危うく大事故。OBSで「勝手に配信開始」を防ぐための、4つの対処法

OBS Studio(以下OBS)を使っていると、いつのまにか配信が始まっていることがあります。

OBS

以下のようなことを経験したことはないでしょうか。

  • 配信を終了したはずなのに、配信が始まっていた
  • 録画したいだけなのに、「配信開始」を押してしまった

いずれも「あるある」です。対処法を見ていきましょう。

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配信を終了したはずなのに?

「配信を終えたのに、いつのまにか配信が再開していた」というケースの対処法です。これはYouTubeツイキャスで多いケースかもしれません。

OBSの右側ボタンを押す

YouTubeで予約配信しているなら、終了方法は注意が必要です。

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配信中、下図のように2つのボタンが表示されてなっていないでしょうか。

「配信を終了」ボタンと「配信終了」ボタン

これは、「配信の管理」→「予約する」→「自動ストップを有効にする」がOFFになっている状態です。

自動ストップを有効にする

そこで、右側の「ライブ配信を終了」ボタンをクリックして終わらせるようにください。

注意したいのですが、左側の「配信終了」ボタンではありません。同ボタンをクリックするとYouTube側の配信が終わりません。

人によっては「自分は配信を切ったはずなのに、YouTubeで配信が始まっている。なぜ?乗っ取られたのでは?」と思うかもしれません。

しかし、実際は配信をきちんと終了できていないだけです。冷静に右側の「配信を終了」をクリックしてください。

「配信終了」と「ライブ配信を終了」は異なるボタンです。後者をクリックします。

逆に「自動ストップを有効にする」がONになっている場合は、左側の「配信終了」ボタンでクリックすれば配信が終わります。

「配信を終了」ボタン

配信開始のホットキーを削除する

もしホットキーで配信を開始しているなら、ホットキーを削除しましょう。

  1. 「設定」→「ホットキー」の順にクリックする。
  2. ゴミ箱のアイコンをクリックする。
  3. 空白になったことを確認する。
  4. 「OK」をクリックする。

削除
▲削除時に「BackSpace」キーや「Delete」キーを押さないように注意してください。それがホットキーになってしまうからです。

再接続の設定をOFFにする

配信終了後、配信が再開することがないように、自動再接続の設定をOFFにしておきます。

  1. 「設定」→「詳細設定」の順にクリックする。
  2. 「自動的に再接続」の「有効にする」のチェックを外す。
  3. 「OK」をクリックする。

再接続の設定をOFFにする

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確認ダイアログを表示する

確認用のメッセージを表示することもできます。

確認ダイアログ

つまり、「配信開始」ボタンをクリックしたときに、「配信が始まっちゃいますよ?いいんですか?いいんですね?」というメッセージを表示する方法です。

この設定のメリットは、2回連続でボタンを連打することによるミスを防止できる点にあります。

もしボタンを連続でクリックしてしまうと、以下のようなことが起こりえます。

  • 配信終了 → (いつのまにか)配信開始
  • 配信開始 → 配信終了

そこで、確認ダイアログの設定です。

  1. 「設定」→「一般」の順にクリックする。
  2. 配信を開始するときに確認ダイアログを表示する」にチェックを入れる。
  3. 「OK」をクリックする。

配信を開始するときに確認ダイアログを表示する

ただ、確認ダイアログに慣れてしまい、無意識のうちに誤って「はい」をクリックすることがあるかもしれません。

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設定を配信用・録画用で分ける

配信用の設定は消す

OBSを配信・録画の両方の用途で使っていないでしょうか。

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その場合、設定を配信用・録画用で分けましょう。つまり、録画するときは録画用の設定だけにし、配信用の設定は消しておきます

たとえば、ストリームキーを削除しておくわけです。

そうすれば、誤って「配信開始」ボタンをクリックしても配信が始まることはありません。配信用の設定が存在しないからです。

配信開始ボタン

プロファイル機能で解决

しかし、録画時に配信設定を毎回消すのは手間です。そこで、プロファイル機能を使いましょう。

プロファイル

これを使えば、2つの設定を別々に保存しておくことができ、しかも瞬時に切り替えられます。

  • 録画用の設定(配信設定は消しておく
  • 配信用の設定

設定方法

簡単です。

  1. 「プロファイル」→「複製」の順にクリックする。
  2. わかりやすい名前をつける(例 : 「録画用」)。
  3. 「OK」をクリックする。

複製
▲「複製」は、現在の設定をコピーして新しいプロファイルを作ります。

これで録画用のプロファイルが作成され、かつ切り替えられました

あとは、配信設定を削除するだけです。「設定」ボタンをクリックして、「配信」タブで配信用の設定を削除してください。

たとえば、ストリームキーを削除して空白にします。そうすれば、サーバーに接続できないので配信は始まりません。

ストリームキーを削除

あるいは、ふだんTwitchで配信しているなら「アカウントを切断」をクリックします。やはりサーバーに接続できなくなるので、配信が始まるのを防止できます。

アカウントを切断

配信したいときは

配信するときは、配信用の設定に切り替えましょう。「プロファイル」から設定を切り替えられます。

プロファイルの切り替え

配信用の設定は分けて保存してあるわけですから、録画用の設定から配信用の設定に切り替えればよいのです。

タイトルバーにプロファイル
▲現在選択しているプロファイルは、タイトルバーを見ればわかります。

プロファイルについての詳細は、下記ページをご覧ください。保存される設定内容について注意が必要です。

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ホットキーで録画開始する

だって紛らわしい

OBSを録画・ライブ配信という2つの用途で使っている人からすると、「録画開始」ボタンと「配信開始」ボタンが並んでいるのは紛らわしい部分です。

配信・録画ボタン

同じような位置に同じような色・形のボタンが並んでいるので、うっかり押しまちがえてしまいます。

そこで、「録画開始」ボタンをクリックするのをやめるのはどうでしょうか。代わりにキーボードで録画開始します。

設定方法は以下のとおりです。

  1. 「設定」→「ホットキー」の順にクリックする。
  2. 録画開始」の部分で任意のキーを押す。
  3. 配信開始」の部分で任意のキーを押す。
  4. 「OK」をクリックする。

ホットキー

液晶ボタンは視覚的に有利

ただ、どのキーに録画開始を割り当てたのか忘れることがあるかもしれません。これはホットキーのデメリットです。

そこで別の方法として、Stream Deckで操作するのもよいでしょう。これもボタン一発で録画を開始できます。

Stream Deckには液晶ボタンが搭載されており、自分の好きなアイコンを表示できます。どのキーにどの機能を割り当てたか視覚的に確認できるので、誤操作の防止になります。

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まとめ

今回見てきた方法は、すべてを採用する必要はありません。目的に応じて自分に合う方法を採用してみてください。

知らないうちに配信を開始してしまうアクシデントは、絶対に防止しなくてはいけません。今回の設定とは別に、マイク・カメラにも注意しましょう。

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