて動画編集をするなら、簡単に使える動画編集ソフトを選びましょう。 下表をご覧ください。この4つの動画編集ソフトをご紹介しま...
OBSで録画した動画を編集ソフトで読み込めない、投稿できないときの対処法
OBS Studio(以下OBS)には録画機能が搭載されており、ゲームを録画できるようになっています。 しかし、以下のようなケ...

YouTubeやTwitterに動画を投稿するための基本的な方法については、下記ページをご覧ください。

【2021】YouTubeに動画を投稿する方法。録画・編集後、これだけやればOK
YouTubeに動画を投稿(アップロード)するには、ちょっとしたポイントを押さえておく必要があります。 たとえば、以下のような...
TwitterにPCから動画を投稿する方法。ゲーム実況と絡めて一気に解説します
Twitterで見かけるゲーム系の動画は、どのような方法で投稿(アップロード)し、ツイートしているのでしょうか。 今回は、PC...

余談ですが、YouTubeやTwitchでライブ配信した場合、サイト上でアーカイブをカット編集することもできます。

  • YouTube : 配信後、同サイトの「詳細」→「エディタ」で
  • Twitch : 配信後、同サイトの「ビデオプロデューサー」で

さらに言うと、Twitchやツイキャスには、アーカイブをYouTubeにエクスポート(出力、投稿)する機能もあります。

設定例まとめ

最後に、設定例をまとめておきます。

このとおりでなくても問題ありません。あくまでも一例です。参考程度にしてください。

設定例

備考 : OBSでできないこと

ライブ配信と録画で、異なるフレームレートにはできません。「設定」→「映像」タブの「FPS 共通値」の設定でライブ配信・録画されます。

たとえば、ライブ配信中に視聴者に見せているチャット画面を録画で入れないようにするなど、ライブ配信と録画で別々の画面にしたい場合、Source Recordプラグインを導入する必要があります。

また、Streamlabs OBSであればセレクティブレコーディング機能で可能です(参考)。

OBSについて不明な点がある場合は、下記ページも参考にしてください。

【OBS】こんなときは?よくあるトラブル、よくある質問まとめ
OBS Studio(以下OBS)でトラブルが起きた場合の対処法、およびQ&Aをまとめました。 「Yahoo!リアルタイム検索...
【OBS】知っていると、チョットだけ得するかもしれない機能まとめ
OBS Studio(以下OBS)には、知っておくと便利な機能がたくさん搭載されています。 もちろん、知らなくても配信はできる...
スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

この記事をシェアする

Twitterで最新情報をツイートしています!フォローお願いします。

関連コンテンツ



スポンサーリンク
レクタングル(大)

コメント

  1. newmomizi より:

    ありがとうございました!

  2. newmomizi より:

    いつも良い記事をありがとうございます。この記事に関して質問です。
    ライブ配信(720p)しつつローカル保存(1080p)したい場合に、「出力をリスケールする」を使うのは有効なのでしょうか。少し混乱の元になる設定なので出来ればしたくないです。

    また、使う場合には「映像」タブの出力解像度を1920x1080、「出力」内の「配信」タブのリスケールを1280x720にすれば良いのでしょうか。

    よろしくお願いします

    • 管理人 より:

      その設定でできます。

      ・「映像」タブ の「出力 (スケーリング) 解像度」: 1920x1080
      ・「出力」タブの「配信」タブ : 「出力をリスケール」をONにして1280x720
      ・「出力」タブの「録画」タブ : 「出力をリスケール」をOFF(※「エンコーダ」は
      「ストリームエンコーダを使用」以外にする必要あり)

      という設定にすれば、ライブ配信は1280x720、録画は1920x1080となります。

      たしかに「出力をリスケール」についてはちょっとアレで、
      下記サイトに情報が載っているので参考になると思います。

      https://ch.nicovideo.jp/kenta0644/blomaga/ar456144